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第十四話 ダンジョン
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煙が中に充満した頃、中ではパニックになったモンスター達が一斉に入り口に
向けて出てこようとしていた。
多くの足音が地響きのように響いて来ていた。
「そろそろだな…サラ、小さくていいから炎の魔法打てるか?」
「馬鹿にしてますの?どんなものでも、いけますわ。いっそここで…」
「いや、小さい火種が有ればいいから、早くしろよ!」
「もう、なんなんですのっ、その傲慢な態度!」
「すまんが言う通りにできるか?」
「はい、もちろんですわ」
勇者の椎名が言うとすぐに応じた。
生活魔法と言われる簡単なものを中に投じると一気に中で爆発が起きた。
大きな爆音の後には焼け焦げたにおいが漂ってきた。
それだけで春には経験値が一気に入ってきた。
レベルが上がると目の前がふらっとして座りこむと頭を抱えた。
(なんだこれ…痛てーけど…レベルは確実に上がっていってる…これは上手く稼げ
たな…)
「大丈夫か?」
「椎名、そろそろ出てくるから構えろ!」
「!?」
春の言いたい事を察してダンジョンの入り口を見た。
そこにはぼろぼろになって這い出てくる雑魚の後ろに大きな身体に全身火傷を
負ったモンスターが出てきていた。
オークにしては大きすぎるが、もう、ぼろぼろのせいか威圧すら感じない。
椎名が一気に距離を詰めると首を跳ね飛ばした。
片付けはと言うと、中から這って出てくる雑魚にとどめを刺していくだけの作業
になった。
馭者でも出来る簡単な作業に聖女はその場に固まってしまった。
彼女のやった事は風で煙を送り込み、生活魔法で火をつけただけ。
それで殆どの雑魚モンスターを一掃できたのだ。
前に回復がいると言ってS級冒険者とダンジョンへと向かったがこんなに楽に
終わった事などなかったからだ。
「冗談ですわよね…こんな事って…」
「簡単だっただろ?これなら俺が付いて入っても安心だとおもうだろ?」
「信じられませんわ…」
春の言葉など聴こえていなかった。
「春、さすがにチート過ぎないか?」
「いや~一回やってみたかったんだ~これ。」
ゲームではできない事、そう…これは現実だからこそ出来る事であった。
煙は炙り出すだけのもので、別に殺傷能力など全くない。
だが、慌てたモンスター達はこぞって出口に向かってきた。
その際に勢いよくかけてきたおかげで粉塵を上げて出てくる。
そこに炎が加われば奥まで一気に爆発して中にいる弱いモンスターは一掃された。
あとはボスが多少のダメージにとどまったとしても、雑魚なしで椎名という勇者と
戦えばどっちが有利かは自ずとわかる。
あとは、聖女の風魔法で中の空気を入れ替えると全員で中に入った。
ところどころに焼けこごている死体が倒れていたが、気にせず歩いていく。
広いボス部屋には誰もおらず、奥の壁に光っている場所があった。
「なんだこれは?」
椎名が触れると崩れるように消えて部屋が出現した。
中には宝箱があって、開けると杖が入っていた。
「ニワトコの杖ですわ!これが本来の目的ですわ~♪」
目を輝かせて触ろうとする聖女の横から掠めるように春が取り上げた。
鑑定をすると確かに性能が高かった。
「へ~初期でもこんなの装備できるんだ~。いいじゃん?」
「ちょっと、それはわたくしが装備する為に勇者様がここまで来て下さったのよ!
