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第七十六話 世界の破片
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城の宝物庫はかなりの広さがあった。
中に入るとだだっ広い空間にぎっしりと並べられた金品や、財宝、武器、
防具の数々が見てとれた。
厳重に保管されているのモノは奥の部屋らしく、鍵が2重にかけられて
いた。
「じゃ~ごたいめーんと行こうか!」
「奥はこの鍵で…空きます…もう、いいでしょうか?」
「ん~誰が帰っていいって言ったんだ?こっち来いって…」
上機嫌で王様を呼びつけると入り口まで戻った。
中には入らず外に出ると、一瞬のうちに真っ二つにしたのだった。
「結局は殺すんだな?」
「まぁ~見られちゃったしな~だが、ハルちゃんは殺さないよ~、気に
いっちゃったからね~、その護衛の女も一緒に俺のモノになれよ?」
「断る。弱い人に付く気はない。それで何を探してたんだ?」
「あぁ、それは~…ん~っと。」
ゴソゴソと探している。
そして見つけたのか取り出したのは何かのカケラだった。
青銅器のかけら?
鑑定をかけると出てきた文字に目を疑った。
『世界の破片。
全部集めるとひとつだけなんでも願いが叶う。
世界を渡ってきたモノ。この世の物質でない為破壊できない。
各国の宝物庫に保管されている。』
「なるほど…それはなんでも願いを叶えるって事か?」
「あれ~なんで解っちゃったの?って事は鑑定眼持ってるって事かな?」
「そうなるな…」
「へ~、それは予想外かな~」
さっきまでのらりくらりとハルに言い寄って来ていたのに、一気に殺気へ
と変わった。
「知られちゃまずいって事か?」
「そうだね~、知らなければ俺の女にしてやろうと思ってたんだけどね~」
「そうか…なら、こっちも手間が省けたついでに褒美をやらないとな。」
「ん!手間が省けた?」
男は眉を動かして疑問に思うまもなく、水の塊が身体中を塞いだ。
穴という穴を全部塞がれるともがき苦しんだ。
何が起きたのか多分理解する前に目の前が一気に暗転したのだ。
何も見えない!何も感じない!
上を向いているのか下を向いているのか感覚すら全て無くなっていく。
スライムの上位種であるララに飲み込まれてしまうともう、足掻く事も許さ
れない。
感覚という感覚を無くし、呼吸をする穴を全部塞がれ、意識を失って夢の中
に入った瞬間身体は死へと誘われる。
ただ、問題もあって。
多数には不向きであった事だった。
「ララ、よくやった。」
「ハル様…このようなゴミに何度も汚い視線を向けさせるなど許される事で
はないです。」
「ララが遮ってくれただろう?ありがとう」
春樹は優しく礼を言うとララは真っ赤になって喜んだ。
ララの体内で溶かされ、勇者のイベントリに入っていたモノは死んだ時点で
外へと溢れ出てきた。
「これか、世界の破片ってのは…」
「それはなんですか?」
「世界を渡ってきたモノらしい。集めると願いが叶うらしい。世界の原理を超
えて叶う願いって…お前と一緒に帰りたい…どうしたら叶うんだろうな…」
椎名を思い浮かべると城ごと燃やすと魔王軍が到達する前に街ごと人が避難して
行った。
兵は皆殺しで、重役や貴族の安否は不明だった。城は燃え尽き、王の行方も不明
のままだった。
カエデを探し出そうとする者も綺麗に消えて無くなった。
そして、新たな目標ができた。
世界のカケラを集めるという目標が。
半分はもう既に手元にある。
残りはと考えて足を止めた。
「これって魔王城にもあったよな?」
ララに聞くが分からないと返ってきた。
ワイバーンを呼び出すとすぐに城へと戻った。
途中でガスの部隊に遭遇すると、引き返していいと言っておいた。
「まさか魔王様自ら滅ぼされるとは、さすがです!」
無駄足をさせてしまったにも関わらず、ガスは文句も言わず、褒め称えた。
「本当にすまなかった。盛大に遠征させたと言うのに…」
「構いませんよ。さすがは魔王様です。我が主人にふさわしいお方だ」
嬉しそうに笑ってくれた。
何の不満もないと言ってくれるあたり、これからしなくてはならない事を
考えると頭が痛い。
いつかはこの者も殺さなくてはならない。
春樹に取って椎名との対決を邪魔する者は何者であっても始末しなくては
ならないのだ。
春樹にとって最善の結末は自分が椎名に殺される事を望んでいる。
その為には、まずは強くなって貰って、ここまできてもらう必要がある。
そして、邪魔する者は先に春樹が始末する。
空っぽの魔王城での対決というシナリオを完成させるべく、今の椎名の居場所
を逐一報告させると、残り時間を考えながら行動しなくてはならなかった。
中に入るとだだっ広い空間にぎっしりと並べられた金品や、財宝、武器、
防具の数々が見てとれた。
厳重に保管されているのモノは奥の部屋らしく、鍵が2重にかけられて
いた。
「じゃ~ごたいめーんと行こうか!」
「奥はこの鍵で…空きます…もう、いいでしょうか?」
「ん~誰が帰っていいって言ったんだ?こっち来いって…」
上機嫌で王様を呼びつけると入り口まで戻った。
中には入らず外に出ると、一瞬のうちに真っ二つにしたのだった。
「結局は殺すんだな?」
「まぁ~見られちゃったしな~だが、ハルちゃんは殺さないよ~、気に
いっちゃったからね~、その護衛の女も一緒に俺のモノになれよ?」
「断る。弱い人に付く気はない。それで何を探してたんだ?」
「あぁ、それは~…ん~っと。」
ゴソゴソと探している。
そして見つけたのか取り出したのは何かのカケラだった。
青銅器のかけら?
