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第一章
いつの間にか(お父様視点)
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私の名はへレオ・ガートン。
ガートン公爵家の当主だ。ここの所、よく王宮に呼び出されるせいで元々の仕事も溜まって本当に忙しい生活をしている。
正直、今は爵位を捨ててでもやらなければいけないことがあるのだから、ほっておいて欲しいものだ。
それは、私の1番の悩みであるシャンスの事だ。シャンスは昔から体が弱く良く風邪をひいては寝込んでいた。
最初はただ、体が弱いだけだと思っていたが、ある時からシャンスの左胸ー心臓がある所ーに奇妙な模様が浮かびあがっているのが分かった。
その模様を見た瞬間、何故か胸騒ぎがした。
明らかに普通ではないシャンスの状態に、直ぐ医者を呼んだが、誰もがそんなものは見えないと言った。
いよいよ焦りを感じた私は直ぐに屋敷にある書物を片っ端から読み漁った。
そして、1つの絵本が目に止まった。その絵本は、昔から細やかな細工が施された木箱に閉まっており、厳重に保管されていた。
見つけた時は、何故、絵本が入っているのか不思議でならなかったが、その子供向けの絵本をパラパラと開いてみると、途中シャンスの左胸に浮かび上がっていた模様と同じ絵が書かれており、私はそれを初めから読んだ。
“ある所に人になりたいと願った少年がいた”
“少年はその見た目と能力から人々に忌み嫌われていた”
“少年は、目が見えない少女に恋をした”
“二人は愛しあいそして、夫婦になった”
“二人の子供は呪われていた”
“しかし、異なる世界から来た巫女が子供に祝福を与えるとその呪いは消えた”
“巫女はその子供と結婚し幸せに暮らした”
とても短い、簡単な字で書かれた子供向けの絵本だ。だが、これがもうただの絵本で無いことは分かっていた。これはきっと事実なのだろう。どうして、絵本として残したのかは知らないが、もしも、シャンスのあれが呪いならその呪いを解くことが出来るのは巫女の祝福だけ、ということだろうか。
私はこの巫女について、公爵という権力を振りかざして全力で調べてきた。
だが、分かった事は少ない。
中にはうその情報を言って、金を貰おうとする輩までいた。その中でも、より確実な情報を選んだ事で分かったのは3つだけだ。
何百年かに一度、精霊の祝福を受けた少女がセイラの湖に現れること
その、少女は黒髪黒目であること
そして、精霊と言葉をかわすことが出来る唯一の人間であること
確か、昔の人は精霊と言葉を交わすことで不思議な力を使う事が出来たとか何とか聞いた事があるが、そもそも精霊自体見たことがある者は少ないし、みんなその事はただのおとぎ話程度にしか思っていないだろう。
私は、最後の最後まで諦めるつもりはない。だが、何年探しても見つからない絵本の中の存在に焦りを感じていた。
このまま、なんの進展も無いままシャンスの命が尽きるのが早かったらどうしよう。私は自分の子供も守ってやる事が出来ないのか。
そんな事を毎日考えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
一週間ほど前、アンジェリカにつけた侍女であるエリナからアンジェリカがシャンスの事について私と話したいと言っていると報告を受けた。
私からもアンジェリカに話そうと思っていた話があったので丁度どいいだろうと思い今日この後アンジェリカに逢いに行くために仕事を詰めて来た。
「結構遅くなってしまったな」
今年12歳になったばかりの娘アンジェリカとは余り話したことが無い。実の娘に対してそれはどうなんだとは思うが、それどころでは無かったというのが本音だ。
だから、たまに会う時くらいアンジェリカにはカッコイイ父親の背中を見せたくて、本当はもっと早めに帰るつもりだったのに。
今からでは出来る準備も出来そうにない。
家に帰ってすぐ、顔を洗い、髭を剃り、服を選んだ。その後、急いで髪の毛をまとめ何度か鏡で確認してから、アンジェリカが来るのをまった。
いつもアンジェリカは私の事が怖いのか、目は合わせてくれないし、話もすぐに終わらせてしまう。親子らしい会話なんてした事がない。それに、寂しさを感じつつも元々の自分の口下手な所が出てしまいどうしようもない状態だ。
仕事では、自分でも分かるくらいに口達者なんだがな・・・。
(昔は、私の姿を見つけるとトテトテと危ない足取りで私の後を着いてきてくれたのにな)
なんて事を考えていたら、アンジェリカが部屋に入ってきた。
久しぶりに見た娘の元気そうな姿に安心しつつも素っ気ない返事を返してしまった。なんて勿体ないことを、なんて思ってももう遅かった。
自分の不甲斐なさに後悔していたら、妙に視線を強く感じた。
アンジェリカが私の目を真っ直ぐと見つめていた。
(可愛いな)
思わずそんなことを思ってしまい、視線が合い続けているのがなんかいたたまれない気持ちになってスっと目を逸らした。すると、アンジェリカは一瞬ショックを受けたような顔になった。
(ち、違う!目があっているのが嫌だからとかそんなんじゃないんだっ!誤解だっ!)
