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第二章
14話 レブナンの街
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レブナンの街は少し大きめで建物がひしめきあっていた。
全面的に改造を施された街で、どの建物も新しい。
ここは軍の直轄地でもあるせいで、騎士団の訓練もこの地で行われている。
朝早くからかけ声が響き、裏の森開拓に勤しんでいるとか。
まだ、この街は大きくなるだろう。
「オェっ…うぅ…」
「大丈夫?」
その一角で蹲る一人の青年がいた。
ケイルだった。
さっき街に着いてから門を潜ったのはいいが、そのまま吐き気に襲われて
今、蹲るようにしてイリアに背中をさすられながら朝食べたモノを吐き出
してしまっていた。
「ごめんね~、少し手加減したんだけど~…」
「もう…いいよ。今度は馬車使おうよ?…ぅっ…」
まずは宿屋へと行くとそのまま横になった。
イリアはというとそのままこの街のギルドへと行ったようだった。
この街でも、冒険者ギルドはあるのだがあまり繁盛はしていないようだ。
「なんか依頼ないかしら?」
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ。今ある依頼でしたらこち
らです」
出して来たのは数軒しかない依頼で、薬草採取と街の地下の掃除だった。
「こんなのしかないの?」
「ここは国の直轄地で、騎士団が多くいますので、こちらに依頼があまり
こないんです。特に魔物討伐は騎士団の練習に使われるので…」
「なるほどね…」
やっとB 級の冒険者になったが、そんなに稼げる依頼はなさそうだった。
「ん~ならいいわ」
イリアは外に出ると、今度は裏ギルドへと顔を出した。
久しぶりなのでこっちの会員証を探すのに手間取った。
バーの奥の部屋に入ると怪しげな男が前を立ちはだかる。
今は真っ黒な髪に戻している。
見た目で恐れられていた過去とは違い、最近は漆黒の魔女は死んだと噂
されていたらしく、誰も気づかなかった。
「ちょっとどいてくれる?」
男に会員証を見せるとすぐに中に通してくれた。
「何か依頼はあるかしら?」
こぞって酒を飲んでいた数人の男達が入り口のイリアに向けて殺気だっ
た視線を向けて来た。
「おい、お嬢ちゃんが来るところじゃないぜ?」
「ちょっとどいてくれる?臭いわ…」
「おい、喧嘩売ってんのか?」
「煩いって言ったわよ?その臭い口を閉じないと腕だけじゃ済まないわ
よ?」
周りが静かになると、一斉に笑いが起きた。
何を言っているのかと…
もちろん、それも一瞬で静かになったのだが。
ボトッと転がった男の腕が全員の笑い声をかき消した。
いつのまにか切り落とされた腕からは大量の血が噴き出る。
さっきまで威勢が良かった男は悶えるように床に転がった。
「あ、あんた…あの漆黒の魔女なのか…」
「おい、嘘だろ?死んだって噂じゃなかったのかよ?」
「まだ子供にしか見えねーぞ?」
口々に言葉が飛び交うが、イリアに睨まれると誰もが口をつぐんだ。
奥のカウンターの人影が動くとイリアはコツコツと足音を立てて歩い
ていく。
「貴方がここの?」
「あぁ、そうだが…まさかあの魔女様に会えるとはね…仕事ならあるぜ。
これなんかどうだ?暗殺じゃねーが、貴族の楽しみらしい」
それは騎士団の中の貴族が部屋で楽しむ為の人間を攫って来る依頼だっ
た。
金があると、なんでも許されると思っている人が多い。
この人物もそうなのだろう。
夜に遊ぶ相手が欲しいが、自分で誘うのは面倒なのだろう。
だから攫って来いという依頼が来る。
それも、遊郭から人を攫うのは結構骨が折れる。
なぜならここは国の直轄地で騎士団が多くいる中で、遊郭は一番警備が厳
しいのだ。
それも朝には戻して来いと言うのだから殺すよりも難しい。
口止めも仕事のうち。
殺してしまう方がもっと簡単なのだ。
侵入して、殺して騒ぎを起こし、そのうちに逃げる。
しかし、人を一人もどすにも、厳重な警備のなかで、しかも侵入をバレた
状態でそれをしなければならないのは結構難しい。
「殺しちゃダメなの?」
「あぁ、この依頼受ける人間がいなくてな…どうだ?」
「辞めとくわ。私、暗殺のが得意なの!」
イリアはすぐに断念した。
あまりにリスクが大きすぎる。
「なら、こっちだな」
「そうね、こっちのがいいわ」
次に見せられたのは完全に殺しの依頼だった。
隣の街の豪商の息子の暗殺依頼だった。
イリアがそれを手に取ると出ていく。
久々に来たが、あまりいい場所ではなかった。
最近はケイルと一緒にいる事の方が多くて明るい場所を歩いて来た。
だからこそ、こんなジメジメした人間の集まる場所に足を踏み込むのは
久しぶりになってしまった。
もう、こなくても良かったのだが、暇だったのだ。
明日からケイルは騎士団試験を受けて、受かればそのまま一カ月は帰っ
てこない。
そうなった時、またイリアは一人だった。
一緒に食事を摂るのも、冒険に出ることも、ベッドに潜り込んで朝、驚
かせてやることもない。
また、しばらくは昔に戻るのだった。
全面的に改造を施された街で、どの建物も新しい。
ここは軍の直轄地でもあるせいで、騎士団の訓練もこの地で行われている。
朝早くからかけ声が響き、裏の森開拓に勤しんでいるとか。
まだ、この街は大きくなるだろう。
「オェっ…うぅ…」
「大丈夫?」
その一角で蹲る一人の青年がいた。
