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第三章
最終話 この世界で幸せになろう
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いつか言っていた場所を今も探しているのだった。
「港町っていいな…」
「何か言った?」
隣でバフをかけながら目の前の魔物を屠って行くイリアが振り向いて
聞いて来る。
「いやさ~、こんな港町で家を構えてもいいかな~って思ってさ」
「気に入ったの?」
「うん、まぁ~ね!イリアが好きそうな店多いだろ?この街ってさ」
言われてみればイリアの好みの味の店が多い気がする。
大きな街のせいか色々な物の流通があるせいか、店も集まって来るら
しい。
「そんな簡単に決めるの~?」
「俺はいいと思うけど…イリアが住みやすい場所が俺にとっては…」
「もうっ、ほらっ!」
ケイルが切り捨てた魔物が再び起き上がろうとしているところに止め
を刺した。
「攻撃が甘い!一発で急所を狙わなきゃ!」
「あ、はい…」
いつだってまだまだ、だった。
強くはなったが、数がいると甘くなってしまう。
いつもイリアに指摘されながらも、最強な妹に指導してもらう毎日だ。
もっとかっこいいところを見せたいのに…
たまに泊まっている部屋番号を紙に書いて握らせてくる女性がいるが、
イリアの前ではやめて欲しい。
あらぬ誤解を招いて他に気が行ったらどうしてくれるんだ?
ケイルはいつだってイリア一筋なのだ。
彼女の喜ぶ顔が見たい。
その一心でどんなことでも努力して来た。
外から見たら強くなった。
だが、イリアから見たら、まだまだ弱いままなのだ。
いつか守れるくらい強くなる。
そう言ったようにまだまだ努力が必要だった。
「俺はいつだってイリアが笑顔でいられるのが一番嬉しいんだからな!」
「なっ…ちゃんと前見て戦いなさい!」
真っ赤になって怒鳴るイリアに背を向けると目の前の魔物へと向き直る。
いつか、死ぬまでにはこの気持ちがちゃんと伝わるのだろうか?
自分に自信を持てないケイルにとっては、彼女がたまに抱きついて来る時
が一番嬉しかった。
小さい時は抱きつかれて少し恥ずかしさばかりが先だったが、この年にな
るとどうしても女として見てしまう。
同じ部屋で寝る時などは必死に汚れた感情をひた隠した。
この前レストランでの一言に、感情を隠すのを止める事にした。
『抱かれたいって思ってるんだよ?』
抱きたいと思ってもいいのだろうか?
魔物を一匹残らず仕留めるとやっと一息ついた。
死体はイリアが全部回収して行った。
「俺さ…イリアとちゃんと付き合いたい…」
「ん?」
「ちゃんと恋人として付き合いたいんだ。イリア…俺の恋人になって欲しい」
勇気を出して言っては見たが、血みどろの場所で言うセリフではなかった気
がする。
「ぷっ…」
「あっ…雰囲気もくそもないかな…」
少し落ち込むと自分の体についた血を魔法で落とした。
「いいよ。向こうにいた時から、ずっとお兄ちゃんが好きだったんだ」
「…それって…」
「いいよ。私をケイルのお嫁さんにしてください」
イリアから先に言われるとは思ってもいなかった。
付き合う事を先に考えていたが、将来の事を考えるとちゃんと言うべき
だったかもしれない。
「俺でよければ…結婚してください」
「うん♪」
こんなに真面目に言ったのは産まれて初めてだった。
向こうでは死ぬまでいえなかった言葉だけど、この世界に来て初めてよ
かったと思えた。
いつかここで死ぬのなら、子供を作って精一杯幸せになろう。
最強冒険者になって、お金も沢山稼いで誰にも指図されないだけの力を
手に入れよう。
そしたら、誰にも邪魔されない自分たちだけの幸せを手にできる。
「よし!もうひと頑張りしないとな!」
「油断しないでね~」
「分かってるって」
これは決してゲームではないのだから。
死んだら終わりの人生なのだから…。
「港町っていいな…」
「何か言った?」
隣でバフをかけながら目の前の魔物を屠って行くイリアが振り向いて
聞いて来る。
「いやさ~、こんな港町で家を構えてもいいかな~って思ってさ」
「気に入ったの?」
「うん、まぁ~ね!イリアが好きそうな店多いだろ?この街ってさ」
言われてみればイリアの好みの味の店が多い気がする。
大きな街のせいか色々な物の流通があるせいか、店も集まって来るら
しい。
「そんな簡単に決めるの~?」
「俺はいいと思うけど…イリアが住みやすい場所が俺にとっては…」
「もうっ、ほらっ!」
ケイルが切り捨てた魔物が再び起き上がろうとしているところに止め
を刺した。
「攻撃が甘い!一発で急所を狙わなきゃ!」
「あ、はい…」
いつだってまだまだ、だった。
強くはなったが、数がいると甘くなってしまう。
いつもイリアに指摘されながらも、最強な妹に指導してもらう毎日だ。
もっとかっこいいところを見せたいのに…
たまに泊まっている部屋番号を紙に書いて握らせてくる女性がいるが、
イリアの前ではやめて欲しい。
あらぬ誤解を招いて他に気が行ったらどうしてくれるんだ?
