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第十八話 採取依頼
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町に着くとそこは小さいながらにも活気があった。
「おっ、市場が出てるじゃん!椎名行こうぜ~」
「その前にちょっと来て…」
馬車を降りると春を連れて衣服を専門に扱っている店で帽子を買った。
ついでにスカーフも数枚。
「これ何に使うんだ?」
「こうやって頭に巻くんだよ。これで、顔は見えないだろう?」
「息苦しいぞ?」
「いいの、これで。外さないでくれよ」
スカーフを頭に巻き顔を鼻の上から下を覆い隠した。
表情は目しか見えない。
これなら、ジロジロ見られる事はないだろうと考えたのだ。
王都でも数人、そういう風に使っていた人を見かけたから、案外普通な
のかもしれない。
男も同じように使っていた事から砂漠の民は皆そうなのだろうと判断で
きた。
いっそ、そう思われた方が楽だったので椎名も同じように顔を隠す事
にした。
勇者と言っても王都以外ではあまり知られていない為、騒がれる事も
なかった。
「なぁ~あれ美味そうじゃね?買おうぜ~」
「そうだな、腹ごしらえしてから依頼を終わらせるか」
串に刺さった肉を数本買うと手近なところに腰を下ろした。
「採取依頼ってこの近くで取れるんだったよな~」
「そのはずだが…そうそう地図によるとこの街道をまっすぐ行ったとこ
ろらしい」
「ならちゃっちゃと行って次の馬車に乗れるかな?」
「いや、今日はここで宿を取ろう。先は長いし薬草を換金してからでも
遅くないよ」
食べ終わると薬草が生えているとされる場所へと向かった。
「どんなのだっけ~?」
「葉っぱがギザギザの奴だったはずだが…これか?」
椎名がむしり取るとタップして名前を確認する。
回復に用いる薬草と説明が出て、正解だった事を知る。
「お!それかして~」
「おい、自分で探せよ」
「まぁまぁ、見てろって…」
薬草をタップして一回イベントリに入れると覚えさせ、それから同じ
ものを探すをセットすると春の目には至るところにアイコンが映った。
「お!よしできた!」
「ん?」
「見てろよ~」
イベントリは触らなくても回収できるので、そのままアイコンの場所の
ものをイベントリに回収していく。
すると一気に100以上の数が自動的に入ってきた。
「どうだ~これなら簡単だろ~」
「なんだそれ…便利だな…」
「荷物以外にもこうやって使うと楽だし、綺麗に採取できるんだぜ~」
「便利過ぎんだろ。まぁ、いいけど」
春のイベントリの画面を覗きながら呆れたように言った。
「こんな使い方すんのは春くらいだろうな~」
「褒めてる?いいぞ、いっぱい褒めて…」
「呆れてるんだけど…なんでこんなバグみたいな使い方を思いつくか
な~春は…」
「別にいいだろ~おかげで探す手間が省けただろ?」
近くに生えているのを手当たり次第採取するとギルドへと持ち込んだ。
「採取依頼なんですけど、いいですか?」
「はい、それでしたら10本単位で換金できますよ。状態が良ければ少し
上乗せしますよ?」
受付のお姉さんの言葉に少しワクワクしながら100本ほど取り出した。
バッグから出すように見せかけてイベントリから取り出す。
これなら、珍しいイベントリ持ちだとは思われまいと考えた事だった。
「そんなところに入れてたら傷んじゃいますよ~」
「へへへっ、ここしか入れるところないんで…鑑定お願いします」
「仕方ないわね…あれ…あれれ?どれも鮮度がいいわ、それに今取った
ばっかりみたいな…それに傷ひとつない!」
驚きながら順番にすごい勢いで鑑定していく。
きっと鑑定持ちなのだろう。
「これね、銀貨20枚ね。鞄に直接入れてた割に綺麗に保管されてたわね~
少し色をつけておいたわ。またご贔屓にね~」
「あの、さっきの倍持ってきたら買い取ってくれるんですか?」
試しに聞いてみると即座にうなずいた。
「いいわよ。これはね回復ポーションの材料だから多いに越した事はないの
それにね、粗悪品と違ってここまで綺麗に取ってきてくれると上級ポーシ
ョンになるから大歓迎よ」
「なら、これもお願いします」
そういうと春がさっきに2倍の量を取り出した。
その鞄に入るのか?
