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25 覚悟
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改めて浴槽で全裸で向き合うのは意外と恥ずかしかった。
「なんでそんなに恥ずかしがってんだよ?」
「だって…」
前よりも痩せていて、骨ばっている。
病気のせいもあるけど、食欲がなくて食べれていないせいが多かった。
最近では吐き気が凄くて、食べたいと思えてこないのだった。
「もうちょっと肉つけないとなぁ~」
「…いいよ、無理しなくても…」
「無理じゃねーよ。稔だから抱きたいって思えるんだ…ここいいか?」
「自分でもできるから…」
「俺にさせろって…いいだろう?」
いつもはこっそりしていた洗浄を人に手伝われるなんて、あきらさんに
手伝って貰った時以来だった。
あの時は、やり方も分からずただただ戸惑っていたっけ…。
不器用な大輔が俺の中をゆっくりと解しながら洗っていく。
久しぶりだからか指だけでも興奮してくる。
やばっ!…もう、イキそう…。
「辛かったらもたれ掛かっていいからな?」
「…うん。」
大輔に抱きつきながら必死に耐える。
プルプルと震えるのを必死に我慢するが、そんな俺の事を知ってか
知らずか、大輔の指が激しく中を掻き回す。
「…ぅっ…あっ、ゆっくり…ひぃっ…はぁ、はぁ、はあぁっ!あんっ」
「あんまり煽るなって…」
「煽って…ないっ!…そこぉッ…ぁんっ…あっっ!」
ビクビクッと痙攣すると大輔の指を一気に締め付けていた。
「指だけでイッたのか?…もっと太いの入れたくないか?」
「…うん…欲しい…」
うっとりしたような表情で俺は大輔を誘う。
奥に欲しい…もっと激しく突いて欲しい…我を忘れるくらい。
キスしたい…濃厚な、深く繋がるやつ…。
貪るように激しく求め合って、いっそ溶けてしまいたい。
思うだけならできる…でも、実際にはダメだ。
俺の中に両手の指が入っていく。
3本、4本、5本、6本…。
ローションで馴染ませ入り口がどんどん開かれていく。
俺は大輔に抱きついたままぎゅっと目を瞑った。
「痛いか?」
「平気…ちゃんとゴムして…?」
「…あぁ、そうだな…」
歯切れの悪い返事の後、大輔の猛ったモノの上に下ろされていく。
久しぶりのちんこに興奮を抑え切れない。
「んっ…はぁっ…ぁっ…」
お腹をさするとそこに入っているのを感じた。
「大輔のがここに…なんか久しぶりで…嬉しい…。」
「だ~か~ら~、煽るなって…止まらなくなるだろう?」
「えっっ!ちょっ…あっ…待って!」
腰を突き上げると一気に奥へと入り込んだ。
ズルっと抜きかけ、一気に突き上げる。
喘ぎ声はすぐに悲鳴に変わる。
「あぁああぁぁっ…また、イッたからぁっ…アッ、まって…」
「気持ちいいよ、もっと一緒にいこうぜ?」
「う、うんっ…あっん…あぁっ!」
ぽたっ、ぽたっ…。
興奮したせいか赤い…血がこぼれ出す。
鼻血か…最近はなかなか血が止まらない事があった。
ここでやめたくない…。
必死に隠すようにしがみつき、見せないようにした。
それでも、何度目かの絶頂に突き入れられた拍子に気を失ってしまっていた。
大輔が慌てたのは、考えるまでもない事だった。
その時の俺はまだ気づきもしなかった。
さっきまで生でしていた事に…。
あきらさんと大輔が、何を考えてどうするつもりだったのかを知ったのは
結構経ってからだった。
もう、一緒に暮らしだして半年は過ぎただろうか…俺の身体は歩く事もで
きなくなってきた。
家の中でも車椅子生活になった。
外から帰ってきたあきらさんを迎え入れると暑そうにしていた。
「今日はいいモノ見つけたんだよ、稔も好きだろう?」
伊勢海老を見せると笑いかけてくる。
俺の好きな物を知っているので元気付けようとしてくれているようだ。
「少しでも食べれるなら、食べないか?」
「…うん」
多分、吐いてしまうだろうけど、気持ちだけは嬉しかった。
それと、最近になって大輔の様子がおかしい事に気づいた。
なんか最近疲れがちな気がする。
「大輔、お前ちょっと体調悪いんじゃねーか?」
「大丈夫だーって、それより稔は何か欲しいものあるか?もうすぐ
誕生日だろ?」
「あ~そっか…忘れてた~…これ以上何か欲しがるのは我儘だよ…
何も要らないから…」
「誕生日くらい我儘言えよ?何がいいんだ?」
「…3人で過ごす時間…かな…。いつまでいられるか分からないし…
もう、長く無い気がするんだよ…だからさ~」
しんみりしたいわけじゃないけど、現実は残酷にも残り時間をカウント
し始めていた。
夜、いつものように医者が来て点滴をして薬を置いていく。
いつもなら、点滴している間も二人がずっと付き添ってくれていた。
しかし数日前から大輔だけ側に来なくなった。
最近はずっと体調が悪そうではあったのでそのせいだろうと思っていたが
何故か胸騒ぎがする。
ある日、珍しく二人が出かけた後で見つけた薬の袋。
俺が飲んでるモノと同じ物が入っていた。
誰のかは書いてないけど、自分のではないのは分かる。
だったら…誰の?
でも、どうしてワンセット必要なのか?
自ずと答えは出てくる。
ー俺がうつしたのか?ー
どっちに?