本当に自分の不器用さが嫌になる。今の私の姿を部下が見たなら何と言うだろうか。
アンジェリカは私にとっての大切な娘だ。可愛く無いはずがない。
だが、話していると、まだまだ子供だと思っていた娘は、私が思っていたよりもしっかりしていて、ちゃんと自分の考えを持っている子だった。
アンジェリカには、シャンスの話をしても良いだろう。そもそも、今日はその事について全て話そうと思っていた。
この話を聞いてアンジェリカはどうするのだろうか。
シャンスが助かる希望は薄い。
あの子は悲しくなって、傷つきたくなくてシャンスを遠ざけるのか、それともシャンスを可哀想に思って傍にいるのだろうか。
どんな選択をするにせよ、私に出来るのは真実を教えて、見守るくらいだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お父様視点を書いてみましたが、2000文字では足りませんね笑
もう少し、細かくたくさん描きたいんですが語彙力が( ´ཫ` )グハァ
すみません。もしかしたら、今後書き直しするかもしれないです。(多分
ガートン公爵家の当主だ。ここの所、よく王宮に呼び出されるせいで元々の仕事も溜まって本当に忙しい生活をしている。
正直、今は爵位を捨ててでもやらなければいけないことがあるのだから、ほっておいて欲しいものだ。
それは、私の1番の悩みであるシャンスの事だ。シャンスは昔から体が弱く良く風邪をひいては寝込んでいた。
最初はただ、体が弱いだけだと思っていたが、ある時からシャンスの左胸ー心臓がある所ーに奇妙な模様が浮かびあがっているのが分かった。
その模様を見た瞬間、何故か胸騒ぎがした。
明らかに普通ではないシャンスの状態に、直ぐ医者を呼んだが、誰もがそんなものは見えないと言った。
いよいよ焦りを感じた私は直ぐに屋敷にある書物を片っ端から読み漁った。
そして、1つの絵本が目に止まった。その絵本は、昔から細やかな細工が施された木箱に閉まっており、厳重に保管されていた。
見つけた時は、何故、絵本が入っているのか不思議でならなかったが、その子供向けの絵本をパラパラと開いてみると、途中シャンスの左胸に浮かび上がっていた模様と同じ絵が書かれており、私はそれを初めから読んだ。
“ある所に人になりたいと願った少年がいた”
“少年はその見た目と能力から人々に忌み嫌われていた”
“少年は、目が見えない少女に恋をした”
“二人は愛しあいそして、夫婦になった”
“二人の子供は呪われていた”
“しかし、異なる世界から来た巫女が子供に祝福を与えるとその呪いは消えた”
“巫女はその子供と結婚し幸せに暮らした”
とても短い、簡単な字で書かれた子供向けの絵本だ。だが、これがもうただの絵本で無いことは分かっていた。これはきっと事実なのだろう。どうして、絵本として残したのかは知らないが、もしも、シャンスのあれが呪いならその呪いを解くことが出来るのは巫女の祝福だけ、ということだろうか。
私はこの巫女について、公爵という権力を振りかざして全力で調べてきた。
だが、分かった事は少ない。
中にはうその情報を言って、金を貰おうとする輩までいた。その中でも、より確実な情報を選んだ事で分かったのは3つだけだ。
何百年かに一度、精霊の祝福を受けた少女がセイラの湖に現れること
その、少女は黒髪黒目であること
そして、精霊と言葉をかわすことが出来る唯一の人間であること
確か、昔の人は精霊と言葉を交わすことで不思議な力を使う事が出来たとか何とか聞いた事があるが、そもそも精霊自体見たことがある者は少ないし、みんなその事はただのおとぎ話程度にしか思っていないだろう。
