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第二十一話 汚染
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グサグサッとトドメだけをしていく作業にもだいぶんと慣れてきた。
「ふぅ~いい経験値だな~」
「それは春だけだよ…」
「椎名は増えないもんね~、でもいいじゃん、俺も新しいスキル覚えたし。
結構役に立つと思うよ?」
「それはありがたい事だね」
「何そのありがたみがなさそうな言い方~」
ふざけ合いながら全員倒し終えると左耳だけを剥ぎ取る。
倒した証拠として提出する用だった。
「これ、全員の耳な。持っててくれ」
血が滴る麻袋を渡されると流石に入れたくないとは言えない。
そんなものを持って帰ると流石に匂いもそうだが魔物が寄ってきてしまう
からだった。
「うわぁ~血だらけじゃん~、そこに川があったよな?洗って行こうぜ?」
「仕方ない…寄ってくか」
川で洗おうとして一瞬、躊躇ってしまった。
川の色が真っ赤に濁った気がしたからだった。
「なぁ~この川って今すげー色に染まらなかった?」
「ん?そうか?綺麗な透明に見えるけどなぁ~?」
椎名は一旦、じぃ~っと眺めると手で掬って飲んでみた。
「おい、それ大丈夫なのか?」
「ん~~~!?」
機会音的なものが鳴って『毒素を分解します』とテロップが流れた。
「あー。毒だな…これ」
「えっ…マジか。椎名大丈夫なのかよ?」
心配そうに聞いてくるが椎名自身は毒耐性がある為、どんなものでもすぐに
中和されてしまうのだ。
「俺、毒耐性あるって言ったじゃん。だから平気…春は飲んじゃダメだよ」
「分かってるって…俺が先に飲んでたら死んでたかも?」
「まぁ、そうだろうね」
すぐに川から離れた。
洗うはずだったゴブリンの耳はそのままイベントリに仕舞われたのだった。
「この川の水ってさ~村で飲み水として使ってねーよな?」
「…どうだろうな~、昨日は大丈夫そうだったけどな。」
「そっかぁ。ダメだったら昨日のでアウトか!なら平気かな~」
気楽に考えていたが、少し思い当たると川の上流を眺めた。
「川の上流に行ってみないか?」
「今から?いいけど…何か気になるのか?」
「どっちにしろこのままじゃさ~いつかはあの村に被害出そうじゃん?だ
から見に行ってみね~?」
春がいい出すと、まず聞かないのを知っているだけに、いく以外の選択はな
かった。
少し登ったところにひらけている場所があって、目の前には泉が広がっていた。
その中央には何かの死体が串刺しになっていた。
人間?にしては少し妙な形をしている。
「あれってなんだろう?」
「まずは引きずり出すか?」
「あぁ…」
風を起こすと周囲に竜巻を起こし、一気に手前に連れてくる。
そこを椎名がキャッチして陸にあげる。
何かの死体だった。
しかし腐敗していて判断がつかない。
「耳変じゃね?」
「尖ってるって事はエルフか?」
「でも、羽根ついてるし…エルフって羽根あったっけ?」
「まぁいいや、持って帰るか。ギルドで見て貰うか?」
「そうだな…なんか嫌な予感がするから早く帰ろうぜ」
そのまま下っていくと村へと帰り着いた。
宿屋では何人かが食事に来ていたが咳をしていた。みんなの顔色が悪い
気がする。
「女将さん、何かあったの?」
「あぁ、なんかね。今日はちょっと調子が悪くてね。食事は早めにして
おくれよ?娘もさっきまで元気だったんだけどね~」
「分かった。ギルド寄ったら食事にくるよ」
「あいよっ、待ってるよ」
女将さんに挨拶をするとすぐにギルドへと向かった。
「いますか~?」
「あ、昨日の冒険者さん。依頼は終わったかい?」
「はい、終わったんですが…」
それを言うと依頼品と一緒にさっきの腐敗した死体を取り出した。
もう、イベントリを見せないとかやっていられなかったので堂々と目の
前で出す。
「あなた、マジックバッグがあるのね~、便利よね!まずはゴブリンの
耳の交換分はこれね。それと…これは悪魔族の死体だね~。腐敗して
ることから…これは厄介かもしれないよ。どこにあったの?すぐに、
調査に行かなきゃならないから教えてくれる?」
「遺跡の側の川がおかしいってなって川の上流の泉の中に刺さってまし
た。えーっと場所は~」
「もういい…それはこの村では飲み水としても使ってるんだ。早くみんな
に知らせないと。君たちは絶対に水を飲んじゃいけないよ!」
ギルドの人はすぐに依頼分のコインを渡すとギルド長を呼びに行ってしま
った。
やることがなくなったので待合室で待っていると慌ただしく職員が行き来
していた。
「もう、宿に帰っていい?」
「待って…村の様子がおかしいのよっ!」
職員のお姉さんは静かすぎる村人の様子に怪訝な顔をした。
いつもならこの時間は賑やかな通りを食事に向かう連中でうるさいらしいの
