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泥棒・・・?
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夕闇に染まる森の中。
木の陰から風に煽られ、ザワザワと葉が揺れる音が不気味さを演出する。
そんな薄暗い森に金属の交わる音が響いていた。
キイン!・・・カキイン!!
それは、ユータの振るう剣と黒ずくめの男の振るう剣が合わさり火花を散らす音だった。
ユータが上段から剣を振り下ろすと黒ずくめの男は自分の剣を斜めに受け、剣の勢いを受け流す。
ギャギャギャ!
剣の滑る音が響く。
緊迫した空気が皮膚を指す。
剣を受け流されたユータと黒ずくめの男は剣を構え直し、睨み合う。
ふと、ユータが話しかける。
「・・・ぼくを襲って・・・何が目的だ?」
ふっと口の端を片方だけ上げ黒ずくめの男は笑う。
「・・・こちらにはこちらの事情があるのだ。お前が気にする事はない。大人しくやられておけばいいのだ。」
「なんだと・・・?理由も分からずやられてたまるか!」
「ふんっ。なら、頑張って抵抗することだな。」
そのセリフをきっかけにまた、打ち合いが始まる。
2人の剣の腕は互角だった。
なかなか決定打がでない。
(くっ・・・このままじゃ、体力勝負になってしまう。なんとか、体力が保つ内に決定打を与えたいが・・・どうしたら・・・?)
あまり体力に自信のないユータは、焦り始める。
その様子を感じとったのか、相手の黒ずくめの男は微かに笑った。
キイン!キイン!
と、剣戟が続く。徐々にユータは後ろに押されていく。
気づいた時には後ろに大木が迫っており、それ以上後ろには下がれない状態に追い込まれていた。
「もらったぁ!!」
「・・・しまったぁ!!」
黒ずくめの男が右から剣を振り下ろす!だが、大木が邪魔をし、剣で受け止める事はなんとか間に合ったが勢いをうまく受け流す事が出来なかった。
そのため、ユータの体は左側へと吹き飛ばされた!
「うわあぁぁぁぁぁっ!」
「おわりだ!」
飛ばされたユータに追い討ちを仕掛けてくる。しかし、ここで黒ずくめの男は剣ではなく、蹴りを繰り出してきた!
その蹴りはユータの右足に命中し、バギィ!と骨が折れる音がした。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「よし!折れたな?」
ニヤリと黒ずくめの男は、顔を愉悦に歪ませる。
骨を折られた痛みにユータはその場でうずくまり、動けなくなってしまう。
そんな様子のユータを確認して黒ずくめの男は、悠々と近づいてきた。
「・・・うぅ・・・。」
「痛いだろう?ふふ、貴様もここまでだな。では、トドメをさしてその痛みを取り除いてやろう!」
「なっ・・・や、やめろぉぉぉぉぉ!」
必死で右足を引きずりながら、黒ずくめの男から距離を取ろうともがくユータ。そんな動きには意も介せず、黒ずくめの男はぶつぶつと呪文を唱えだした。
「・・・リモーバル!」
黒ずくめの男の両手から紫のモヤがキラキラと光りながら、ユータの右足にモヤモヤと近づいてくる。
「来るなぁ!」
ユータは必死で手を振り、少しでもモヤが近づかないように抵抗する。
だが、無駄な抵抗とばかりに追いついてしまいユータの足を紫のモヤが覆ってしまった。
何をされるのかという恐怖にギュッと目を瞑り、体を強張らせ、ただ、これから来るであろう衝撃に備える。
無意識の行動であった。
しかし、いくら待てども何も衝撃はない。
それどころか、気づけば右足の痛みがなくなっていた。
「・・・・・え?どういうことだ?」
ポツリと思わず呟いたユータ。
紫のモヤは無くなるのと同時に黒ずくめの男の姿も消えていた。
その呟きに応える声が響く。
「ふははははははははぁ!!貴様の骨折は頂いたぁ!じゃあな!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
辺りにはまだ、黒ずくめの男の笑い声がこだましていた。
しばらく、呆然としたユータだったがふと、我にかえる。
馬鹿にされたのだと羞恥心が湧き起こってきた。
すぅーと息を吸い込み、ありったけの力で叫んだ。
「こぉんの!!骨折泥棒ーーーーーー!!!!!!!」
「骨折泥棒って・・・・・そんな単語・・・ママ、初めて聞いたわ・・・・・。どういう状況になったら、そんなセリフが出るのかしら?」
骨折泥棒ー!と叫び、アッシュと遊ぶユータを横目にふぅ・・・と、ため息をついたのだった。
木の陰から風に煽られ、ザワザワと葉が揺れる音が不気味さを演出する。
そんな薄暗い森に金属の交わる音が響いていた。
キイン!・・・カキイン!!
