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炙り。炙って。炙りまくり。
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ダンジョンの再アタックに挑んだユータだったが、幻影の魔法道具に行手を阻まれ、(ちょっぴり怖い思いもさせられ逃げ帰ったが)出直しを強いられた!
だが、今回は対抗手段を手に入れ再々アタックに挑んだのだった!
ジャキーン!!
ユータが手に構えていたのは、ショットガンのように銃身の長い銃だった。
グリップを肩に当て、スコープを覗き込んで狙いを定める。
狙いはもちろん前回、苦労させられた幻惑の魔法道具だ。
「この魔銃さえあれば、もう魔法道具なんて怖くないさ!」
「ウォン!」
ユータは自信満々にアッシュに言い放つ。
十分に狙いを定めると、引き金を引く。すると、銃口部分から出てきたのは銃弾ではなく、激しい炎の塊だった!
ボボボボボォォォォォ!!!!!
激しい光が暗闇を明るくオレンジ色に染めていく。それと同時に肌をピリつかせるような熱さが襲ってきた。
・・・しばらくすると、あたりがまた元の暗闇に覆われていき、熱さも徐々に収まっていく。
しかし、先程まであったしっとりとした空気が少しカラッとした空気に変化しており、荒々しい炎の激しさを表しているかのようだった。
「ふぅ、・・・思ったより熱かったし、魔力も使ったけど、どうかな?」
魔法道具のあった辺りは、かなり黒く焦げていて魔法道具があったか分からない程だった。
「これで大丈夫!さすが火炎放射器だね!頼りになるぅ!よし、先に進もう!行くよ、アッシュ!!」
「アン!アン!」
行手を阻む障害を排除できた喜びからユータの足取りは軽い。
初めてこの場所に来た時と同じT字路がユータの目の前にある。違うのは天井の焦げ跡くらいだった。
ユータが描いた矢印もそのままだったので、今度は右方向に行ってみる事にした。
しばらく歩くと開けた場所に出た。
「お!広くなったね!こっちの道が正解だったみたい!」
先程までの通路とは違いこの部屋は、少し明るかった。電灯ほどの光では無いが、壁に生えた苔がほんのりと青白く光っていた。
その苔が部屋全体に生えているものだから、ライトの魔法を使わなくていいくらいだった。
なんとなく幻想的な光景に見惚れていたユータだったが、突然アッシュが唸り声を上げ始めた。
「ウゥ~~ッ!」
「アッシュ!どうした!」
アッシュに話しかけながらも、ユータは剣を身構え臨戦態勢にはいる。
そこで、初めて腐ったような匂いがユータの鼻をかすめた。
「くさっ!・・・もしかして、この匂いは
・・・・・・・・・・ゾンビ!?」
ズザッ……ズザッ………
地面を削るような、擦るような、そんな音が聞こえてきた。
それと共に腐ったような匂いが酷くなっていく。
ユータのいる場所の反対側に通路が見え、そこから音が響いてきているようだった。他の通路はユータが今、この部屋に入ってきた場所しか見当たらなかった。
その通路を目を凝らして見ると、大勢のゾンビがゾロゾロと向かってきていた。
目に光はなく濁っている。カクンカクンとした歪な動きをしながら歩いていた。
あまりの多さにこのゾンビの大群がこの部屋に入ってきたら、ひとたまりもないだろう。
部屋を見渡すとユータの右側の上方に洞穴のような場所を発見した。
「これは、あいつらを倒すしか無いってことだな。・・・・・ふぅ、臭いけどやるかぁ!行くぞ、アッシュ!」
「ウォンッ!!」
ユータは持っていたロープを投げ、上方にある洞穴まで登る。アッシュは胴体にロープを巻き付けておき、後から引き上げる。
「よし、ここならそう簡単にはあいつらも登って来れないだろう。それにしても、ラッキーだったな。ぼくたちはゾンビの対抗手段をもう持っている!!」
ばばーーーーん!
ユータは火炎放射器を構えた!それと同時に部屋の中にゾンビの大群が入り込んで来た!たちまち部屋中を埋め尽くすように次から次へとゾンビが部屋に侵入してくる。
しかし、ユータは冷静に準備をする。
「アッシュ、知っていたか?」
「クォン?」
「ゾンビは首を
・・・・・炙ると倒せるんだっ!!」
言うや否や、ユータは火炎放射器を構え、魔力を込める。すると先程とは比べ物にならない程の炎が地面や壁を舐めるように走る!
ボボボボボボボォォォォォォォォ!!!!!
ゾンビの頭上から炎が降ってくる。動きが遅いゾンビには躱す事ができない。
ゾンビ達はなす術もなく、ただ炎に包まれ次々と倒れていった。
「ふはははははっ!炙って!炙って!炙りまくってやる!!」
倒れたゾンビは地面に溶けるように、消えていくのだった・・・・・。
「こら!ユー君!水鉄砲は家の中で使わないの!」
「大丈夫だよ、ママ。まだ水入れてないもん。」
「あぁ、これこの前じいじに買ってもらった新しい水鉄砲?」
「そうそう!水が8メートルも飛ぶんだって!だから、二階のベランダから向かいの友達の家の玄関を狙え!ってじいじが言ってた!」
「ぶっ!!あははははっ!!出てきた瞬間、ずぶ濡れになるじゃないっ!・・・・・はっ!笑ってる場合じゃなかった。じいじはなんて事を教えてるの!?文句言わなきゃ!ユー君も危ないし、やっちゃダメよ!」
「えっ・・・あ、うん。やんないよ・・・・・・・・・・・・・たぶん。」
ーーーーーーーーーー
子どもが自信満々に言ってたんですが、ゾンビって首を炙ると倒せるんですか??(笑)
だが、今回は対抗手段を手に入れ再々アタックに挑んだのだった!
