レンズに映るのは裸の君

秋元智也

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自由を手に

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濃厚な時間が過ぎ去り、昼頃に目を覚ました彼の横で様子を見ていると体を起こすのが辛いのかなかなか起きようとしなかった。
文句を言いたげな表情ではあるが何も言ってこない。
「どうだった?AVの感想は?」
「変態」
いきなりの言葉に言葉を見失った。
「あのね?AVでしかも男性の乱れる姿を見たいって人は対外変態だよ。でも、金払いはいけどね」
「あんたもじゃん。興味ないって言ってたのに・・・」
「君ね、からかってるの?」
「ただ、試しただけじゃん・・・なのにっ」
最後の生でヤったのは俺を試すために誘った?確かにヤり始めるとどうにも止まらなくなった。
こんなに感度の良い体は久しぶりかも知れない。
これならAV俳優としえネコで売り出して、やっていけるかも知れない。
いや、それ以上に自分がこれほどまでに反応することの方が珍しいかも知れなかった。
「へー試したんだ。じゃーさっさと起きて次に行こうか?」
「へ?終わりて言ってなかった?それにビデオ片付けたじゃん?」
表紙を取ってないだろ?といってニヤッと笑った。それにつられて彼の顔がひきつったように見えた。
スタジオ兼ホテルを出ると自分の事務所に場所を移した。
きちんとしたジャケットとジーンズを彼に手渡した。
「これに着替えて。」
「?・・・もっとエロイのを着るのかと思った」
と溢しながら奥に行こうとしたので止めた。
「奥に行かなくていいよ、ここで着替えなさい」
「でも、あれってフィッティングルームだろ?」
「入り口の鍵はかかってるから客は入ってこないし、ほら、早くしなさい」
渋々服に手をかけた。さっきまであんなに恥ずかしい行為をしていたというのに着替えるのも恥ずかしいとはうぶすぎるだろ?
着替え終わるとこちらを見ていたので手招きして緑の布をバックに立たせる。
「ちょっと腰に手を宛てて、そう、目線は上目ずかいにして、そうそう。」
指示を出して行く 。
「そのまま床にぺったり座って。左手の指は口許にゆっくりと持っていって、そこでストップ」
彼に近づくといきなりの胸ぐらを掴んでシャツをビリビリに破く。
「へっ、それ新品だろ?」
「こういうのは演出だから。」
そういうとカメラの方へ戻っていってまた何枚か撮りだした。
「今度は寝転がって見て、もっと股関を膨らませたいな・・・」
「えっ・・・」
「ちょっとチャック下ろすよ」
「ちょっ、ちょっと待った。今日もう無理」
「なに慌ててるの?」
真っ赤になりながら必死で止めようとする彼にハンドタオルを丸めると中に突っ込んだ。 
「これで、強調させられるとして・・・後は手はここね、それとここ、」
「・・・」
てきぱきと指示が飛ぶ。片方は以上に盛り上がったように見せられた股間に触れるように、もう片方は部分の乳首をもてあそんでいるように持って行かされ、片方の乳首の先には軽く鈴の付いた飾りを付けられた。
しかし、ほんとに軽く挟んでいるためそんなに痛くはなかった。
セックスの時なんかは痛いぐらいに挟まれていたので物足りない刺激だった。
そんなことを忘れるために頭を振ると今のジャケット撮影に集中した。
「これで、終了。お疲れ様。着替えて良いよ。あとはお腹すいたしご飯でも行こうか?奢るよ?」
「マジで?やったー、腹減って死にそうなんだよなぁ~」
無邪気に笑う仕草はまるで穢れのない無邪気な子供だった。つい写真のシャッターを切ってしまった。
食事にもビデオは持っていこうと決意したのはその笑顔を見たからだった。
レストランに行くと予想外に彼の食欲はおおせいだった。
次から次へとメニューを頼むと、全て平らげたのだ。
その間もビデオd撮影していたが少し気になることがあって彼の頬に触れてみた。
ピクッ。っと反応したが、『なに?』と聞きながら食欲に負けて今も食べつづけている。
そこから見えたのはヤクザっぽい人に囲まれ口にはぺニスを突っ込まれて奉仕している姿だった。
そう言えば借金の片にヤクザに捕まったった・・・。
毎日出入りする下っぱ連中に突っ込まれて飲まされていたのかと思うと憐れに見えてくる。
しかし、アナルは開発されていなかったところから見ると口だけで御奉仕していたようだ。
飲み込めずに溢すとその度に暴力を受けていたようだった。
「落ち着いて食べたら?」
「こんなに食べれるの久しぶりだからさ。今度はまともな飯にいつありつけるかわかんねーし」
「それはいつも飲んでる白い液の事?」
「・・・っ」
いきなり確信を付くと、止まってしまった。 
「知ってたのか?」
悲しそうに目を反らすと箸を置いた。
「今更だけど、汚れてるよな、まっとうに生きたいなんて無理だよなっ・・・洗っても臭いも取れないしすぐにまた同じ事の繰り返しだし、生きてれば抜け出せるって思ってた。でも、違うよな。段々と泥沼にはまって抜け出せなくなるんだよな?」
「今から君のいた事務所に乗り込もうか?」
「はぁ?」
「だからさ、飲みたくないんでしょう?いつものアレを?」
「出来るわけない。だって・・・」
「大丈夫。俺に任せなさい」
それからレストランを出るとヤクザの本部に向かった。
葛野を飼っていたのは武藤敦士だった。
そして、その上にいるのが近藤喜一郎。いわゆる元締めだった。
「こんにちわー喜一郎さんいますか?」
「おい、ダメだって」
青くなる葛野をよそにずかずかと入っていく。
武藤が奥から出てくると頭を下げた。
「これはこれは斉藤さんではないですか?この坊主で良いものが撮れましたか?近藤さんなら奥で待っているのでどうぞ」
そういうと葛野の腕を掴むと引っ張っていこうとした。
「ちょっと良いですか。連れていっても?」
「いやいや、近藤さんは斉藤さんと二人で話したいとのことですので。これはこちらに置いておきます」
そういうと連れていってしまった。
仕方なく奥へと向かうとお茶室で近藤喜一郎が待っていた。
「どうかね?」
「えぇ、いい映像が撮れましたよ。早速明日には渡せるように手配します。それと、相談があって来たんです」
なにやら嬉しそうに近藤喜一郎は蓄えた髭を触ってもてあそんでいた。
「君からの相談とは珍しい。是非とも聞かせてくれないか?」
苦笑いを浮かべながら喜一郎をしっかり見つめると譲渡契約書を出した。
「彼を売っていただきたい」
「それは、ビデオを出さないということかね?」
「いえ、それは出してもらっても構いません。そのあとにです、これ以上ここにいるのも良くないかと・・・」
「君も好きだね~自分のペットにでもするのかね?」
「いえ、給料を払って雇おうかと。AVに出たとなるときちんとした職業には就けませんからね。私の技術を教え込もうかと思いまして。弟子みたいなもんです」
「ふーん。そんなに気に入るとはな?君らしくない、が。分かった。今回の見込み売り上げを引いて一千万でどうだね?」
「わかりました、明日までに入金しておきます。それでこのまま持ち帰っても?」
「あぁ、構わん。若い連中にも言い渡しておく。二度と手を出すなと。それでいいかな?」
「はい。では明日また来ます。」
「楽しみにしておるよ」
そういうと部屋を出た。
そして、武藤敦士の部屋をノックした。