私は、最後の最後まで諦めるつもりはない。だが、何年探しても見つからない絵本の中の存在に焦りを感じていた。
このまま、なんの進展も無いままシャンスの命が尽きるのが早かったらどうしよう。私は自分の子供も守ってやる事が出来ないのか。
そんな事を毎日考えていた。
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一週間ほど前、アンジェリカにつけた侍女であるエリナからアンジェリカがシャンスの事について私と話したいと言っていると報告を受けた。
私からもアンジェリカに話そうと思っていた話があったので丁度どいいだろうと思い今日この後アンジェリカに逢いに行くために仕事を詰めて来た。
「結構遅くなってしまったな」
今年12歳になったばかりの娘アンジェリカとは余り話したことが無い。実の娘に対してそれはどうなんだとは思うが、それどころでは無かったというのが本音だ。
だから、たまに会う時くらいアンジェリカにはカッコイイ父親の背中を見せたくて、本当はもっと早めに帰るつもりだったのに。
今からでは出来る準備も出来そうにない。
家に帰ってすぐ、顔を洗い、髭を剃り、服を選んだ。その後、急いで髪の毛をまとめ何度か鏡で確認してから、アンジェリカが来るのをまった。
いつもアンジェリカは私の事が怖いのか、目は合わせてくれないし、話もすぐに終わらせてしまう。親子らしい会話なんてした事がない。それに、寂しさを感じつつも元々の自分の口下手な所が出てしまいどうしようもない状態だ。
仕事では、自分でも分かるくらいに口達者なんだがな・・・。
(昔は、私の姿を見つけるとトテトテと危ない足取りで私の後を着いてきてくれたのにな)
なんて事を考えていたら、アンジェリカが部屋に入ってきた。
久しぶりに見た娘の元気そうな姿に安心しつつも素っ気ない返事を返してしまった。なんて勿体ないことを、なんて思ってももう遅かった。
自分の不甲斐なさに後悔していたら、妙に視線を強く感じた。
アンジェリカが私の目を真っ直ぐと見つめていた。
(可愛いな)
思わずそんなことを思ってしまい、視線が合い続けているのがなんかいたたまれない気持ちになってスっと目を逸らした。すると、アンジェリカは一瞬ショックを受けたような顔になった。
(ち、違う!目があっているのが嫌だからとかそんなんじゃないんだっ!誤解だっ!)
本当に自分の不器用さが嫌になる。今の私の姿を部下が見たなら何と言うだろうか。
アンジェリカは私にとっての大切な娘だ。可愛く無いはずがない。
だが、話していると、まだまだ子供だと思っていた娘は、私が思っていたよりもしっかりしていて、ちゃんと自分の考えを持っている子だった。
アンジェリカには、シャンスの話をしても良いだろう。そもそも、今日はその事について全て話そうと思っていた。
この話を聞いてアンジェリカはどうするのだろうか。
シャンスが助かる希望は薄い。
あの子は悲しくなって、傷つきたくなくてシャンスを遠ざけるのか、それともシャンスを可哀想に思って傍にいるのだろうか。
どんな選択をするにせよ、私に出来るのは真実を教えて、見守るくらいだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お父様視点を書いてみましたが、2000文字では足りませんね笑
もう少し、細かくたくさん描きたいんですが語彙力が( ´ཫ` )グハァ
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