間違って村娘が勇者パーティーにいます

秋元智也

文字の大きさ
67 / 113

第六十七話 性の家畜

しおりを挟む
あまりに驚きに悲鳴をあげると飛び退いた。

背中に小さな翼をつけた女性のお尻には長くて黒い触角が生えていた。

「まさかサキュバス…って事はティアさん?」
「ティアとお呼びください。魔王様~」
「ちょっと待って…何でここにいるの!?」
「背中を流して差し上げようかと…それとちょっと味見でもと…」
「いやっ、それって味見のが目的地でしょ!すぐに出てってよ!」
「夜まで待てなかっただけなのに~、でも…イイモノ持ってるし、ちょっと
 期待しちゃうわ~」
「そんな事期待しなくていいですから!それと夜に勝手に入ってこないで下
 さいね。」

言いたいことを言うと出て行こうとしないティアを無視して春樹が湯船から
出た。

後を追うようにペタペタと足音が付いてくる。

「何ですか?」
「ちょっと待ってよ~、夜も来なくていいってどういう事?夜伽しなと身体壊
 しちゃうんだよ?部下で夜伽するのは当たり前だろ?」

視線は下半身を見ながら言うので説得力もない。
ただ味わいたいと言っているのが見てとれる。

「悪いけど、そう言う事には興味ないから」
「私ならどんな姿にでもなれるんだ、これほど楽しめる事はないだろう?胸は
 もっと大きい方がよかったのかい?それとも小さいのが好みかい?」
「どっちも興味ないですから!」

はっきりと言うと部屋に篭った。

椎名が欲しい…なんて言えない。
自分から離れたのに…。

そして椎名から殺される為に離れたと言うのに…。

外のドアには『ティアさん立ち入り禁止』と張り紙をしておいた。


夜中の寝静まった頃、ティアは魔王の部屋へとやってきていた。
前に書かれた張り紙をみると少し悲しくなる。
ここまで拒否しなくてもいいのに。

するりとドアをすり抜けると部屋の中に入る。
物音すら立てずに近づくとそっと身体に触れた。

溜まっているのか身体が熱い。

「溜まってるんじゃないか…全く子供だね~」

何百年も生きてきた者からすれば生まれたての魔王なんて子供同然だった。

「あんたの欲望を見せておくれよ…」

心の中へとゆっくりと入っていく。
そこには笑顔で笑う魔王の姿があった。
隣にいるのは人間の雄だった。
愛おしいと心が囁いている。
もっと覗きたくなった。
深く、深く降りていくと薄暗い中、魔王の叫び声が聞こえてきた。
先ほどの雄に組み敷かれて高揚した様子で求めていた。

(これは…また…。)

雄は雌に惹かれ合うものだと思っていたが少し勘違いだったのかもしれない。
ティアは心の中で拒絶された訳を知った気がした。

ゆっくりと出てくると眠る魔王様を見下ろすと姿を変化させた。
男の身体へと、そして今見た男の姿。そう椎名の姿へと変えていく。

やり方はさっきの映像で何度も見たので理解した。
あとは実践あるのみだ。

服を脱がせると平たい胸板をゆっくりと触れていく。眠っていても感じるのか
ビクっと震わせた。
舌を這わせると舐めていく。
サキュバスに産まれてこんな事初めてだった。
女性の身体なら、男から勝手に興奮して襲ってくるのに、男の身体で男を襲う
など考えてもみなかった。

胸の突起を弄ってやると甘い吐息が漏れる。
起きたのかうっすらと目が開いた。

「はるっ…これは夢だよ…」
「…ゆめ?」
「そう、俺が春に会いたかったから…ずっと抱きしめたいって思ったからきっと
 春が出てきてくれたんだね…春大好きだよ…」
「俺も…っ…椎名ぁっ…抱いて…お願い。椎名のが欲しい」

いきなり抱きついてくると泣き出していた。
自ら足を開くと自分の指で蕾を解し始める。
サキュバスの体液を入れれば簡単なのだが、苦しそうに解す姿がたまらなくエロい。
まさかサキュバスともあろう自分が興奮しているなどはじめての体験だった。

いつもの冷静なティアはどこにもいなかった。

身体が雄になったせいか心も引っ張られたのかもしれない。
蕾を舌で舐めると体液を流し込み獲物を虜にする。
そして初めて、差し込む方に回った。

魔王様に抱かれるんだと喜んで行ったはずなのに、今は魔王様を抱いていた。
雄にしては、エロく、美しかった。
漏れる悲鳴も水音も全てが初めてでティアの心を躍らせた。

(雄同士だとこんなに美しいしく美味しい性を食べれるのか…癖になりそうっ!)

感動すると、たらふく吸い尽くした。
魔王様だからよかったが、これを人間でやっていたらきっと干からびていただろう。
全身を綺麗に舐めとると服を戻しておいた。

「ご馳走様~…あ~お腹いっぱい~」

部屋を出ると今度家畜村でも試してみようと考えたのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?

monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。 そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。 主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。 ※今回の表紙はAI生成です ※小説家になろうにも公開してます

処理中です...