鑑定をかけると出てきた文字に目を疑った。
『世界の破片。
全部集めるとひとつだけなんでも願いが叶う。
世界を渡ってきたモノ。この世の物質でない為破壊できない。
各国の宝物庫に保管されている。』
「なるほど…それはなんでも願いを叶えるって事か?」
「あれ~なんで解っちゃったの?って事は鑑定眼持ってるって事かな?」
「そうなるな…」
「へ~、それは予想外かな~」
さっきまでのらりくらりとハルに言い寄って来ていたのに、一気に殺気へ
と変わった。
「知られちゃまずいって事か?」
「そうだね~、知らなければ俺の女にしてやろうと思ってたんだけどね~」
「そうか…なら、こっちも手間が省けたついでに褒美をやらないとな。」
「ん!手間が省けた?」
男は眉を動かして疑問に思うまもなく、水の塊が身体中を塞いだ。
穴という穴を全部塞がれるともがき苦しんだ。
何が起きたのか多分理解する前に目の前が一気に暗転したのだ。
何も見えない!何も感じない!
上を向いているのか下を向いているのか感覚すら全て無くなっていく。
スライムの上位種であるララに飲み込まれてしまうともう、足掻く事も許さ
れない。
感覚という感覚を無くし、呼吸をする穴を全部塞がれ、意識を失って夢の中
に入った瞬間身体は死へと誘われる。
ただ、問題もあって。
多数には不向きであった事だった。
「ララ、よくやった。」
「ハル様…このようなゴミに何度も汚い視線を向けさせるなど許される事で
はないです。」
「ララが遮ってくれただろう?ありがとう」
春樹は優しく礼を言うとララは真っ赤になって喜んだ。
ララの体内で溶かされ、勇者のイベントリに入っていたモノは死んだ時点で
外へと溢れ出てきた。
「これか、世界の破片ってのは…」
「それはなんですか?」
「世界を渡ってきたモノらしい。集めると願いが叶うらしい。世界の原理を超
えて叶う願いって…お前と一緒に帰りたい…どうしたら叶うんだろうな…」
椎名を思い浮かべると城ごと燃やすと魔王軍が到達する前に街ごと人が避難して
行った。
兵は皆殺しで、重役や貴族の安否は不明だった。城は燃え尽き、王の行方も不明
のままだった。
カエデを探し出そうとする者も綺麗に消えて無くなった。
そして、新たな目標ができた。
世界のカケラを集めるという目標が。
半分はもう既に手元にある。
残りはと考えて足を止めた。
「これって魔王城にもあったよな?」
ララに聞くが分からないと返ってきた。
ワイバーンを呼び出すとすぐに城へと戻った。
途中でガスの部隊に遭遇すると、引き返していいと言っておいた。
「まさか魔王様自ら滅ぼされるとは、さすがです!」
無駄足をさせてしまったにも関わらず、ガスは文句も言わず、褒め称えた。
「本当にすまなかった。盛大に遠征させたと言うのに…」
「構いませんよ。さすがは魔王様です。我が主人にふさわしいお方だ」
嬉しそうに笑ってくれた。
何の不満もないと言ってくれるあたり、これからしなくてはならない事を
考えると頭が痛い。
いつかはこの者も殺さなくてはならない。
春樹に取って椎名との対決を邪魔する者は何者であっても始末しなくては
ならないのだ。
春樹にとって最善の結末は自分が椎名に殺される事を望んでいる。
その為には、まずは強くなって貰って、ここまできてもらう必要がある。
そして、邪魔する者は先に春樹が始末する。
空っぽの魔王城での対決というシナリオを完成させるべく、今の椎名の居場所
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