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第五話 皇子
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起きるとすぐに場所を移動した。
「服はどうしたんだ?」
「あぁ、奴隷にされた時にこの服着せられてたかな~?」
「今から装備を揃えるところだし、一緒に買うか!」
「お!いいのか?さんきゅ~」
馴れ馴れしく椎名の真横を歩く春樹にさっきまで腕を組むように歩いていた聖女は
気に入らないという顔を見せていた。
「そういや、春はこれからどーすんだ?」
「そうなんだよな~俺さ~戦闘には向いてなくてな~」
「レベルは?」
「全部1、HPなんて10だぜ?」
「マジか…俺は初めからレベル99だぞ。これは勇者補正なのか?」
「マジかよ!いいな~。ってかなんで俺だけ性別変わってんだよ!」
「一緒に行くか?」
一瞬判断に困ったが、どこへとは聞かず頷くと横から聖女が反対を示した。
「いけません!こんな薄汚い小娘など勇者様の顔汚すだけです」
「おいおい、勝手に決めんなよ!あんた誰?」
「誰って、失礼な!わたくしはこの国の教会の聖女ですわ。誰もが気軽に口を聞
ける訳ではないのです。それも奴隷風情が…」
「奴隷、奴隷って言うけどな~勝手に攫われて奴隷にされるような国ってやべー
だろ?そんなに聖女が偉いのかよ?」
「なっ…!」
「まぁまぁ、春も落ち着けって。それと聖女様、悪いけど春にこれから奴隷って
言わないでもらえる?それ以上言うならもう、二度と俺に近づかないでくれる?」
「そんな…勇者様…わたくしはそんなつもりは…」
「うん、だからこれから気をつけて、いい?」
「はい、分かりましたわ」
服も調達して城へと向かった。
すでに皇子が到着していたらしく、城の中は慌ただしくなっていた。
「皇子殿下がご帰還なされたのですわ」
「あぁ、挨拶に行かないといけないってやつだったか?」
「はい、ですが…この者は謁見には連れて行けませんのでどこかに…」
「何でだ?俺の連れでもか?」
「勇者様と聖女であるわたくしはかまいませんが…村娘などは…」
言葉を濁すと言い淀んだ。
「いいよ、その辺で待ってるよ。待機室くらいあるだろ?」
「えぇ、ありますわ。こちらです」
どこも綺麗に整えてられて装飾品も煌びやかな物ばかりだった。
少し行くと騎士団の宿舎なのか鎧や剣が置かれている場所へと出た。
「ここの中なら待っていても邪魔にはなりませんわ」
「分かった。行ってこいよ!」
「あぁ、すぐに帰ってくるからな」
すぐに引き返すと聖女と共に行ってしまう。
残された春樹としては退屈だった。
「イベントリかとないのかな~お!」
言葉に出すと何個かに区切られた枠が出てきた。
手近な物を触れようとすると吸い込まれるように入って行った。
「これ、おもしれ~じゃん」
歩きながら奥へと行くと新品の剣が飾ってあった。
ショーケースの中の物もできるのかと試すと触ってもいないのにイベントリの
中に吸い込まれていった。
半径3mくらいの位置の物ならなんでも出し入れできる事を知った。
「それにしても暇だな~」
手持ちぶたさでぶらぶら歩きまわっていたが、こっそりと庭に出た。
庭には色とりどりの花が咲き誇っていた。
「城の庭って感じだな~」
「おい、そこで何をしている!」
後ろから声をかけられるとそこには兵士と煌びやかな鎧に身を包んだ青年が
立っていた。
「えーっと、俺は…椎名についてきてて…」
「怪しいやつだ、捕まえろ!」
「違っ…勇者様の連れなんです!」
「勇者様の?本当か?」
「はい、今王様と謁見とかでここで待っているんです」
「ふ~ん、それが嘘だったら兵士達の慰み者にでもしてやる。ついてこい」
「はぁ?」
態度のでかい青年についていくと真っ赤な絨毯が敷かれている方へと歩いていく。
どんどん進むと豪華になっていく外装に少し戸惑ってしまう。
そして出た先は謁見の間でそこにはさっき別れた椎名がいた。
セイロス皇子の後ろに隠れながらついてきた春樹に椎名も驚いていると皇子から
声がかかった。
「勇者よ、この者はそなたの連れか?そうでないなら兵士達に突き出して今日の
夜伽の相手にさせるつもりなのだが?」
「違いますわ!そんな人知りませんわ!」
素早く答える聖女を睨みつけ、はっきりと言った。
「俺の大事な人だ。」
と。
少しドキッとさせられた。
こんなの異性から言われたら誰でもドキドキするだろ?
よかったな、椎名。俺じゃなかったら誤解してるぞ?