だが、今日は誰一人として人がいないらしい。
「それって…まさか…」
「武器は手放さない方がいいかもしれないよ」
「ふぅ~いい経験値だな~」
「それは春だけだよ…」
「椎名は増えないもんね~、でもいいじゃん、俺も新しいスキル覚えたし。
結構役に立つと思うよ?」
「それはありがたい事だね」
「何そのありがたみがなさそうな言い方~」
ふざけ合いながら全員倒し終えると左耳だけを剥ぎ取る。
倒した証拠として提出する用だった。
「これ、全員の耳な。持っててくれ」
血が滴る麻袋を渡されると流石に入れたくないとは言えない。
そんなものを持って帰ると流石に匂いもそうだが魔物が寄ってきてしまう
からだった。
「うわぁ~血だらけじゃん~、そこに川があったよな?洗って行こうぜ?」
「仕方ない…寄ってくか」
川で洗おうとして一瞬、躊躇ってしまった。
川の色が真っ赤に濁った気がしたからだった。
「なぁ~この川って今すげー色に染まらなかった?」
「ん?そうか?綺麗な透明に見えるけどなぁ~?」
椎名は一旦、じぃ~っと眺めると手で掬って飲んでみた。
「おい、それ大丈夫なのか?」
「ん~~~!?」
機会音的なものが鳴って『毒素を分解します』とテロップが流れた。
「あー。毒だな…これ」
「えっ…マジか。椎名大丈夫なのかよ?」
心配そうに聞いてくるが椎名自身は毒耐性がある為、どんなものでもすぐに
中和されてしまうのだ。
「俺、毒耐性あるって言ったじゃん。だから平気…春は飲んじゃダメだよ」
「分かってるって…俺が先に飲んでたら死んでたかも?」
「まぁ、そうだろうね」
すぐに川から離れた。
洗うはずだったゴブリンの耳はそのままイベントリに仕舞われたのだった。
「この川の水ってさ~村で飲み水として使ってねーよな?」
「…どうだろうな~、昨日は大丈夫そうだったけどな。」
「そっかぁ。ダメだったら昨日のでアウトか!なら平気かな~」
気楽に考えていたが、少し思い当たると川の上流を眺めた。
「川の上流に行ってみないか?」
「今から?いいけど…何か気になるのか?」
「どっちにしろこのままじゃさ~いつかはあの村に被害出そうじゃん?だ
から見に行ってみね~?」
春がいい出すと、まず聞かないのを知っているだけに、いく以外の選択はな
かった。
少し登ったところにひらけている場所があって、目の前には泉が広がっていた。
その中央には何かの死体が串刺しになっていた。
人間?にしては少し妙な形をしている。
「あれってなんだろう?」
「まずは引きずり出すか?」
「あぁ…」
風を起こすと周囲に竜巻を起こし、一気に手前に連れてくる。
そこを椎名がキャッチして陸にあげる。
何かの死体だった。
しかし腐敗していて判断がつかない。
「耳変じゃね?」
「尖ってるって事はエルフか?」
「でも、羽根ついてるし…エルフって羽根あったっけ?」
「まぁいいや、持って帰るか。ギルドで見て貰うか?」
「そうだな…なんか嫌な予感がするから早く帰ろうぜ」
そのまま下っていくと村へと帰り着いた。
宿屋では何人かが食事に来ていたが咳をしていた。みんなの顔色が悪い
気がする。
「女将さん、何かあったの?」
「あぁ、なんかね。今日はちょっと調子が悪くてね。食事は早めにして
おくれよ?娘もさっきまで元気だったんだけどね~」
「分かった。ギルド寄ったら食事にくるよ」
「あいよっ、待ってるよ」
女将さんに挨拶をするとすぐにギルドへと向かった。
「いますか~?」
「あ、昨日の冒険者さん。依頼は終わったかい?」
「はい、終わったんですが…」
それを言うと依頼品と一緒にさっきの腐敗した死体を取り出した。
もう、イベントリを見せないとかやっていられなかったので堂々と目の
前で出す。
「あなた、マジックバッグがあるのね~、便利よね!まずはゴブリンの
耳の交換分はこれね。それと…これは悪魔族の死体だね~。腐敗して
ることから…これは厄介かもしれないよ。どこにあったの?すぐに、
調査に行かなきゃならないから教えてくれる?」
「遺跡の側の川がおかしいってなって川の上流の泉の中に刺さってまし
た。えーっと場所は~」
「もういい…それはこの村では飲み水としても使ってるんだ。早くみんな
に知らせないと。君たちは絶対に水を飲んじゃいけないよ!」
ギルドの人はすぐに依頼分のコインを渡すとギルド長を呼びに行ってしま
った。
やることがなくなったので待合室で待っていると慌ただしく職員が行き来
していた。
「もう、宿に帰っていい?」
「待って…村の様子がおかしいのよっ!」
職員のお姉さんは静かすぎる村人の様子に怪訝な顔をした。
いつもならこの時間は賑やかな通りを食事に向かう連中でうるさいらしいの
だが、今日は誰一人として人がいないらしい。
「それって…まさか…」
「武器は手放さない方がいいかもしれないよ」
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