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18話 兄の悪行
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朝早くに裏ギルドへと来た圭子はまずは受付に依頼書を提出した。
「これ、終わったから。早く換金してくれる?」
「これは、皇子の暗殺依頼ですね!しかし、まずは確認しないと…」
「その必要はないわ。そのうちすぐに騒がしくなるから。それから
じゃ遅いのよ。わかるでしょ?」
目の前にナイフをちらつかせると受付の男性は少し怯んだが、すぐに
理解して金貨を用意した。
「もし、嘘なら…」
「嘘じゃないわ。今日の昼までには王家の方から御達しが来るんじゃ
ないかしら?息子を殺した魔女を捕まえろってね!」
「全員皆殺しじゃないのか?」
「メイドに逃げられちゃったのよ~、でも、大丈夫よ?すぐに死ぬん
だから」
笑顔で言うと、その場にいる人は寒気がしたほどだった。
昼と待たずにすぐに王家から伝達があった。
漆黒の魔女の生死は問わないので、殺した者には一生暮らせるだけの
賞金が出ると書いてあった。
「おい、知ってるか?あの漆黒の魔女がやったらしいぞ?」
「誰だよ、失敗したって言った奴」
「でもよ~、これって裏ギルドでもやばくないか?」
「だって、これって依頼者がいたんだろ?」
「依頼者が誰かってことか…どうなるんだろうな~。」
「まだ長男が無事で良かったが、殺されたのは末っ子なんだろ?」
「いや、それが末っ子のが優秀だったらしいぞ?」
「マジか…なら、その長男が怪しいだろ?」
噂は勝手に流れていく。
末っ子暗殺は長男の嫉妬からくるものではないかとさえ囁かれたのだ
った。
噂は本人の耳にも入ってきていた。
たった1日しか経っていないと言うのに、噂とは怖いものだった。
「ハイド、少し聞きたいのだが…」
「はい、お父様」
「噂で、ケイルの暗殺依頼をしたのが王家の人間だと言う噂だが知っ
ていたか?」
「いえ…我が弟を殺されたと言うのに…悲しまないはずがありません」
「そう…だといいんだがな…」
「ケイルは大切な弟でした。仲がいい様には見えなかったかも知れま
せんが、大事な兄弟だったんです。亡くなったと聞いて心が痛くて」
涙ぐんで見せると言葉に詰まらせた。
その光景を見て、父親としても安堵した。
兄弟でそんな馬鹿な事をするはずはないだろう…と。
父親に呼び出された時は、一瞬バレたのかと、冷や汗ものだった。
が、確かめる様に聞く父親を騙すと、今は少し落ち着きを得た。
部屋に帰ると、上着を投げ捨て寝転がった。
「全く、あんなクズが死んだって困らないだろ?俺が継ぐんだからなっ」
そこへ裏ギルドからの連絡用の鳩が窓から入ってきた。
足には依頼完了の印が刻み込まれた紙が入っていた。
サインをすると再び外へと放つ。
あとは、支払いか…がめつい奴らだ。
人を呼ぶと、金貨の袋を持たせた。
「これを指定した場所に持っていけ!」
「はい、ケイル様。あの…ですが、これは…」
「余計な詮索はするな!すぐに行け!」
「は、はい!」
使用人は慌てて、出ていったのだった。
これで、あとはこの事を知る使用人を処理すれば誰も知らない事にす
る事ができる。
「ふんっ…ロイドの時もこうしとけば良かったか…、まぁ、いい。や
っと安心できるぜ」
ケイルのメイドのリーさんを呼び出したのは長男のハイドだった。
夜の食事も済んで寝る前に部屋へと来る様にと執事に伝言しておいた。
コンコンッ
「失礼します。」
「あぁ、入れ。」
入ってきたリーさんは使用人に連れ添われながらゆっくりとした仕草で
部屋へと入ってきていた。
「申し訳ありません。この身ですので…動くのに時間がかかってしまい…」
「いや、大変だったな?それでケイルはどうやって死んだんだ?」
「…それは」
「目の前で殺されたのか?それとも、気絶しているうちに殺されて死体
にでもなっていたのか?」
「…私が面目ないばかりに…ケイル様を…」
涙ぐましい後悔を嘆くリーさんにハイドは近くのものを投げてよこした。
もし当たっていたら大変な事になるところだった。
使用人もリーさんを支えながらビクビクとしている。
「聞かれたら事に答えろよ?どうやって死んでたんだ?」
「…顔は魔法で焼かれ、ところどころに銀糸の髪が残っているだけでした…
そして身体中の骨を折られて…血まみれになったケイル様を…ぅっ…」
それ以上はと悲しみに浸っていた。
それを聞いて安心したせいか笑いが込み上げて来るハイドは使用人に支持
を出す。
「そうか、それは…クックック、辛かったなぁ~なら、一緒に死んだらど
うだ?」
「なっ…何を…クハッ…あぁっ!」
リーさんの脇腹に刺さったナイフは奥までぐいぐいと入っていく。
突き刺したのはさっきまでリーさんの身体を支え怯えていた使用人だった。
「どうして…」
「すいません、すいません…これも指示だったので…」
笑い声が一層大きくなる。
「残念だったな~、仕えていた主人が死んだんだ、メイドが生きてちゃダメ
だろ?」
下卑た笑いを浮かべるハイド皇子の顔は歪んで見えるとリーさんはそのまま