いきなり事務所に着くなり斉藤と引き離されてしまった。武藤は自分の部屋に連れていくとやっと手を離した。
「ホレ、いつものジュースじゃ。口を開けて飲み干せ」
そういうと手下達がこぞって葛野の体を押さえつける。口を無理矢理開かされ大きなぺニスがねじ込まれる。すると勢いよく尿が飛び出してくる。
「うぐっ・・・げほっ・ごほっ・・・おぇっ」
「吐き出すやつがあるか?」
顎を引っ張られるとまた臭いぺニスが目の前につきだされた。
「ホレ、綺麗になるまで舐めろ。」
仕方なく恐る恐るピチャッ。ピチャッ。と音をたてながら舐めた。
早く終われと思いながら目をぎゅっと瞑ると必死に舐めていた。
「おうおう、殊勝な心がけだな?褒美にわしの精液でも飲ましてやるかな?」
頭をがっしりと掴むと喉の奥まで入るくらいに押し込んだ。
「おお、きゅうきゅうにしまっておるわ。喉も嬉しがっとるのかの?」
何度もぐいぐいと出し入れされた。
「むぐっ・・・んっ・・・んっ・・・んっ」
「行くぞ?しっかりと飲み込めよ?」
そう言って口の中に放った。
「ごふっ・・・じゅルっ・・・」
ポタポタと白い液が滴った。それから、ごっくん。
と飲み込むと次第に吐き気が一気に押し寄せてきた。
「ごほっ。ごぼぼぼっっっっっーーー」
そのまま胃の内容物と一緒に吐き出してしまった。
「おい、コイツ吐き出したぞ?来たねーな。そいつに舐めて片付けさせろ」
その言葉に手下は葛野を見るが意識を失いぐったりと倒れていた。時折痙攣をしておりこのままにしておくのがためらわれた。いったん起こすために腹を蹴りつけた所でノックが聞こえてきて、斉藤が入ってきた。その後ろから近藤の姿も見えた。
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