「そうか、なら連れてくがいい。この場にいる事を許す」
「はい、ありがとうございます。春…」
「おう」
椎名の方に歩いて行こうとするといきなり腕を掴まれ耳元で囁かれる。
すぐに離してくれたがさすがに驚きを隠せなかった。
『命拾いしたな?今度一人でいたら俺の部屋にでも閉じ込めてやろうか?』
冗談とも取れぬ言葉を残してすぐに椎名の後ろまで足速に急いだ。
「服はどうしたんだ?」
「あぁ、奴隷にされた時にこの服着せられてたかな~?」
「今から装備を揃えるところだし、一緒に買うか!」
「お!いいのか?さんきゅ~」
馴れ馴れしく椎名の真横を歩く春樹にさっきまで腕を組むように歩いていた聖女は
気に入らないという顔を見せていた。
「そういや、春はこれからどーすんだ?」
「そうなんだよな~俺さ~戦闘には向いてなくてな~」
「レベルは?」
「全部1、HPなんて10だぜ?」
「マジか…俺は初めからレベル99だぞ。これは勇者補正なのか?」
「マジかよ!いいな~。ってかなんで俺だけ性別変わってんだよ!」
「一緒に行くか?」
一瞬判断に困ったが、どこへとは聞かず頷くと横から聖女が反対を示した。
「いけません!こんな薄汚い小娘など勇者様の顔汚すだけです」
「おいおい、勝手に決めんなよ!あんた誰?」
「誰って、失礼な!わたくしはこの国の教会の聖女ですわ。誰もが気軽に口を聞
ける訳ではないのです。それも奴隷風情が…」
「奴隷、奴隷って言うけどな~勝手に攫われて奴隷にされるような国ってやべー
だろ?そんなに聖女が偉いのかよ?」
「なっ…!」
「まぁまぁ、春も落ち着けって。それと聖女様、悪いけど春にこれから奴隷って
言わないでもらえる?それ以上言うならもう、二度と俺に近づかないでくれる?」
「そんな…勇者様…わたくしはそんなつもりは…」
「うん、だからこれから気をつけて、いい?」
「はい、分かりましたわ」
服も調達して城へと向かった。
すでに皇子が到着していたらしく、城の中は慌ただしくなっていた。
「皇子殿下がご帰還なされたのですわ」
「あぁ、挨拶に行かないといけないってやつだったか?」
「はい、ですが…この者は謁見には連れて行けませんのでどこかに…」
「何でだ?俺の連れでもか?」
「勇者様と聖女であるわたくしはかまいませんが…村娘などは…」
言葉を濁すと言い淀んだ。
「いいよ、その辺で待ってるよ。待機室くらいあるだろ?」
「えぇ、ありますわ。こちらです」
どこも綺麗に整えてられて装飾品も煌びやかな物ばかりだった。
少し行くと騎士団の宿舎なのか鎧や剣が置かれている場所へと出た。
「ここの中なら待っていても邪魔にはなりませんわ」
「分かった。行ってこいよ!」
「あぁ、すぐに帰ってくるからな」
すぐに引き返すと聖女と共に行ってしまう。
残された春樹としては退屈だった。
「イベントリかとないのかな~お!」
言葉に出すと何個かに区切られた枠が出てきた。
手近な物を触れようとすると吸い込まれるように入って行った。
「これ、おもしれ~じゃん」
歩きながら奥へと行くと新品の剣が飾ってあった。
ショーケースの中の物もできるのかと試すと触ってもいないのにイベントリの
中に吸い込まれていった。
半径3mくらいの位置の物ならなんでも出し入れできる事を知った。
「それにしても暇だな~」
手持ちぶたさでぶらぶら歩きまわっていたが、こっそりと庭に出た。
庭には色とりどりの花が咲き誇っていた。
「城の庭って感じだな~」
「おい、そこで何をしている!」
後ろから声をかけられるとそこには兵士と煌びやかな鎧に身を包んだ青年が
立っていた。
「えーっと、俺は…椎名についてきてて…」
「怪しいやつだ、捕まえろ!」
「違っ…勇者様の連れなんです!」
「勇者様の?本当か?」
「はい、今王様と謁見とかでここで待っているんです」
「ふ~ん、それが嘘だったら兵士達の慰み者にでもしてやる。ついてこい」
「はぁ?」
態度のでかい青年についていくと真っ赤な絨毯が敷かれている方へと歩いていく。
どんどん進むと豪華になっていく外装に少し戸惑ってしまう。
そして出た先は謁見の間でそこにはさっき別れた椎名がいた。
セイロス皇子の後ろに隠れながらついてきた春樹に椎名も驚いていると皇子から
声がかかった。
「勇者よ、この者はそなたの連れか?そうでないなら兵士達に突き出して今日の
夜伽の相手にさせるつもりなのだが?」
「違いますわ!そんな人知りませんわ!」
素早く答える聖女を睨みつけ、はっきりと言った。
「俺の大事な人だ。」
と。
少しドキッとさせられた。
こんなの異性から言われたら誰でもドキドキするだろ?
よかったな、椎名。俺じゃなかったら誤解してるぞ?
「そうか、なら連れてくがいい。この場にいる事を許す」
「はい、ありがとうございます。春…」
「おう」
椎名の方に歩いて行こうとするといきなり腕を掴まれ耳元で囁かれる。
すぐに離してくれたがさすがに驚きを隠せなかった。
『命拾いしたな?今度一人でいたら俺の部屋にでも閉じ込めてやろうか?』
冗談とも取れぬ言葉を残してすぐに椎名の後ろまで足速に急いだ。
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