世界は冒険に満ちている!(笑)

みやさん

文字の大きさ
29 / 50

人食いシャークの行方は・・・

しおりを挟む
「よし、女神さまも救出できた事だし、これでこのサメを倒せるな!」
『そうですね。海賊リーダー!』
「でもこの大きさだ。どうやって倒すか・・・いっその事、このまま焼いちゃう??」
『なるほど。それもいいですね。皆の食料にいいかもです。』


そんな会話をユータ達は、人食いシャークの横で繰り広げていると、ユータの頭の上に水が降ってきた。


「うん?雨が降り始めた?」
「クゥン・・・」


空を見上げるユータの視界に人食いシャークの顔が見えた。その瞳から大粒の涙が溢れてきていたのだった。


「えっ!?サメが泣いてる??」
『・・・ほんとだ。サメって泣くんですね・・・。なんか、その・・・こんな会話をしてすいませんって感じですね。』
「・・・・・だね。」


なんとなく、トドメをしにくい空気になってしまったのだった。

そんなユータの下へアッシュが駆け寄ってきた。


「アン!アン!」
「どうしたの?アッシュ?」
「アウン、アウアウ・・・ガウッ」
「ん?サメさんが助けて!って言ってるって?」
「アウッ!アウアウ!」
「ふむふむ、人は食べないよって?じゃあ、何を食べるの?」
「アン!アゥンッ!」
「・・・・・・・・・・えっ?本当に?」

『なんで海賊リーダー、アッシュさんの言葉が理解できてるんだろう・・・?』
『・・・さあ?』


ユータは人食いシャークの前に立っていた。そして、徐に魔力を纏っていく。意識を集中させ、魔法を放った!





「サンダーボーーール!!」





ユータの手のひらからバリバリと音を立て、稲妻が迸る。丸い形を作りながらバチバチと音を鳴り響かせ、人食いシャークの口元へと光が走った!

人食いシャークと衝突し、轟音が鳴り響くと思いきや・・・人食いシャークにサンダーボールが吸い込まれていったのだった。

それを見ていた船員達は、驚きの表情が隠せない。口をあんぐり開けたまま、固まった。


『な・なにぃ~~~!?どういうことだ?何が起きた???』


プチパニックが起きているのを横目にユータは第二弾のサンダーボールを人食いシャークに投げつけた!
先程と同じように、人食いシャークの口元にサンダーボールが吸い込まれていく。

人食いシャークは心なしが恍惚とした表情で、口をモゴモゴ動かしていたのだった。


『あの・・・海賊リーダー?どういう事か説明をしてもらってもいいですか?』
「えっ?さっきアッシュが言ってたでしょ?」
『いやいやいやいや!アッシュさんの言葉が理解できるのは海賊リーダーだけですからね!』
「そうなの?」


小首を傾げて、キョトンとするユータだった。


「実はアッシュが言うには、このサメさんお腹が空いてこの辺りで食べ物を探していたみたい。その食べ物が『電気』らしいんだよね。だから、サンダーボールを食べさせてあげたの!」

『そんな事あるんですか?』
「あるみたいだよー。」

『それじゃあ、このサメは人食いシャークじゃない??もしかして、ただのサメ・・・?』
『いや、電気を食べてる時点で「ただ」のサメじゃないんじゃ?』
『船に体当たりしたのは、何だったんだ?』
『エサの電気があると思って、空腹のあまり勢い余ったみたいな感じなんじゃ?』
『それで船に傷を入れられたらたまんないよなぁ。今回は大丈夫だったけど、沈没でもさせられたらたまったもんじゃないよな。』
『まあでも、不思議な生き物ですねー。』
『えっ、でも、このサメどうするんですか?エサ?をあげちゃってますよ?』
『確かに!・・・海賊リーダー!このサメはどうするんですか?』

「そう・・・だよね。やっぱりこのサメさんの名前は『サメドン』がいいと思う!!!」

『・・・・・え?!はぁ?!!いま、名前とかどうでもよくないですか??』

「さあ、早く!サメドンを治療するんだ!!」



『『『えええええええええええっっ!!??』』』



こうして、ユータの新しい仲間?が増えたのだった。














「サメドン!さあ、サンダーボールだぞっ!しっかり食べて元気になるんだよ!」


ボールプール用の黄色いボールをどんどんサメのぬいぐるみの口に入れていくユータ。とても楽しそうだ。


「・・・・・そのぬいぐるみ好きなのねぇ。・・・サメドン・・・サメドンかぁ。もっと他にないのかしら?」
「クゥン・・・」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在 唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話 中山加恋(20歳) 二十歳でトオルの妻になる 何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛 中山トオル(32歳) 17歳の加恋に一目ぼれ 加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する 加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる 会社では群を抜くほどの超エリートが、 愛してやまない加恋ちゃんに 振り回されたり落ち込まされたり… そんなイケメンエリートの ちょっと切なくて笑えるお話

一国一城の主を目指す!〜渇望の日々を超えて。

リョウ
ファンタジー
 何者かになりたかった。  だが現世でその願いは叶わず、男は敗北感と悲嘆を胸に沈んでいた。  そんな彼の前に現れたのは、一柱の女神。  導かれるまま異世界へ転移した男は、新たにレイと名乗り、剣も魔法も身分もない底辺から成り上がることを決意する。  冒険者として生きる術を学び、魔法を覚え、剣を磨き、人と裏社会を見極めながら、レイは少しずつ力を蓄えていく。  目指すのは、ただ生き延びることではない。  一国一城の主となり、この世界で“何者か”になること。  渇望を燃料に、知恵と執念で上へ上へと這い上がる、ファンタジー成り上がり譚。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

#密売じゃありません!ミツバイギフトで最高に美味しい果物作ったら、領主令息が夫になった件について

国府知里
ファンタジー
「がんばっても報われなかったあなたに」“スローライフ成り上がりファンタジー”  人生に疲れ果てた北村めぐみは、目覚めると異世界の農村で少女グレイスとして転生していた。この世界では6歳で神から“ギフト”を授かるという。グレイスが得た謎の力「ミツバイ」は、果物を蜜のように甘くするという奇跡の力だった!村を、領地を、やがて王国までも変えていく果樹栽培の物語がいま始まる――。美味しさが未来を育てる、異世界農業×スローライフ・ファンタジー!

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

処理中です...