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身代わり生活スタート
わたしの王子様 エスメside
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バシッ! ガシャーン!
鞭がしなり、フローレンスの左肩に直撃する。その衝撃で肩の部分の服が破け白い肌が露わになる。じわじわと叩かれた部分が赤くなっていく。
鞭はフローレンスだけでなく、側にあったティーセットにも当たりカップは割れ、中身の紅茶が床に敷いてある絨毯を濡らしていく。
「ねえ、フローレンスお義姉様?可愛いわたしがお願いしているのよ?これくらい譲ってくれてもいいんじゃないかしら?」
そう言ってエスメの手元には右手に鞭が、左手にはフローレンスの宝石箱が握られていた。
「だって、フローレンスお義姉様には必要ないでしょう?こぉーんなに綺麗な宝石も使ってあげなきゃ可哀想じゃない?可愛いわたしがパーティーに着けて行ってあげるわ。・・・コナー様に誘われている事だし?ふふっ。」
ニタニタと淑女らしくない表情で笑いながら、エスメは鞭でフローレンスの顎をクイッと上にあげさせる。
そこには悔しそうに痛みを堪えるフローレンスの表情が・・・。
そんなフローレンスを見て、恍惚とした表情を浮かべエスメは笑う。
「ふふ、・・・ふふふっ!あはっ!あははははははっ!ねぇ!悔しい?!貴女の思い通りにはならないわよ!貴女の物はなんでも奪ってあげる!宝石も服も地位も名誉も!そして、貴女の王子様もねっ!そして、ゆくゆくはわたしがこの国の国母になるのよ!」
自分はコナー様と結婚して、王族の仲間入りをするのよ!そして、贅沢三昧の毎日を送る事ができる選ばれた人間なの!
フローレンスお義姉様を肉体的にも精神的にも打ちのめし、高揚した気分になっていたエスメの耳にポツリと呟いたとフローレンスの声が何故か響いた。
「・・・・・なれるわけないじゃない。」
「・・・・・・はぁ!!??」
呟きが聞こえた瞬間、エスメはフローレンスの胸ぐらを掴んでいた。
「なんて、言ったの?貴女、わたしに逆らうつもりなの?・・・今、貴女の味方をする人なんて誰もいないのよ?リタ、だったかしら?あの目障りな侍女もいないんだから、貴女を庇ったりはしないわよ?」
「・・・・・くっ!」
「なあに?その反抗的な目は?まだ・・・お仕置きが・・・足りないみたいねっ!」
エスメはフローレンスを床に叩きつけるように投げ、蹲るように体を丸めるフローレンスの背中めがけて鞭を振り下ろした。
それも何度も何度も何度も何度も。
エスメの息が切れるまで、それは繰り返し行われたのだった。
「はあ、はあ、はあ、ちょっとは、・・・立場を理解したかしら?」
フローレンスは蹲ったまま身動きが取れないくらいに痛めつけられ、背中は鞭で服が引き裂かれ皮膚が赤く腫れ上がり流血していた。
痛みに耐えるように体に力を込めるが、震えるだけだった。
フローレンスのその様子を見て満足したのか、エスメは一息ついて息を整えると満足そうに微笑んだ。
「ちゃんと弁えてくれれば、わたしもそんなに酷いことはしないのよ?分かってくれるわよね、お義姉様?」
「・・・・・わかり・・ました。」
息も絶え絶えに返事を返したフローレンスにさらに口の端を釣り上げるエスメ。
「では、これは貰っていくわね?・・・ああ、フローレンスお義姉様は反省をするそうでご飯はいらないそうよ。そこの貴女、ちゃんと料理人に伝えておいてね。いつまで反省するかは・・・・・フローレンスお義姉次第よ?ふふふっ。」
そのままフローレンスの宝石箱を持って部屋を出て行く。エスメの頭の中にはもうすでにコナー殿下とのパーティーの事しか考えていなかった。
残された部屋でフローレンスがガッポーズをしていたのには、気づかなかったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
次から本編に戻ります!!