言わなくても分かる。大輔の方だ。
俺がいるから…俺さえいなければこんな事には…。
死ぬのは怖い…でも、自分のせいで大事な人が死ぬのは…もっと怖い。
「なんでそんなに恥ずかしがってんだよ?」
「だって…」
前よりも痩せていて、骨ばっている。
病気のせいもあるけど、食欲がなくて食べれていないせいが多かった。
最近では吐き気が凄くて、食べたいと思えてこないのだった。
「もうちょっと肉つけないとなぁ~」
「…いいよ、無理しなくても…」
「無理じゃねーよ。稔だから抱きたいって思えるんだ…ここいいか?」
「自分でもできるから…」
「俺にさせろって…いいだろう?」
いつもはこっそりしていた洗浄を人に手伝われるなんて、あきらさんに
手伝って貰った時以来だった。
あの時は、やり方も分からずただただ戸惑っていたっけ…。
不器用な大輔が俺の中をゆっくりと解しながら洗っていく。
久しぶりだからか指だけでも興奮してくる。
やばっ!…もう、イキそう…。
「辛かったらもたれ掛かっていいからな?」
「…うん。」
大輔に抱きつきながら必死に耐える。
プルプルと震えるのを必死に我慢するが、そんな俺の事を知ってか
知らずか、大輔の指が激しく中を掻き回す。
「…ぅっ…あっ、ゆっくり…ひぃっ…はぁ、はぁ、はあぁっ!あんっ」
「あんまり煽るなって…」
「煽って…ないっ!…そこぉッ…ぁんっ…あっっ!」
ビクビクッと痙攣すると大輔の指を一気に締め付けていた。
「指だけでイッたのか?…もっと太いの入れたくないか?」
「…うん…欲しい…」
うっとりしたような表情で俺は大輔を誘う。
奥に欲しい…もっと激しく突いて欲しい…我を忘れるくらい。
キスしたい…濃厚な、深く繋がるやつ…。
貪るように激しく求め合って、いっそ溶けてしまいたい。
思うだけならできる…でも、実際にはダメだ。
俺の中に両手の指が入っていく。
3本、4本、5本、6本…。
ローションで馴染ませ入り口がどんどん開かれていく。
俺は大輔に抱きついたままぎゅっと目を瞑った。
「痛いか?」
「平気…ちゃんとゴムして…?」
「…あぁ、そうだな…」
歯切れの悪い返事の後、大輔の猛ったモノの上に下ろされていく。
久しぶりのちんこに興奮を抑え切れない。
「んっ…はぁっ…ぁっ…」
お腹をさするとそこに入っているのを感じた。
「大輔のがここに…なんか久しぶりで…嬉しい…。」
「だ~か~ら~、煽るなって…止まらなくなるだろう?」
「えっっ!ちょっ…あっ…待って!」
腰を突き上げると一気に奥へと入り込んだ。
ズルっと抜きかけ、一気に突き上げる。
喘ぎ声はすぐに悲鳴に変わる。
「あぁああぁぁっ…また、イッたからぁっ…アッ、まって…」
「気持ちいいよ、もっと一緒にいこうぜ?」
「う、うんっ…あっん…あぁっ!」
ぽたっ、ぽたっ…。
興奮したせいか赤い…血がこぼれ出す。
鼻血か…最近はなかなか血が止まらない事があった。
ここでやめたくない…。
必死に隠すようにしがみつき、見せないようにした。
それでも、何度目かの絶頂に突き入れられた拍子に気を失ってしまっていた。
大輔が慌てたのは、考えるまでもない事だった。
その時の俺はまだ気づきもしなかった。
さっきまで生でしていた事に…。
あきらさんと大輔が、何を考えてどうするつもりだったのかを知ったのは
結構経ってからだった。
もう、一緒に暮らしだして半年は過ぎただろうか…俺の身体は歩く事もで
きなくなってきた。
家の中でも車椅子生活になった。
外から帰ってきたあきらさんを迎え入れると暑そうにしていた。
「今日はいいモノ見つけたんだよ、稔も好きだろう?」
伊勢海老を見せると笑いかけてくる。
俺の好きな物を知っているので元気付けようとしてくれているようだ。
「少しでも食べれるなら、食べないか?」
「…うん」
多分、吐いてしまうだろうけど、気持ちだけは嬉しかった。
それと、最近になって大輔の様子がおかしい事に気づいた。
なんか最近疲れがちな気がする。
「大輔、お前ちょっと体調悪いんじゃねーか?」
「大丈夫だーって、それより稔は何か欲しいものあるか?もうすぐ
誕生日だろ?」
「あ~そっか…忘れてた~…これ以上何か欲しがるのは我儘だよ…
何も要らないから…」
「誕生日くらい我儘言えよ?何がいいんだ?」
「…3人で過ごす時間…かな…。いつまでいられるか分からないし…
もう、長く無い気がするんだよ…だからさ~」
しんみりしたいわけじゃないけど、現実は残酷にも残り時間をカウント
し始めていた。
夜、いつものように医者が来て点滴をして薬を置いていく。
いつもなら、点滴している間も二人がずっと付き添ってくれていた。
しかし数日前から大輔だけ側に来なくなった。
最近はずっと体調が悪そうではあったのでそのせいだろうと思っていたが
何故か胸騒ぎがする。
ある日、珍しく二人が出かけた後で見つけた薬の袋。
俺が飲んでるモノと同じ物が入っていた。
誰のかは書いてないけど、自分のではないのは分かる。
だったら…誰の?
でも、どうしてワンセット必要なのか?
自ずと答えは出てくる。
ー俺がうつしたのか?ー
どっちに?
言わなくても分かる。大輔の方だ。
俺がいるから…俺さえいなければこんな事には…。
死ぬのは怖い…でも、自分のせいで大事な人が死ぬのは…もっと怖い。
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