悪役令嬢に転生しました??

朝比奈

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第一章

ユリの花

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“エリナ・アリートン”

その名を聞いた瞬間、また頭にあの痛みがはしったが、今度は何事も無かったようにふるまった

「そう・・・、それでなんの用かしら?」

「はい、夕食の準備が出来たので・・・」

「今日はもう休むわ」

彼女は、これ以上何かを聞かれる前に、話を終わらした

そして、まだ何か言いたそうなエリナの事を残し彼女は図書室をでた


ーーーーーーーーーーーー



その日の夜、今日はたくさん寝ていたからか彼女は夜中に目が覚ました

何となく寝る気になれなくてバルコニーにでて空を見上げる

暗い夜空にはたくさんの星が煌めいていた

今日は朝からふとした時に頭痛がしていたが
その度に何かが頭に流れ込んできていた気がしたのだ

そこまで考えてふと、庭に目をむける

広い庭の隅に月の光を受け美しく輝いている白い花が咲いていた

(ユリなんてあったかしら?って、え?ユリ?何でわたくしはあの花の名前を知っているのかしら?)

今まで花を見て心が癒される事はあってもそれだけで、花の名前なんて知ろうともしなかった

なのに何故か彼女は“ユリ”を知っていた

『ゆり、ありがとう。私ゆりのおかげで・・・』

「えっ??」

突然彼女の頭の中に声が聞こえてきた

(今のはいったいなに?だれ、なの?)

何がなんだか訳が分からないまま、びっくりして周りを見渡してみる

(だれも、いない・・・よね?)

『も~、ゆりってば、またぼーっとしてたの?ちゃんと聞いてよ~』

「なっ、!」

(ゆり?ゆりってだれ?まさかわたくしのこと?じゃないわよね?だってわたくしの名前は・・・)

そこまで考えて彼女は動きを止めた

(あっ、わたくしの名前、は・・・)

まさか、そんなはずはと思いながらも彼女は思い出せなかった

思えば誰も彼女の事を名前で呼んでなかった

だからといって自分の名前を忘れることは普通は無い・・・はずだ

「私は、、誰・・・」

彼女は知っている

知っているはずなのに思い出せない

頭の中がぐちゃぐちゃで考えが上手くまとまらない中、ふと先程のユリが目に止まった

『ゆーりっ!』

そういって私に笑顔で飛びついてきた知らない人のーーーいや、“私の友人”が頭によぎった

(わたくしは・・・わ、たしはっ、、)

「つっ!?」

何かが掴めそうになったその瞬間、また頭にあの痛みがはしり、彼女はそこで意識を手放した







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