それは、ユータの振るう剣と黒ずくめの男の振るう剣が合わさり火花を散らす音だった。
ユータが上段から剣を振り下ろすと黒ずくめの男は自分の剣を斜めに受け、剣の勢いを受け流す。
ギャギャギャ!
剣の滑る音が響く。
緊迫した空気が皮膚を指す。
剣を受け流されたユータと黒ずくめの男は剣を構え直し、睨み合う。
ふと、ユータが話しかける。
「・・・ぼくを襲って・・・何が目的だ?」
ふっと口の端を片方だけ上げ黒ずくめの男は笑う。
「・・・こちらにはこちらの事情があるのだ。お前が気にする事はない。大人しくやられておけばいいのだ。」
「なんだと・・・?理由も分からずやられてたまるか!」
「ふんっ。なら、頑張って抵抗することだな。」
そのセリフをきっかけにまた、打ち合いが始まる。
2人の剣の腕は互角だった。
なかなか決定打がでない。
(くっ・・・このままじゃ、体力勝負になってしまう。なんとか、体力が保つ内に決定打を与えたいが・・・どうしたら・・・?)
あまり体力に自信のないユータは、焦り始める。
その様子を感じとったのか、相手の黒ずくめの男は微かに笑った。
キイン!キイン!
と、剣戟が続く。徐々にユータは後ろに押されていく。
気づいた時には後ろに大木が迫っており、それ以上後ろには下がれない状態に追い込まれていた。
「もらったぁ!!」
「・・・しまったぁ!!」
黒ずくめの男が右から剣を振り下ろす!だが、大木が邪魔をし、剣で受け止める事はなんとか間に合ったが勢いをうまく受け流す事が出来なかった。
そのため、ユータの体は左側へと吹き飛ばされた!
「うわあぁぁぁぁぁっ!」
「おわりだ!」
飛ばされたユータに追い討ちを仕掛けてくる。しかし、ここで黒ずくめの男は剣ではなく、蹴りを繰り出してきた!
その蹴りはユータの右足に命中し、バギィ!と骨が折れる音がした。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「よし!折れたな?」
ニヤリと黒ずくめの男は、顔を愉悦に歪ませる。
骨を折られた痛みにユータはその場でうずくまり、動けなくなってしまう。
そんな様子のユータを確認して黒ずくめの男は、悠々と近づいてきた。
「・・・うぅ・・・。」
「痛いだろう?ふふ、貴様もここまでだな。では、トドメをさしてその痛みを取り除いてやろう!」
「なっ・・・や、やめろぉぉぉぉぉ!」
必死で右足を引きずりながら、黒ずくめの男から距離を取ろうともがくユータ。そんな動きには意も介せず、黒ずくめの男はぶつぶつと呪文を唱えだした。
「・・・リモーバル!」
黒ずくめの男の両手から紫のモヤがキラキラと光りながら、ユータの右足にモヤモヤと近づいてくる。
「来るなぁ!」
ユータは必死で手を振り、少しでもモヤが近づかないように抵抗する。
だが、無駄な抵抗とばかりに追いついてしまいユータの足を紫のモヤが覆ってしまった。
何をされるのかという恐怖にギュッと目を瞑り、体を強張らせ、ただ、これから来るであろう衝撃に備える。
無意識の行動であった。
しかし、いくら待てども何も衝撃はない。
それどころか、気づけば右足の痛みがなくなっていた。
「・・・・・え?どういうことだ?」
ポツリと思わず呟いたユータ。
紫のモヤは無くなるのと同時に黒ずくめの男の姿も消えていた。
その呟きに応える声が響く。
「ふははははははははぁ!!貴様の骨折は頂いたぁ!じゃあな!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
辺りにはまだ、黒ずくめの男の笑い声がこだましていた。
しばらく、呆然としたユータだったがふと、我にかえる。
馬鹿にされたのだと羞恥心が湧き起こってきた。
すぅーと息を吸い込み、ありったけの力で叫んだ。
「こぉんの!!骨折泥棒ーーーーーー!!!!!!!」
「骨折泥棒って・・・・・そんな単語・・・ママ、初めて聞いたわ・・・・・。どういう状況になったら、そんなセリフが出るのかしら?」
骨折泥棒ー!と叫び、アッシュと遊ぶユータを横目にふぅ・・・と、ため息をついたのだった。
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