imitation

優未

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これは名案だったはず

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 私はメジスト様に憧れているということになっているせいで、友人は快く私を送り出してしまった。そこは抜け駆けは許さないといって全力で引き留めてほしかった。

「君が僕に興味を持ってくれていると聞いてね」

 まさか本人から直接尋ねられるなんて思っていなかった。まずい。怒られるかもしれない。平民上がりの分際で、金があるからって図に乗るなって言われるかも?きっと憧れるフリすら許されないものだったのだ。こうなったらもう……

「前から君と…「あなたの名前を利用して申し訳ありません!!」

 早急に謝罪することが重要だ。

「我が家の財産目当ての求婚にうんざりしておりまして。思い人がいると分かれば諦めてもらえるのではないかと。絶対に結婚することのない相手は誰かと考えた時にあなたのお名前が浮かんで…ご不快な思いをさせてしまいました」

「絶対……僕には全く興味がないと?」

「もちろんです。ご安心ください。もうお名前も出しませんし、関りも持たないと誓います」

 相手の目をまっすぐ見て言えば思いは伝わるはずだ。父も以前そう言っていた。しかし彼はすっかり固まってしまっている。

「あの…メジスト様?」

 私の思いは伝わらなかったのだろうか。父には悪いがもう社交の場にも出ないことにしよう。それなら信じてもらえるかしら。口を開きかけると、メジスト様から予想外の言葉が飛び出した。

「その…ご家族から僕達の婚約の話は聞いていないかな?」

「はい?」
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