鞭がしなり、フローレンスの左肩に直撃する。その衝撃で肩の部分の服が破け白い肌が露わになる。じわじわと叩かれた部分が赤くなっていく。
鞭はフローレンスだけでなく、側にあったティーセットにも当たりカップは割れ、中身の紅茶が床に敷いてある絨毯を濡らしていく。
「ねえ、フローレンスお義姉様?可愛いわたしがお願いしているのよ?これくらい譲ってくれてもいいんじゃないかしら?」
そう言ってエスメの手元には右手に鞭が、左手にはフローレンスの宝石箱が握られていた。
「だって、フローレンスお義姉様には必要ないでしょう?こぉーんなに綺麗な宝石も使ってあげなきゃ可哀想じゃない?可愛いわたしがパーティーに着けて行ってあげるわ。・・・コナー様に誘われている事だし?ふふっ。」
ニタニタと淑女らしくない表情で笑いながら、エスメは鞭でフローレンスの顎をクイッと上にあげさせる。
そこには悔しそうに痛みを堪えるフローレンスの表情が・・・。
そんなフローレンスを見て、恍惚とした表情を浮かべエスメは笑う。
「ふふ、・・・ふふふっ!あはっ!あははははははっ!ねぇ!悔しい?!貴女の思い通りにはならないわよ!貴女の物はなんでも奪ってあげる!宝石も服も地位も名誉も!そして、貴女の王子様もねっ!そして、ゆくゆくはわたしがこの国の国母になるのよ!」
自分はコナー様と結婚して、王族の仲間入りをするのよ!そして、贅沢三昧の毎日を送る事ができる選ばれた人間なの!
フローレンスお義姉様を肉体的にも精神的にも打ちのめし、高揚した気分になっていたエスメの耳にポツリと呟いたとフローレンスの声が何故か響いた。
「・・・・・なれるわけないじゃない。」
「・・・・・・はぁ!!??」
呟きが聞こえた瞬間、エスメはフローレンスの胸ぐらを掴んでいた。
「なんて、言ったの?貴女、わたしに逆らうつもりなの?・・・今、貴女の味方をする人なんて誰もいないのよ?リタ、だったかしら?あの目障りな侍女もいないんだから、貴女を庇ったりはしないわよ?」
「・・・・・くっ!」
「なあに?その反抗的な目は?まだ・・・お仕置きが・・・足りないみたいねっ!」
エスメはフローレンスを床に叩きつけるように投げ、蹲るように体を丸めるフローレンスの背中めがけて鞭を振り下ろした。
それも何度も何度も何度も何度も。
エスメの息が切れるまで、それは繰り返し行われたのだった。
「はあ、はあ、はあ、ちょっとは、・・・立場を理解したかしら?」
フローレンスは蹲ったまま身動きが取れないくらいに痛めつけられ、背中は鞭で服が引き裂かれ皮膚が赤く腫れ上がり流血していた。
痛みに耐えるように体に力を込めるが、震えるだけだった。
フローレンスのその様子を見て満足したのか、エスメは一息ついて息を整えると満足そうに微笑んだ。
「ちゃんと弁えてくれれば、わたしもそんなに酷いことはしないのよ?分かってくれるわよね、お義姉様?」
「・・・・・わかり・・ました。」
息も絶え絶えに返事を返したフローレンスにさらに口の端を釣り上げるエスメ。
「では、これは貰っていくわね?・・・ああ、フローレンスお義姉様は反省をするそうでご飯はいらないそうよ。そこの貴女、ちゃんと料理人に伝えておいてね。いつまで反省するかは・・・・・フローレンスお義姉次第よ?ふふふっ。」
そのままフローレンスの宝石箱を持って部屋を出て行く。エスメの頭の中にはもうすでにコナー殿下とのパーティーの事しか考えていなかった。
残された部屋でフローレンスがガッポーズをしていたのには、気づかなかったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
次から本編に戻ります!!
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