ジャキーン!!
ユータが手に構えていたのは、ショットガンのように銃身の長い銃だった。
グリップを肩に当て、スコープを覗き込んで狙いを定める。
狙いはもちろん前回、苦労させられた幻惑の魔法道具だ。
「この魔銃さえあれば、もう魔法道具なんて怖くないさ!」
「ウォン!」
ユータは自信満々にアッシュに言い放つ。
十分に狙いを定めると、引き金を引く。すると、銃口部分から出てきたのは銃弾ではなく、激しい炎の塊だった!
ボボボボボォォォォォ!!!!!
激しい光が暗闇を明るくオレンジ色に染めていく。それと同時に肌をピリつかせるような熱さが襲ってきた。
・・・しばらくすると、あたりがまた元の暗闇に覆われていき、熱さも徐々に収まっていく。
しかし、先程まであったしっとりとした空気が少しカラッとした空気に変化しており、荒々しい炎の激しさを表しているかのようだった。
「ふぅ、・・・思ったより熱かったし、魔力も使ったけど、どうかな?」
魔法道具のあった辺りは、かなり黒く焦げていて魔法道具があったか分からない程だった。
「これで大丈夫!さすが火炎放射器だね!頼りになるぅ!よし、先に進もう!行くよ、アッシュ!!」
「アン!アン!」
行手を阻む障害を排除できた喜びからユータの足取りは軽い。
初めてこの場所に来た時と同じT字路がユータの目の前にある。違うのは天井の焦げ跡くらいだった。
ユータが描いた矢印もそのままだったので、今度は右方向に行ってみる事にした。
しばらく歩くと開けた場所に出た。
「お!広くなったね!こっちの道が正解だったみたい!」
先程までの通路とは違いこの部屋は、少し明るかった。電灯ほどの光では無いが、壁に生えた苔がほんのりと青白く光っていた。
その苔が部屋全体に生えているものだから、ライトの魔法を使わなくていいくらいだった。
なんとなく幻想的な光景に見惚れていたユータだったが、突然アッシュが唸り声を上げ始めた。
「ウゥ~~ッ!」
「アッシュ!どうした!」
アッシュに話しかけながらも、ユータは剣を身構え臨戦態勢にはいる。
そこで、初めて腐ったような匂いがユータの鼻をかすめた。
「くさっ!・・・もしかして、この匂いは
・・・・・・・・・・ゾンビ!?」
ズザッ……ズザッ………
地面を削るような、擦るような、そんな音が聞こえてきた。
それと共に腐ったような匂いが酷くなっていく。
ユータのいる場所の反対側に通路が見え、そこから音が響いてきているようだった。他の通路はユータが今、この部屋に入ってきた場所しか見当たらなかった。
その通路を目を凝らして見ると、大勢のゾンビがゾロゾロと向かってきていた。
目に光はなく濁っている。カクンカクンとした歪な動きをしながら歩いていた。
あまりの多さにこのゾンビの大群がこの部屋に入ってきたら、ひとたまりもないだろう。
部屋を見渡すとユータの右側の上方に洞穴のような場所を発見した。
「これは、あいつらを倒すしか無いってことだな。・・・・・ふぅ、臭いけどやるかぁ!行くぞ、アッシュ!」
「ウォンッ!!」
ユータは持っていたロープを投げ、上方にある洞穴まで登る。アッシュは胴体にロープを巻き付けておき、後から引き上げる。
「よし、ここならそう簡単にはあいつらも登って来れないだろう。それにしても、ラッキーだったな。ぼくたちはゾンビの対抗手段をもう持っている!!」
ばばーーーーん!
ユータは火炎放射器を構えた!それと同時に部屋の中にゾンビの大群が入り込んで来た!たちまち部屋中を埋め尽くすように次から次へとゾンビが部屋に侵入してくる。
しかし、ユータは冷静に準備をする。
「アッシュ、知っていたか?」
「クォン?」
「ゾンビは首を
・・・・・炙ると倒せるんだっ!!」
言うや否や、ユータは火炎放射器を構え、魔力を込める。すると先程とは比べ物にならない程の炎が地面や壁を舐めるように走る!
ボボボボボボボォォォォォォォォ!!!!!
ゾンビの頭上から炎が降ってくる。動きが遅いゾンビには躱す事ができない。
ゾンビ達はなす術もなく、ただ炎に包まれ次々と倒れていった。
「ふはははははっ!炙って!炙って!炙りまくってやる!!」
倒れたゾンビは地面に溶けるように、消えていくのだった・・・・・。
「こら!ユー君!水鉄砲は家の中で使わないの!」
「大丈夫だよ、ママ。まだ水入れてないもん。」
「あぁ、これこの前じいじに買ってもらった新しい水鉄砲?」
「そうそう!水が8メートルも飛ぶんだって!だから、二階のベランダから向かいの友達の家の玄関を狙え!ってじいじが言ってた!」
「ぶっ!!あははははっ!!出てきた瞬間、ずぶ濡れになるじゃないっ!・・・・・はっ!笑ってる場合じゃなかった。じいじはなんて事を教えてるの!?文句言わなきゃ!ユー君も危ないし、やっちゃダメよ!」
「えっ・・・あ、うん。やんないよ・・・・・・・・・・・・・たぶん。」
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子どもが自信満々に言ってたんですが、ゾンビって首を炙ると倒せるんですか??(笑)
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