ケイルだった。
さっき街に着いてから門を潜ったのはいいが、そのまま吐き気に襲われて
今、蹲るようにしてイリアに背中をさすられながら朝食べたモノを吐き出
してしまっていた。
「ごめんね~、少し手加減したんだけど~…」
「もう…いいよ。今度は馬車使おうよ?…ぅっ…」
まずは宿屋へと行くとそのまま横になった。
イリアはというとそのままこの街のギルドへと行ったようだった。
この街でも、冒険者ギルドはあるのだがあまり繁盛はしていないようだ。
「なんか依頼ないかしら?」
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ。今ある依頼でしたらこち
らです」
出して来たのは数軒しかない依頼で、薬草採取と街の地下の掃除だった。
「こんなのしかないの?」
「ここは国の直轄地で、騎士団が多くいますので、こちらに依頼があまり
こないんです。特に魔物討伐は騎士団の練習に使われるので…」
「なるほどね…」
やっとB 級の冒険者になったが、そんなに稼げる依頼はなさそうだった。
「ん~ならいいわ」
イリアは外に出ると、今度は裏ギルドへと顔を出した。
久しぶりなのでこっちの会員証を探すのに手間取った。
バーの奥の部屋に入ると怪しげな男が前を立ちはだかる。
今は真っ黒な髪に戻している。
見た目で恐れられていた過去とは違い、最近は漆黒の魔女は死んだと噂
されていたらしく、誰も気づかなかった。
「ちょっとどいてくれる?」
男に会員証を見せるとすぐに中に通してくれた。
「何か依頼はあるかしら?」
こぞって酒を飲んでいた数人の男達が入り口のイリアに向けて殺気だっ
た視線を向けて来た。
「おい、お嬢ちゃんが来るところじゃないぜ?」
「ちょっとどいてくれる?臭いわ…」
「おい、喧嘩売ってんのか?」
「煩いって言ったわよ?その臭い口を閉じないと腕だけじゃ済まないわ
よ?」
周りが静かになると、一斉に笑いが起きた。
何を言っているのかと…
もちろん、それも一瞬で静かになったのだが。
ボトッと転がった男の腕が全員の笑い声をかき消した。
いつのまにか切り落とされた腕からは大量の血が噴き出る。
さっきまで威勢が良かった男は悶えるように床に転がった。
「あ、あんた…あの漆黒の魔女なのか…」
「おい、嘘だろ?死んだって噂じゃなかったのかよ?」
「まだ子供にしか見えねーぞ?」
口々に言葉が飛び交うが、イリアに睨まれると誰もが口をつぐんだ。
奥のカウンターの人影が動くとイリアはコツコツと足音を立てて歩い
ていく。
「貴方がここの?」
「あぁ、そうだが…まさかあの魔女様に会えるとはね…仕事ならあるぜ。
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た。
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この人物もそうなのだろう。
夜に遊ぶ相手が欲しいが、自分で誘うのは面倒なのだろう。
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それも、遊郭から人を攫うのは結構骨が折れる。
なぜならここは国の直轄地で騎士団が多くいる中で、遊郭は一番警備が厳
しいのだ。
それも朝には戻して来いと言うのだから殺すよりも難しい。
口止めも仕事のうち。
殺してしまう方がもっと簡単なのだ。
侵入して、殺して騒ぎを起こし、そのうちに逃げる。
しかし、人を一人もどすにも、厳重な警備のなかで、しかも侵入をバレた
状態でそれをしなければならないのは結構難しい。
「殺しちゃダメなの?」
「あぁ、この依頼受ける人間がいなくてな…どうだ?」
「辞めとくわ。私、暗殺のが得意なの!」
イリアはすぐに断念した。
あまりにリスクが大きすぎる。
「なら、こっちだな」
「そうね、こっちのがいいわ」
次に見せられたのは完全に殺しの依頼だった。
隣の街の豪商の息子の暗殺依頼だった。
イリアがそれを手に取ると出ていく。
久々に来たが、あまりいい場所ではなかった。
最近はケイルと一緒にいる事の方が多くて明るい場所を歩いて来た。
だからこそ、こんなジメジメした人間の集まる場所に足を踏み込むのは
久しぶりになってしまった。
もう、こなくても良かったのだが、暇だったのだ。
明日からケイルは騎士団試験を受けて、受かればそのまま一カ月は帰っ
てこない。
そうなった時、またイリアは一人だった。
一緒に食事を摂るのも、冒険に出ることも、ベッドに潜り込んで朝、驚
かせてやることもない。
また、しばらくは昔に戻るのだった。
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【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
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Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
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そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
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