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第二十五話 媚薬
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戦いがある程度終わり、村人はことごとくゾンビに成り果てていた。
少しは罪悪感は湧くが、春樹ほどではなかった。
いまだゲーム感覚が抜けない椎名にとってはただモブでしかない。
向かってくるモノは全員切り捨て頭部を吹き飛ばす。
動かなくなると次から次へとくるのを叩きのめすとやっと落ち着いて
生き残ったギルド職員達と合流した。
「椎名くん、助かったよ。相方の彼女はどうしたんだい?」
「今は安全なところにいます。すぐに迎えに行くので。」
「なら、一緒に行動しよう。まだ確実に安全とは言い難いしね。」
「はい、こっちです。えーっと、ここの家の…!?」
さっき安全を確保した家のタンスに閉じ込め、ロープで固定したはずが
タンスごと壊されて中には誰もいなかった。
血痕はない…がいない事に不安を感じた。
「ここなのか?…椎名くん?」
「春が…いない…っ!」
すぐに外に出ると周りを探し始めた。
外には各所に血痕が残っていて誰のものかの判別はつかない。
「どこにいる?春ーーーー!!」
叫んでも、返事は帰ってこない。
「いないのかい?私たちも探すから、気を落とさないで」
「そんな…春が…そんなはずない…」
「椎名くん?」
駆け出すと誰の声も椎名には聞こえていなかった。
まずは結構距離はあるが森の中や街道沿いを調べる。
そして獣王国へと繋がる道を辿っていった。
馬車は来ない。
行き交う人もいない。
(こんな思いをするなら春になんて会いたくなかった。俺は死ねば現実
に戻れるのか?現実世界には春はいるのか?)
疲れた身体を引きずるように寝る間を惜しんで歩き続けた。
勇者という称号のおかげか体力だけは無限にある気がする。
ずっと歩きどうしでも、そこまで疲れは感じなかった。
3日かかって獣王国へとついた。
門のところで検問所が設けられていた。
ギルドカードを提示して入ろうと思ったが、ここを通った人の中に春と
似た女性はいなかったかと聞いてみるが、最近では見ていないと言われ
中に入るのをやめた。
このままどこへ行こう?
村へ帰る?それともこの先に行くか?
食事もろくに摂っていなかったが、今はそんな時間も惜しかった。
ふらふらと歩き出す。
街道を戻るように歩いていると一台の馬車が通りかかった。
そこから見覚えのある女性が降りて来ると椎名の前に立ち塞がった。
「勇者様…こんなぼろぼろになって…馬車にお乗り下さいませ。」
「どけっ…」
「そんな身体でどこに行くんですの?モンスターにでも出くわしたら
どうなさるおつもりですか!勇者様のお命はこの世界に住む人々の
希望なのです。今はゆっくりお休み下さい」
「そんな暇はない…春を…早く探さないと…」
その女性が椎名に抱きつくと癒しをかける。
癒しの光を浴びてゆっくりと眠たくなっていく。
HPは全回復しても疲れや睡眠不足は解消されない。
そのまま眠るように倒れていた。
馭者によって馬車の中に運ばれると隣街へと運ばれていった。
豪華な宿屋を取るとその女性も同じ部屋へと入っていく。
布団に横たわった椎名の真横に入り込むと眠りについたのだった。
勇者である椎名が出て行ったあと、王宮では聖女が呼び出されていた。
「聖女ともあろう者が勇者一人落とせぬとは情けない…、あの娘一人に
いいように負けたのか?」
「いえ、勇者様はあの奴隷をいたく気に入っている様子で、わたくしに
は見向きもしないのです。これではどうしようもございません」
「そんな事は聞きたくない。さっさと後を追って、誘惑してこい。セイ
ロス、聖女に秘薬を渡してやれ。巷で流行っている薬らしい。飲ませ
れば意のままにできるというモノだ。」
「私室にあるのでこちらへ、聖女様…」
嫌な笑いを浮かべるセイロス皇子に従うように聖女はついていく。
セイロス皇子の部屋へと来るといきなり乱暴に捕まれ部屋へと引きずり
込まれた。
「あの女には手を焼いたが、聖女様は逆らうなんて事はしないよな?俺は
この国の次期国王なんだからな?」
「そうですわね。お好きになさればいいでしょう。わたくしに何をするも
皇子様の自由ですわ」
聖女はこれから行われるであろう事を覚悟したかのようにただじっと従った。
予想はついていた。
女好きとは聞いていたし、逆らわなければ乱暴にはされないだろうとも考え
ていた。
なので、なすがままに従うと皇子の好きにさせたのだった。
満足した頃には解放され、薬を手渡された。
「これがその薬だ、持っていけ。帰ってきたらまた俺のところに来い。可愛
がってやるからな?」
