俺が恋をした相手は

秋元智也

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04 俺の中に

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学校が終わるのが楽しみで仕方がない。
そのせいか、大輔には不思議と違和感があったのだろう。

「稔…お前まさか、、、恋人出来たんじゃねーだろうな?」

あらぬ誤解を招いたのだった。

「出来てねーよ。出来てたら、今頃大輔に自慢してやるよ!」

少し煽るように言ってやる。
大輔は早く童貞を捨てたいらしい。
しかし俺は今日、童貞より先に処女を捨てるだろう。

そんな事誰にも言えない。
なぜなら、これは知られる訳にはいかないからだ。
俺のこの感情は誰にも分かって貰えないのだろうから。

学校が終わると急いで電車に飛び乗るとあきらさんとの待ち合
わせ場所へと急ぐ。
途中駅で私服に着替えると鞄をコインロッカーに突っ込む。

まだ1時間も早いので漫画喫茶へと入るとシャワーを使って中を
綺麗に洗った。
時間はかかったがもう、自分でも何度もやっているので慣れた手
つきで終わらせた。

遠くであきらさん見つけると嬉しくて手を振ろうとして、立ち止
まった。
横には俺と同じくらいの学生服に身を包んだ男子がいたからだっ
た。

何か話していると、すぐに男子生徒は立ち去ってしまった。
少し困ったような顔であきらさんが頭を掻くと俺と目があった。

さっきの男子が行った方を見てからこっちに走ってきた。

「すまない。さっき息子がいてね」
「知ってます。大丈夫でしたか?」
「あぁ、大丈夫だ。今日は稔に会えると思うと嬉しくてね。まず
 は食事にしようか?何が食べたい?」
「なんでもいいです。あきらさんと一緒ならなんでも美味しいし」

俺の言葉に嬉しそうに微笑んでくれた。
肩を抱き寄せると、ホテルのレストランへと入った。
高級そうで少し気が引けたが、あきらさんと一緒なら大丈夫。そう
思えた。

食事を済ませるとそのままホテルの部屋へと入った。

「今日は最後までいいかい?」
「はい…俺も楽しみにしてて…痛くても最後までして欲しい…です」
「みのる…いいよ。痛くなんてさせないから。今日もゆっくり解して
 いこうか?」

一緒に風呂に入ると前のように俺の尻を揉むと指を入れて確認する。

「あれ?…柔らかい…。」
「さっき洗ったので…。いつでも入れれるようにと思って…」
「本当に可愛い子だよ、君は。」

あきらさんは嬉しそうに笑うと指を3本に増やしてローションを足した。
前ほど痛みは感じない。
それより、人に触られているせいか感じやすくなっていた股間がすでに
カチカチになっていた。

「やっぱり若いなぁ~、もうカチカチじゃないか。一回出しておこうか?」
「…あっ…あきらさっ…乳首も弄ってぇ…もっと触ってぇ~~~」
「いいだろう。いっぱい弄ってあげる。夜はまだ長いんだ。今日はいっぱ
 い気持ちいい事しような?」
「うん♪」

あきらさんが触れると、気持ちよくてすぐにイッてしまう。
俺の身体はどうしてしまったのだろう。
前は指2本でも痛かったのに、今は3本入っているけど、痛いどころか物足
りないような気がしている。
あきらさんの凛々しく太いモノを入れたらどうなってしまうのだろう。

早く欲しい…でも、少し怖い気もする。

風呂から上がるとキスをせがむように自ら彼を受け入れた。
勃起しかけているあきらさんのに手を伸ばすと少し扱き、口に咥えた。
前よりは上手くなっているだろうか?
苦しくても奥に無理矢理入れると中で重量を増すのが良い分かる。

苦しさに涙が出るが、それでもやめない。
今度こそちゃんと気持ちよくなって欲しい。
そんな思いだけで必死だった。

「稔、上手だよ。とても気持ちいいよ。もっと舌を上手く使えるといいね」

指摘されたとおりに頑張ってみる事にする。
すると、奥から苦い味が口一杯に広がると生暖かい液が口の中に溢れて出
してきた。

「うぐっ…んんっっっ!!」

喉の奥に直接入れられて咽せるようにベッドに吐き出してしまっていた。

げほっ げほっ けほっ オエッ…っ…

「大丈夫かい?前より随分上手になったよ。すっごく良かった。今度は
 ちゃんと飲み込めるといいね。だが、まぁ、落ち込むことはないよ。
 俺にも稔のを飲ませてくれるかい?」
「あきらさん…」

精液で汚れた口元を拭うとベッドに押し倒される。
俺の足を開いて間に入り込むと、舐めて勃起しかけたちんこをぱっくりと
口に含まれていた。
暖かくて気持ちがいい。
ずっと、あきらさんの口の中にいたいと思うほど居心地が良かった。

舌が動く度に腰が浮いてしまう。

「あきらさっ…あぁっ!もう…イクっ…あんっ…」

尻の中を同時に刺激され呆気なくイかされてしまう。

「稔はすぐにイってしまうね?」
「う~~~意地悪~」
「いいよ、素直で可愛いって言ってるんだよ。ここは特にね!」

イったばかりで中はきゅうきゅうと締め付けている。
そこにローションを追加すると両手で左右に広げるようにぐりぐりと入
り口を広げる。

「中はピンク色で可愛いよ?ここに俺のをすぐにでも入れてしまいたい
 くらいだよ。」

あきらさんになら入れられたい…もう、さっきからずっと中が疼いて仕方
がなかった。

「あきらさん…俺の中にーーー」
「もうちょっと解そうか?」
「うんん、いい。入れて欲しい…、初めてを…下さい」

あきらさんは俺の頭を撫でると微笑んでくれる。

「本当にいいんだね?途中でやめられないよ?」
「うん…いいよ。」

待ちに待った瞬間を期待して、受け入れる覚悟を決めたのだった。
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