スライムなのに悪役令嬢になっちゃった!?・・・荷が重い!!

みやさん

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ノースポール公爵家の事情編

お家事情3

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「ところで旦那様が奥様とは政略結婚だったとの事でしたが、エライザ様とはいつからの付き合いなのかは分かっているのでしょうか?」


公爵様とフローレンスの関係がイマイチ見えてこなくて、質問してみる。


「さっき、ちょっと言ったのだけど・・・お父様はわたくしの事が好きではないのよね。その、・・・わたくしの髪が黒いから。」

「・・・どういう事ですか?」


なぜここで黒髪が出てくるのか理解できず、思わず聞き返す。


「スライムである貴女は、この事を知らないのでしょうけど、この国では黒髪は魔族に多いとされ、不吉なものとして忌み嫌われているの。でもこの公爵家では何代か前に黒髪の方が居たみたいで、わたくしのこの髪は先祖返りなのよね。でも・・・お父様にはそんな事は関係なかった。わたくしが黒髪というだけで忌み嫌ったの。」

「なんて、・・・ひどい・・・。」

「だから・・・わたくしが産まれてすぐお母様を魔族と不貞したのかと、責めに責めたそうよ。それからお母様には、見向きもしなくなったみたい。まだその頃は、お祖父様がご存命だったから表立って目立つような事はしなかったけれど、こっそりと余所に目を向けたの。それがエライザ様。エスメが1歳下なのだから、お父様はわたくしが産まれてすぐの頃からお母様を裏切っているの。」

「わぁ・・・屑ですね。お嬢様のお父様を悪く言いたくはないですが、どうしようもない屑ですね。本当に優秀なのか疑わしいですね。」


ヒナタの言葉にリタも大きく頷き同意を示す。


「ふふっ、はっきり言ってくれてありがとう。領地を治める手腕は確かみたいだけど、流石にその辺りの詳しい内情までは分からないわ。」


確かに10歳の令嬢が領地経営に詳しかったら驚くだろう。
それに加えて、フローレンスの情報は殆どリタからと言っても過言ではない状況だった。


「すみません、お嬢様。わたくしにその辺りの知識があればよかったのですが・・・。」

「何を言うのリタ。貴女はわたくし専属の侍女なのだから、領地経営は範囲外よ。」

「ですが、・・・」


尚も言い募ろうとするリタをフローレンスが遮る。


「リタ!貴女は貴女が出来ることでわたくしを助けているわ!だから、自信を持って!」

「・・・はいっ。ありがとうございます。」


そんな2人の様子を見てヒナタは気になった事を聞いてみた。


「あの、ちなみにエライザ様がこちらに来られたのは・・・?っていうか、住んでいるんですか?エライザ様は見た事ないのですが。」

「ああ、実はエライザ様は別館に住んでいるわ。・・・お母様が寝込んでしまわれた時から。それまでもマナーの授業で度々訪れていたのだけど、その頃はまだエスメとも会った事が無かったし、暴力を振るうこともなかったから、まさか愛妾だとは思いもしなかったわ。しかも正妻が寝込んだ隙に娘共々、移り住んでくるなんて、恥知らずなっ!」


バシッ!フローレンスと手で机を叩く。
その音にヒナタはビクッとなってしまったが、見逃して欲しい。
しかし、ここからフローレンスがヒートアップしていく。


「だいたい!愛妾の癖に、なぜ!あんなに我が物顔で我が家を闊歩できるの?!おかしいじゃないっ!!使用人達だっておかしいと思わないの??どう考えても我が家の恥にしかならない事態なのに、みんな何を考えているの?!・・・そんなにわたくしの髪が黒いのがいけないのっ!!そんなの・・・そんなの!わたくしのせいじゃないっ!!!」

「・・・お嬢様・・・」


涙が堪えきれなくなったフローレンスをリタは、そっと抱きしめる。
そんなリタの腕の中でフローレンスは泣き声を堪えるように、くぐもった声を出す。

リタはフローレンスが落ち着くように背中をポンポンと叩きながら、もらい泣きしていた。
それはもう!フローレンスに負けず劣らずの号泣加減だった。

2人が泣き出してしまい、ヒナタも実はもらい泣きしそうだったのが・・・リタの号泣ぶりに涙が引っ込んでしまった為、どうしたものかとオロオロするしかなかったのだった。
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