ケイルはいつだってイリア一筋なのだ。
彼女の喜ぶ顔が見たい。
その一心でどんなことでも努力して来た。
外から見たら強くなった。
だが、イリアから見たら、まだまだ弱いままなのだ。
いつか守れるくらい強くなる。
そう言ったようにまだまだ努力が必要だった。
「俺はいつだってイリアが笑顔でいられるのが一番嬉しいんだからな!」
「なっ…ちゃんと前見て戦いなさい!」
真っ赤になって怒鳴るイリアに背を向けると目の前の魔物へと向き直る。
いつか、死ぬまでにはこの気持ちがちゃんと伝わるのだろうか?
自分に自信を持てないケイルにとっては、彼女がたまに抱きついて来る時
が一番嬉しかった。
小さい時は抱きつかれて少し恥ずかしさばかりが先だったが、この年にな
るとどうしても女として見てしまう。
同じ部屋で寝る時などは必死に汚れた感情をひた隠した。
この前レストランでの一言に、感情を隠すのを止める事にした。
『抱かれたいって思ってるんだよ?』
抱きたいと思ってもいいのだろうか?
魔物を一匹残らず仕留めるとやっと一息ついた。
死体はイリアが全部回収して行った。
「俺さ…イリアとちゃんと付き合いたい…」
「ん?」
「ちゃんと恋人として付き合いたいんだ。イリア…俺の恋人になって欲しい」
勇気を出して言っては見たが、血みどろの場所で言うセリフではなかった気
がする。
「ぷっ…」
「あっ…雰囲気もくそもないかな…」
少し落ち込むと自分の体についた血を魔法で落とした。
「いいよ。向こうにいた時から、ずっとお兄ちゃんが好きだったんだ」
「…それって…」
「いいよ。私をケイルのお嫁さんにしてください」
イリアから先に言われるとは思ってもいなかった。
付き合う事を先に考えていたが、将来の事を考えるとちゃんと言うべき
だったかもしれない。
「俺でよければ…結婚してください」
「うん♪」
こんなに真面目に言ったのは産まれて初めてだった。
向こうでは死ぬまでいえなかった言葉だけど、この世界に来て初めてよ
かったと思えた。
いつかここで死ぬのなら、子供を作って精一杯幸せになろう。
最強冒険者になって、お金も沢山稼いで誰にも指図されないだけの力を
手に入れよう。
そしたら、誰にも邪魔されない自分たちだけの幸せを手にできる。
「よし!もうひと頑張りしないとな!」
「油断しないでね~」
「分かってるって」
これは決してゲームではないのだから。
死んだら終わりの人生なのだから…。
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退会済ユーザのコメントです
読んでもらえて感想書いてもらえるのは凄く嬉しいです。
僕は、いつも妄想だけが先をいってしまい、ぽちぽち書い
ているのですが、つい見返すとおかしいところがちらほら
な時があります。
できれば温かい目で見ていただけると嬉しいです。