と疑問が出るくらいの量に受付の女性は驚いていたが、すぐに鑑定に入った。
さすがプロだった。
事情を聞く事なくテキパキと計算して銀貨を用意してくれた。
「銀貨40枚ね。本当に綺麗に取れてるわ~、こんなに丁寧な仕事は初めてよ」
「ありがとう。また採取あったら教えて下さいね~」
にっこりと笑顔で受け取るとイベントリにしまった。
こういうところではスリが多いのだ。
常に鞄の中は空っぽだった。
冒険者ギルドを出ると宿舎を探す。
流石に野宿するのは遠慮したい。
なぜならさっき換金したせいで、さっきから視線が痛いのだ。
「早く宿探さないとな~」
「あそこはどう?」
春が指したのは肉の看板を下げた宿屋兼酒場だった。
「こういうところって美味しそうじゃん?」
「春お前…食事目当てだろ?」
「だって~、もうお腹空いてきたじゃん?なぁ~椎名~いいだろ?」
「仕方ないな~」
「おっ、市場が出てるじゃん!椎名行こうぜ~」
「その前にちょっと来て…」
馬車を降りると春を連れて衣服を専門に扱っている店で帽子を買った。
ついでにスカーフも数枚。
「これ何に使うんだ?」
「こうやって頭に巻くんだよ。これで、顔は見えないだろう?」
「息苦しいぞ?」
「いいの、これで。外さないでくれよ」
スカーフを頭に巻き顔を鼻の上から下を覆い隠した。
表情は目しか見えない。
これなら、ジロジロ見られる事はないだろうと考えたのだ。
王都でも数人、そういう風に使っていた人を見かけたから、案外普通な
のかもしれない。
男も同じように使っていた事から砂漠の民は皆そうなのだろうと判断で
きた。
いっそ、そう思われた方が楽だったので椎名も同じように顔を隠す事
にした。
勇者と言っても王都以外ではあまり知られていない為、騒がれる事も
なかった。
「なぁ~あれ美味そうじゃね?買おうぜ~」
「そうだな、腹ごしらえしてから依頼を終わらせるか」
串に刺さった肉を数本買うと手近なところに腰を下ろした。
「採取依頼ってこの近くで取れるんだったよな~」
「そのはずだが…そうそう地図によるとこの街道をまっすぐ行ったとこ
ろらしい」
「ならちゃっちゃと行って次の馬車に乗れるかな?」
「いや、今日はここで宿を取ろう。先は長いし薬草を換金してからでも
遅くないよ」
食べ終わると薬草が生えているとされる場所へと向かった。
「どんなのだっけ~?」
「葉っぱがギザギザの奴だったはずだが…これか?」
椎名がむしり取るとタップして名前を確認する。
回復に用いる薬草と説明が出て、正解だった事を知る。
「お!それかして~」
「おい、自分で探せよ」
「まぁまぁ、見てろって…」
薬草をタップして一回イベントリに入れると覚えさせ、それから同じ
ものを探すをセットすると春の目には至るところにアイコンが映った。
「お!よしできた!」
「ん?」
「見てろよ~」
イベントリは触らなくても回収できるので、そのままアイコンの場所の
ものをイベントリに回収していく。
すると一気に100以上の数が自動的に入ってきた。
「どうだ~これなら簡単だろ~」
「なんだそれ…便利だな…」
「荷物以外にもこうやって使うと楽だし、綺麗に採取できるんだぜ~」
「便利過ぎんだろ。まぁ、いいけど」
春のイベントリの画面を覗きながら呆れたように言った。
「こんな使い方すんのは春くらいだろうな~」
「褒めてる?いいぞ、いっぱい褒めて…」
「呆れてるんだけど…なんでこんなバグみたいな使い方を思いつくか
な~春は…」
「別にいいだろ~おかげで探す手間が省けただろ?」
近くに生えているのを手当たり次第採取するとギルドへと持ち込んだ。
「採取依頼なんですけど、いいですか?」
「はい、それでしたら10本単位で換金できますよ。状態が良ければ少し
上乗せしますよ?」
受付のお姉さんの言葉に少しワクワクしながら100本ほど取り出した。
バッグから出すように見せかけてイベントリから取り出す。
これなら、珍しいイベントリ持ちだとは思われまいと考えた事だった。
「そんなところに入れてたら傷んじゃいますよ~」
「へへへっ、ここしか入れるところないんで…鑑定お願いします」
「仕方ないわね…あれ…あれれ?どれも鮮度がいいわ、それに今取った
ばっかりみたいな…それに傷ひとつない!」
驚きながら順番にすごい勢いで鑑定していく。
きっと鑑定持ちなのだろう。
「これね、銀貨20枚ね。鞄に直接入れてた割に綺麗に保管されてたわね~
少し色をつけておいたわ。またご贔屓にね~」
「あの、さっきの倍持ってきたら買い取ってくれるんですか?」
試しに聞いてみると即座にうなずいた。
「いいわよ。これはね回復ポーションの材料だから多いに越した事はないの
それにね、粗悪品と違ってここまで綺麗に取ってきてくれると上級ポーシ
ョンになるから大歓迎よ」
「なら、これもお願いします」
そういうと春がさっきに2倍の量を取り出した。
その鞄に入るのか?
と疑問が出るくらいの量に受付の女性は驚いていたが、すぐに鑑定に入った。
さすがプロだった。
事情を聞く事なくテキパキと計算して銀貨を用意してくれた。
「銀貨40枚ね。本当に綺麗に取れてるわ~、こんなに丁寧な仕事は初めてよ」
「ありがとう。また採取あったら教えて下さいね~」
にっこりと笑顔で受け取るとイベントリにしまった。
こういうところではスリが多いのだ。
常に鞄の中は空っぽだった。
冒険者ギルドを出ると宿舎を探す。
流石に野宿するのは遠慮したい。
なぜならさっき換金したせいで、さっきから視線が痛いのだ。
「早く宿探さないとな~」
「あそこはどう?」
春が指したのは肉の看板を下げた宿屋兼酒場だった。
「こういうところって美味しそうじゃん?」
「春お前…食事目当てだろ?」
「だって~、もうお腹空いてきたじゃん?なぁ~椎名~いいだろ?」
「仕方ないな~」
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