返してくださる?」
「なんだよ、ちょっと鑑定しただけだろ?ケチくさい事言うなって!ほらっ」
投げてよこすと聖女は大事そうに握りしめると魔法を発動させようとして手にした。
が、予想外の事が起きた。
ニワトコの杖が魔法の発動を拒否したのだ。
バチバチッと静電気が走ると聖女の手からこぼれ落ちた。
「なっ…なぜですの!」
「なに落としてんだよ。どうした?」
杖を拾うと春が持ち上げた。
ピロンと機械音がするとニワトコの杖に所持者の名前が記載された。
所持者:矢田春樹
と…。
一瞬…目を疑ったが、これを聖女に言うか戸惑った。
「あ~、これは…」
「杖が春を選んだと言うことじゃないか?」
「っ…!!」
椎名の言葉に聖女も理解したらしい。
魔法の発動を拒絶されたのだから理解はしたつもりだった。
だが、まさかレベル1の村娘なんかに、この前まで奴隷だった娘なんかに横取り
されるほどの屈辱はなかった。
まかり間違っても聖女という身分の自分よりこんな…ただの娘を選ぶなど信じ
がたかったのだ。
「まぁ~悪りぃ~な。こんなはずじゃなかったんだが…」
「あなた、なんなんですの!」
「まぁ~勇者の友人だろ?…な?」
「そうだな…」
隣の椎名を見て振ると即座に返答が返ってきた。
向けて出てこようとしていた。
多くの足音が地響きのように響いて来ていた。
「そろそろだな…サラ、小さくていいから炎の魔法打てるか?」
「馬鹿にしてますの?どんなものでも、いけますわ。いっそここで…」
「いや、小さい火種が有ればいいから、早くしろよ!」
「もう、なんなんですのっ、その傲慢な態度!」
「すまんが言う通りにできるか?」
「はい、もちろんですわ」
勇者の椎名が言うとすぐに応じた。
生活魔法と言われる簡単なものを中に投じると一気に中で爆発が起きた。
大きな爆音の後には焼け焦げたにおいが漂ってきた。
それだけで春には経験値が一気に入ってきた。
レベルが上がると目の前がふらっとして座りこむと頭を抱えた。
(なんだこれ…痛てーけど…レベルは確実に上がっていってる…これは上手く稼げ
たな…)
「大丈夫か?」
「椎名、そろそろ出てくるから構えろ!」
「!?」
春の言いたい事を察してダンジョンの入り口を見た。
そこにはぼろぼろになって這い出てくる雑魚の後ろに大きな身体に全身火傷を
負ったモンスターが出てきていた。
オークにしては大きすぎるが、もう、ぼろぼろのせいか威圧すら感じない。
椎名が一気に距離を詰めると首を跳ね飛ばした。
片付けはと言うと、中から這って出てくる雑魚にとどめを刺していくだけの作業
になった。
馭者でも出来る簡単な作業に聖女はその場に固まってしまった。
彼女のやった事は風で煙を送り込み、生活魔法で火をつけただけ。
それで殆どの雑魚モンスターを一掃できたのだ。
前に回復がいると言ってS級冒険者とダンジョンへと向かったがこんなに楽に
終わった事などなかったからだ。
「冗談ですわよね…こんな事って…」
「簡単だっただろ?これなら俺が付いて入っても安心だとおもうだろ?」
「信じられませんわ…」
春の言葉など聴こえていなかった。
「春、さすがにチート過ぎないか?」
「いや~一回やってみたかったんだ~これ。」
ゲームではできない事、そう…これは現実だからこそ出来る事であった。
煙は炙り出すだけのもので、別に殺傷能力など全くない。
だが、慌てたモンスター達はこぞって出口に向かってきた。
その際に勢いよくかけてきたおかげで粉塵を上げて出てくる。
そこに炎が加われば奥まで一気に爆発して中にいる弱いモンスターは一掃された。
あとはボスが多少のダメージにとどまったとしても、雑魚なしで椎名という勇者と
戦えばどっちが有利かは自ずとわかる。
あとは、聖女の風魔法で中の空気を入れ替えると全員で中に入った。
ところどころに焼けこごている死体が倒れていたが、気にせず歩いていく。
広いボス部屋には誰もおらず、奥の壁に光っている場所があった。
「なんだこれは?」
椎名が触れると崩れるように消えて部屋が出現した。
中には宝箱があって、開けると杖が入っていた。
「ニワトコの杖ですわ!これが本来の目的ですわ~♪」
目を輝かせて触ろうとする聖女の横から掠めるように春が取り上げた。
鑑定をすると確かに性能が高かった。
「へ~初期でもこんなの装備できるんだ~。いいじゃん?」
「ちょっと、それはわたくしが装備する為に勇者様がここまで来て下さったのよ!
返してくださる?」
「なんだよ、ちょっと鑑定しただけだろ?ケチくさい事言うなって!ほらっ」
投げてよこすと聖女は大事そうに握りしめると魔法を発動させようとして手にした。
が、予想外の事が起きた。
ニワトコの杖が魔法の発動を拒否したのだ。
バチバチッと静電気が走ると聖女の手からこぼれ落ちた。
「なっ…なぜですの!」
「なに落としてんだよ。どうした?」
杖を拾うと春が持ち上げた。
ピロンと機械音がするとニワトコの杖に所持者の名前が記載された。
所持者:矢田春樹
と…。
一瞬…目を疑ったが、これを聖女に言うか戸惑った。
「あ~、これは…」
「杖が春を選んだと言うことじゃないか?」
「っ…!!」
椎名の言葉に聖女も理解したらしい。
魔法の発動を拒絶されたのだから理解はしたつもりだった。
だが、まさかレベル1の村娘なんかに、この前まで奴隷だった娘なんかに横取り
されるほどの屈辱はなかった。
まかり間違っても聖女という身分の自分よりこんな…ただの娘を選ぶなど信じ
がたかったのだ。
「まぁ~悪りぃ~な。こんなはずじゃなかったんだが…」
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「そうだな…」
隣の椎名を見て振ると即座に返答が返ってきた。
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