好きになっていいですか?

秋元智也

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28 俺じゃダメか?

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 リクト「まだイケる?」
 ユウマ「あぁ、全然平気。ちょっと待ってな、ゴム変えるから」

ゴソゴソと、ゴムを付け替えるとローションを撫で付けると利久斗の足を
持ち上げると中へと挿入した。最初はゆっくりとそして、次第に早く擦り
上げて行く。

 リクト「もっち、下から抉ぐるように突き上げてっ…僕は平気だからっ
     …お願い…」
 ユウマ「あんまり煽るなよ…止まらなくなるぞ」

言われた通りに腰を使い下から抉ぐるように突き上げると、さっきより
締まりが良くなり、中の襞がうねるように絡みついてきた。

 リクト「あぁっ…そうっ…イキそう…もっと…激しくぅ…」
 ユウマ「知らねーからなっ…」
 リクト「あぁ…いぃ…ああぁぁぁーーーー」

萎えていた利久斗自身がいつの間にか半勃ちしているのに気がついた。
先端は濡れそぼっていて、透明な液が吹き出していた。

 ユウマ「ちゃんとイケるんだな?」

荒い息をしながら利久斗が頷いた。夕方頃まで夢中になってしていた為、
お互い疲れてその場に横になっていた。

 リクト「母さんが帰ってきちゃう。片付けないとなっ。でもその前に…」
 ユウマ「ん?」
 リクト「シャワー浴びに行こう?そのまま帰れないだろ?」
 ユウマ「そうだなっ、トイレの横だったな」

そう言うと、利久斗を抱え上げると風呂場へと連れていった。

 リクト「ちょっと…歩けるのに~」
 ユウマ「お姫様だったしな、ベットの上ではさっ」

狭い浴槽に二人で交互に洗いあった。優馬にじっと見つめられているのは
少し恥ずかしかった。
さっきまでの行為を思うとたいした事ではないのだが、見つめられる事に
慣れていなかった。

 リクト「さっきから何だよ~、恥ずかしいじゃん」
 ユウマ「あ~なんかさ…その…やってから言うことじゃねーんだけど…」
 リクト「女のがよかったって?そりゃそうだろ?だから最初に言った
     じゃん」
 ユウマ「違う!そうじゃなくて。想像してたのより…すげ~気持ちよく
     てさ…癖になりそう」

利久斗を後ろから抱きすくめた。前に回された手は股間へと回され、もう
片方で乳首を弄り始めた。
慌てて、止めようとしても優馬自身は後ろで硬くしすでに勃ちあがっていた。

 リクト「ちょっと、ダメだって~」
 ユウマ「やらねーよ。ゴムねーし、中に出すと大変だろ?ここ使わせてよ」

そう言うと股に入れると足を閉じる様に促した。閉じた股の間を何度も行き来
し後ろから荒い息が聞こえてくる。
後ろを振り向ながら、擦れるところに熱をもってくるのを感じながらされるが
ままになっていた。前に白い液を勢いよく飛ばすとそのまま離れた。
身体を綺麗に洗うと一旦部屋に帰ってシーツを洗濯し、飛び散ったところを
掃除した。大体終わると替えのシーツに付け替え、ベットの上に寝転がった。

 リクト「男同士だとこんな感じなんだよ、さっきは興奮状態だったけどさ~
     改めて考えると気持ち悪いよな?」
 ユウマ「そんな事ねーよ。利久斗の肌白いし、なんか触っててすべすべで
     気持ちいいし」
 リクト「固くて柔らかさないだろ?」
 ユウマ「利久斗の中、すっげ~気持ちよかった。ケツの穴って分かってても
     入れたいって思えてくる」
 リクト「でも、これで終わり。一回って言っただろ?」
 ユウマ「利久斗は気持ちよくなかったか?俺じゃダメか?」

真剣な眼差しで見てくる優馬に対し、利久斗は申し訳ない気持ちになった。

 リクト「気持ちよかったよ。ちょっと不安ではあったけど、ちゃんと感じる
     し悪くなかったでも…」
 ユウマ「なら、俺でいいじゃん。これからもさ~」
 リクト「それはダメだ。これで終わりって言ったら。終わり。」

優馬は納得いかないと言う様に、抗議したが利久斗が聞き入れなかった。
『何でだよ!』と叫ぶと起き上がり利久斗に馬乗りになって退けようとした腕
を掴むとベットに縫い止めていた。

 ユウマ「理由を言えよ、どうしてだよ。何でさっきは抱かせてくれたのに…」
 リクト「離せよっ。だから最初に一回だけって言ったじゃん」
 ユウマ「嫌だ。このままもう一回いいよな?気持ちよかったんだろう?な?」
 リクト「優馬!嫌だって!」

腕を上で絡めて片手で止めるともう片方で服をまくりあげ、そのまま下半身のへ
と伸ばした。

 リクト「嫌だったら…何で?何でこんな事すんだよっ。優馬とは友達で居た
     かったんだよ。嫌いになりたくない…大事な友達だって…そう思え
     たのに…」

首筋に舌を這わせると乳首を吸い上げた。利久斗の身体が跳ねてさっきまで煽ら
れた身体は感じ易くなっていた。
涙を溜めて懇願する利久斗にそのまま続けてしまえば、二度と前の様な関係に
はなれない。

 ユウマ「嫌だよ。何でそんな顔するんだよっ…」

拘束を解くと上から退いた。

 ユウマ「頼むから理由を聞かせてくれよ」
 リクト「思いつめてた目をしてたから…やってみれば分かるかなって思った
     だけ。男を抱くってどう言うことかを知れば、諦めるかなって。僕さ、
     優馬の事、結構好きだよ。だからこんな事は本当はしたくないんだ。
     将来きっと後悔するから、そうなって欲しくないんだ」
 ユウマ「後悔は…しない」
 リクト「一時的な感情で言ってるでしょ?世間はそんな事関係なしに嫌な目で
     見られるんだ」
 ユウマ「…でも」
 リクト「そう言うものだよ。僕はレイプされて被害者でも、周りから見たら、
     異端者としか見られないんだ。そんな目で見られて、そこに居続ける
     事なんて出来なかった。だから、優馬まで巻き込めない…。分かってよ。
     僕はもう、優馬と関係を持つつもりはない。」
 ユウマ「そんなっ…」
 リクト「僕の事監禁でもする?そんな事したら、奴等と一緒になるよ?」
 ユウマ「そんな事絶対にしない!しないって思ってたのに、さっき無理やりや
     ろうとしてた…」

後悔しているのが分かるだけに利久斗はそっと優馬を抱き寄せて目を閉じた。

 リクト「友達でいてくれる?軽蔑せずに大事な友人でいて欲しい。これからも
     ずっと。」
 ユウマ「あぁ…そうだよな。ごめん。本当にごめん。」

優馬を落ち着かせると隣に腰を下ろした。その日は落ち着いた後に利久斗の母親
が帰ってきたのでそのまま帰っていった。
次の日会った時には今まで通りの優馬に戻っていた。
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