倒れて動かなくなっていた。
「これ、終わったから。早く換金してくれる?」
「これは、皇子の暗殺依頼ですね!しかし、まずは確認しないと…」
「その必要はないわ。そのうちすぐに騒がしくなるから。それから
じゃ遅いのよ。わかるでしょ?」
目の前にナイフをちらつかせると受付の男性は少し怯んだが、すぐに
理解して金貨を用意した。
「もし、嘘なら…」
「嘘じゃないわ。今日の昼までには王家の方から御達しが来るんじゃ
ないかしら?息子を殺した魔女を捕まえろってね!」
「全員皆殺しじゃないのか?」
「メイドに逃げられちゃったのよ~、でも、大丈夫よ?すぐに死ぬん
だから」
笑顔で言うと、その場にいる人は寒気がしたほどだった。
昼と待たずにすぐに王家から伝達があった。
漆黒の魔女の生死は問わないので、殺した者には一生暮らせるだけの
賞金が出ると書いてあった。
「おい、知ってるか?あの漆黒の魔女がやったらしいぞ?」
「誰だよ、失敗したって言った奴」
「でもよ~、これって裏ギルドでもやばくないか?」
「だって、これって依頼者がいたんだろ?」
「依頼者が誰かってことか…どうなるんだろうな~。」
「まだ長男が無事で良かったが、殺されたのは末っ子なんだろ?」
「いや、それが末っ子のが優秀だったらしいぞ?」
「マジか…なら、その長男が怪しいだろ?」
噂は勝手に流れていく。
末っ子暗殺は長男の嫉妬からくるものではないかとさえ囁かれたのだ
った。
噂は本人の耳にも入ってきていた。
たった1日しか経っていないと言うのに、噂とは怖いものだった。
「ハイド、少し聞きたいのだが…」
「はい、お父様」
「噂で、ケイルの暗殺依頼をしたのが王家の人間だと言う噂だが知っ
ていたか?」
「いえ…我が弟を殺されたと言うのに…悲しまないはずがありません」
「そう…だといいんだがな…」
「ケイルは大切な弟でした。仲がいい様には見えなかったかも知れま
せんが、大事な兄弟だったんです。亡くなったと聞いて心が痛くて」
涙ぐんで見せると言葉に詰まらせた。
その光景を見て、父親としても安堵した。
兄弟でそんな馬鹿な事をするはずはないだろう…と。
父親に呼び出された時は、一瞬バレたのかと、冷や汗ものだった。
が、確かめる様に聞く父親を騙すと、今は少し落ち着きを得た。
部屋に帰ると、上着を投げ捨て寝転がった。
「全く、あんなクズが死んだって困らないだろ?俺が継ぐんだからなっ」
そこへ裏ギルドからの連絡用の鳩が窓から入ってきた。
足には依頼完了の印が刻み込まれた紙が入っていた。
サインをすると再び外へと放つ。
あとは、支払いか…がめつい奴らだ。
人を呼ぶと、金貨の袋を持たせた。
「これを指定した場所に持っていけ!」
「はい、ケイル様。あの…ですが、これは…」
「余計な詮索はするな!すぐに行け!」
「は、はい!」
使用人は慌てて、出ていったのだった。
これで、あとはこの事を知る使用人を処理すれば誰も知らない事にす
る事ができる。
「ふんっ…ロイドの時もこうしとけば良かったか…、まぁ、いい。や
っと安心できるぜ」
ケイルのメイドのリーさんを呼び出したのは長男のハイドだった。
夜の食事も済んで寝る前に部屋へと来る様にと執事に伝言しておいた。
コンコンッ
「失礼します。」
「あぁ、入れ。」
入ってきたリーさんは使用人に連れ添われながらゆっくりとした仕草で
部屋へと入ってきていた。
「申し訳ありません。この身ですので…動くのに時間がかかってしまい…」
「いや、大変だったな?それでケイルはどうやって死んだんだ?」
「…それは」
「目の前で殺されたのか?それとも、気絶しているうちに殺されて死体
にでもなっていたのか?」
「…私が面目ないばかりに…ケイル様を…」
涙ぐましい後悔を嘆くリーさんにハイドは近くのものを投げてよこした。
もし当たっていたら大変な事になるところだった。
使用人もリーさんを支えながらビクビクとしている。
「聞かれたら事に答えろよ?どうやって死んでたんだ?」
「…顔は魔法で焼かれ、ところどころに銀糸の髪が残っているだけでした…
そして身体中の骨を折られて…血まみれになったケイル様を…ぅっ…」
それ以上はと悲しみに浸っていた。
それを聞いて安心したせいか笑いが込み上げて来るハイドは使用人に支持
を出す。
「そうか、それは…クックック、辛かったなぁ~なら、一緒に死んだらど
うだ?」
「なっ…何を…クハッ…あぁっ!」
リーさんの脇腹に刺さったナイフは奥までぐいぐいと入っていく。
突き刺したのはさっきまでリーさんの身体を支え怯えていた使用人だった。
「どうして…」
「すいません、すいません…これも指示だったので…」
笑い声が一層大きくなる。
「残念だったな~、仕えていた主人が死んだんだ、メイドが生きてちゃダメ
だろ?」
下卑た笑いを浮かべるハイド皇子の顔は歪んで見えるとリーさんはそのまま
倒れて動かなくなっていた。
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本当に、ありがとうございます。
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