世界は冒険に満ちている!(笑)

みやさん

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体調不良

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今日のユータは、なんだかいつもと調子が違った。

いつもはなんとも無い馬車なのに、乗れば馬車酔いになったように具合が悪くなる。

いつもはクエストを選ぶのはすぐに決められるのに、なんだか集中できず選ぶのに時間がかかる。

いつもは羽が生えたように体は自由に動けるのに、なんだか羽がもがれたように体が重く動けない。

そんないつもと違う様子ではあったが、気のせいか?とあまり気にせずいつものようにクエストをこなした。


その晩。


頭がぼーっとする。
体が火照り熱い。
よくよく見ると目が潤んでいる。


額に手を当てると・・・熱かった。


ユータの調子が悪い原因は、発熱していたからだった。


前日の戦いが尾を引いていたのだろう。風邪をひいたようだった。


「うわぁ・・・久しぶりに熱出したなぁ。頭がガンガンする・・・。」


フラフラになりながらも、ユータは家に帰り着くと戸棚を漁る。


「確か・・・この辺りに・・・あ!あった!これこれ!」


ユータが取り出したのは、病気に効くシックポーションだった。

徐に蓋を取り、腰に手を当てて一気に飲み干した。


「ぷはぁー! これでもう大丈夫!」


即効性があるらしく、先程までの頭痛が嘘のように引いていく。


「さあ!もう一狩り行くぞー!!」


意気揚々と飛び出したユータだった。






◇◆◇◆◇◆◇◆





「ユー君?お水はちゃんと飲んだ?ご飯は食べられそう?」


ママはユータの部屋にお粥とお水を持って、発熱したユータの様子を見にきていた。

ベッドの上に寝ているであろうユータが・・・いない。


「あら?ユー君?どこに行ったの?」


部屋の中を見回すと、部屋の隅にユータが蹲っていた。


「ユー君!大丈夫?ちゃんとお布団で寝てないと・・・・・、ん?」


ユータの周りにスポーツ飲料の500mlペットボトルが5本、転がっているのが見えた。


「・・・・・ユー君?これ、なに?」


ママがユータの顔を覗き込むと、ユータは大きな瞳を濡らし泣いていた。


「えっ、・・・えっく、だっ・・・だって、はやく、おねつが・・・ひっく、おねつがさがんないと・・・あ、あ、あそびにいけないよぉぉぉぉぉ!!うわぁぁぁーーーん!!」

「だからって、これは一気に飲み過ぎよー!ほら、手がすっごく冷たくなってる!」

「でも!・・・おねつがぁ!」

「でも!じゃない!急に飲みすぎるのも体に悪いの!ゆっくり飲んで、ゆっくり体を休めなさい!もうー、体を冷やそうとアイスノンも持ってきたのに、・・・とりあえずお布団に入って体を温めないと。」

「いやだー!あっためたら、また・・・また、おねつがあがるぅぅぅ!!!」

「大丈夫だがら!ほら、ユー君!体が震えてるわよ!早く入って!」


なかなか布団に入ろうとしないユータをママはなんとか押し込んだ。


「ひっく、・・・ひっく、もうポーション飲んだから、だ・・だいじょうぶ・・だもん。」

「ポーション?」


そうママが聞き返したらユータは、空のペットボトルを指差していた。

何をポーションと言っていたのか理解したママは、がっくしと肩を落とし呟いた。


「・・・・・あれは、ポーションじゃありません・・・・・はぁ。」



突然ユータが、がばっと起き上がり部屋の外へと駆け出した!

「どうしたの?ユー君?!」





「おしっこぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」



ユータの叫びだけが残ったのだった。




「あれだけ飲めば、そりゃ行きたくなるわ。」



ちなみに次の日の朝にはすっかり熱が下がり、元気なユータになっていた。

ポーション(笑)が効いたのか、ユータの根性の賜物か。

それは神のみぞ知る。


ママ「ユータの根性で下げたに1票!」
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