「ありがとうございます」
こういう輩には逆らってはいけない。
聖女は服を着ると部屋を出て行く。
少しは罪悪感は湧くが、春樹ほどではなかった。
いまだゲーム感覚が抜けない椎名にとってはただモブでしかない。
向かってくるモノは全員切り捨て頭部を吹き飛ばす。
動かなくなると次から次へとくるのを叩きのめすとやっと落ち着いて
生き残ったギルド職員達と合流した。
「椎名くん、助かったよ。相方の彼女はどうしたんだい?」
「今は安全なところにいます。すぐに迎えに行くので。」
「なら、一緒に行動しよう。まだ確実に安全とは言い難いしね。」
「はい、こっちです。えーっと、ここの家の…!?」
さっき安全を確保した家のタンスに閉じ込め、ロープで固定したはずが
タンスごと壊されて中には誰もいなかった。
血痕はない…がいない事に不安を感じた。
「ここなのか?…椎名くん?」
「春が…いない…っ!」
すぐに外に出ると周りを探し始めた。
外には各所に血痕が残っていて誰のものかの判別はつかない。
「どこにいる?春ーーーー!!」
叫んでも、返事は帰ってこない。
「いないのかい?私たちも探すから、気を落とさないで」
「そんな…春が…そんなはずない…」
「椎名くん?」
駆け出すと誰の声も椎名には聞こえていなかった。
まずは結構距離はあるが森の中や街道沿いを調べる。
そして獣王国へと繋がる道を辿っていった。
馬車は来ない。
行き交う人もいない。
(こんな思いをするなら春になんて会いたくなかった。俺は死ねば現実
に戻れるのか?現実世界には春はいるのか?)
疲れた身体を引きずるように寝る間を惜しんで歩き続けた。
勇者という称号のおかげか体力だけは無限にある気がする。
ずっと歩きどうしでも、そこまで疲れは感じなかった。
3日かかって獣王国へとついた。
門のところで検問所が設けられていた。
ギルドカードを提示して入ろうと思ったが、ここを通った人の中に春と
似た女性はいなかったかと聞いてみるが、最近では見ていないと言われ
中に入るのをやめた。
このままどこへ行こう?
村へ帰る?それともこの先に行くか?
食事もろくに摂っていなかったが、今はそんな時間も惜しかった。
ふらふらと歩き出す。
街道を戻るように歩いていると一台の馬車が通りかかった。
そこから見覚えのある女性が降りて来ると椎名の前に立ち塞がった。
「勇者様…こんなぼろぼろになって…馬車にお乗り下さいませ。」
「どけっ…」
「そんな身体でどこに行くんですの?モンスターにでも出くわしたら
どうなさるおつもりですか!勇者様のお命はこの世界に住む人々の
希望なのです。今はゆっくりお休み下さい」
「そんな暇はない…春を…早く探さないと…」
その女性が椎名に抱きつくと癒しをかける。
癒しの光を浴びてゆっくりと眠たくなっていく。
HPは全回復しても疲れや睡眠不足は解消されない。
そのまま眠るように倒れていた。
馭者によって馬車の中に運ばれると隣街へと運ばれていった。
豪華な宿屋を取るとその女性も同じ部屋へと入っていく。
布団に横たわった椎名の真横に入り込むと眠りについたのだった。
勇者である椎名が出て行ったあと、王宮では聖女が呼び出されていた。
「聖女ともあろう者が勇者一人落とせぬとは情けない…、あの娘一人に
いいように負けたのか?」
「いえ、勇者様はあの奴隷をいたく気に入っている様子で、わたくしに
は見向きもしないのです。これではどうしようもございません」
「そんな事は聞きたくない。さっさと後を追って、誘惑してこい。セイ
ロス、聖女に秘薬を渡してやれ。巷で流行っている薬らしい。飲ませ
れば意のままにできるというモノだ。」
「私室にあるのでこちらへ、聖女様…」
嫌な笑いを浮かべるセイロス皇子に従うように聖女はついていく。
セイロス皇子の部屋へと来るといきなり乱暴に捕まれ部屋へと引きずり
込まれた。
「あの女には手を焼いたが、聖女様は逆らうなんて事はしないよな?俺は
この国の次期国王なんだからな?」
「そうですわね。お好きになさればいいでしょう。わたくしに何をするも
皇子様の自由ですわ」
聖女はこれから行われるであろう事を覚悟したかのようにただじっと従った。
予想はついていた。
女好きとは聞いていたし、逆らわなければ乱暴にはされないだろうとも考え
ていた。
なので、なすがままに従うと皇子の好きにさせたのだった。
満足した頃には解放され、薬を手渡された。
「これがその薬だ、持っていけ。帰ってきたらまた俺のところに来い。可愛
がってやるからな?」
「ありがとうございます」
こういう輩には逆らってはいけない。
聖女は服を着ると部屋を出て行く。
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