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2話 衝撃の事実
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手紙を開くともうすぐ誕生日のせいか小さなペンダントと
その横には説明書きがされていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恵へ
もうすぐ17歳ね!
早いものよね~もう大人なんだから。
私達が家にいられない間苦労かけてごめんなさいね。
これには深~い理由があるの、それはお父さんから説明がある
から私からは付属のペンダントについて言っておくわね。
これは貴方を守ってくれるものよ。
17歳の誕生日を過ぎたらずっと肌身離さず持ってるのよ?
これを持っていれば、貴方はどこにいても人としていられるわ。
愛してるわ、我が子恵へ。 母より。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんだこれ?ただの石…だよな?」
手紙の中に入っていたペンダントを手に取ると先端に付いている
石を手の掌で転がした。
何の変哲もない石だ。
光るわけでも、綺麗にカットしてあるわけでもない。
荒削りのままの石だった。
首にかけてみるが…何も変わらない。
父の方の手紙を開くとそこには信じられない事が書かれていたの
だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恵へ。
元気でやっているだろうか?
今から大事な話をするからよく考えて聞いてくれ。
私はインキュバスだ。そしてお母さんはサキュバスなんだ。信じ
られないかもしれないが、事実だ。
そして我が息子である恵もその血を継いでいる。
17歳になったら血の影響が色濃く出るだろう。
もし、今恋人がいるならそれはいい事だ。
だが、まだ恋人がいないなら早く作った方がいい。
定期的に精液を飲まなければ発作が起きて私達は生きてはいけない
のだから…。
食事は一週間に一度、体内に取り込めればそれでいい。
もちろん口からでもいいが、効率よく取るなら性器からの摂取が好
ましいだろう。
まだその気がないのなら口からの摂取で事足りる筈だ。
しかし、ずっとそのままだと摂取量がかなりいるので早くツガイを
見つける事を薦める。
俺のようにまさか母さんがサキュバスだったなんて思わなかったが、
それでも、毎日が一緒にいれば幸せだぞ?
ただ、1日たりとも離れるのは辛くなるがな…。
それと、付属の石だが、それは我々のような種族を捕獲しようとする
輩がいる。
その輩から身を守る為のものだから、必ず持って歩くように。
17歳おめでとう。我が愛しの息子恵へ。 父より。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
手紙を読み終わると、一瞬目の前がふらっとなる。
「嘘だろ…冗談にしてはキツイんだけど…」
両親揃ってとんでもない事を言って退けたのだった。
恵には初めてきく事ばかりで、未だに信じられなかった。
自分がインキュバス?
それって物語の中でしか出てこない化け物だと思っていたのでどうして
も実感が湧かなかった。
首にかけた石も何も変わらずダサいままだった。
首から外すと鞄の中に放り投げた。
「アホらしい。勉強して寝よっと」
いつものように食事を済ませてから机に向かった。
12時を回った頃にはベッドに入ると眠りについた。
明日は5月の15日。恵の誕生日だった。
前日に教えられる事が、あまりにも重いので、寝て忘れる事にしたの
だった。
その横には説明書きがされていた。
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恵へ
もうすぐ17歳ね!
早いものよね~もう大人なんだから。
私達が家にいられない間苦労かけてごめんなさいね。
これには深~い理由があるの、それはお父さんから説明がある
から私からは付属のペンダントについて言っておくわね。
これは貴方を守ってくれるものよ。
17歳の誕生日を過ぎたらずっと肌身離さず持ってるのよ?
これを持っていれば、貴方はどこにいても人としていられるわ。
愛してるわ、我が子恵へ。 母より。
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「なんだこれ?ただの石…だよな?」
手紙の中に入っていたペンダントを手に取ると先端に付いている
石を手の掌で転がした。
何の変哲もない石だ。
光るわけでも、綺麗にカットしてあるわけでもない。
荒削りのままの石だった。
首にかけてみるが…何も変わらない。
父の方の手紙を開くとそこには信じられない事が書かれていたの
だった。
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恵へ。
元気でやっているだろうか?
今から大事な話をするからよく考えて聞いてくれ。
私はインキュバスだ。そしてお母さんはサキュバスなんだ。信じ
られないかもしれないが、事実だ。
そして我が息子である恵もその血を継いでいる。
17歳になったら血の影響が色濃く出るだろう。
もし、今恋人がいるならそれはいい事だ。
だが、まだ恋人がいないなら早く作った方がいい。
定期的に精液を飲まなければ発作が起きて私達は生きてはいけない
のだから…。
食事は一週間に一度、体内に取り込めればそれでいい。
もちろん口からでもいいが、効率よく取るなら性器からの摂取が好
ましいだろう。
まだその気がないのなら口からの摂取で事足りる筈だ。
しかし、ずっとそのままだと摂取量がかなりいるので早くツガイを
見つける事を薦める。
俺のようにまさか母さんがサキュバスだったなんて思わなかったが、
それでも、毎日が一緒にいれば幸せだぞ?
ただ、1日たりとも離れるのは辛くなるがな…。
それと、付属の石だが、それは我々のような種族を捕獲しようとする
輩がいる。
その輩から身を守る為のものだから、必ず持って歩くように。
17歳おめでとう。我が愛しの息子恵へ。 父より。
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手紙を読み終わると、一瞬目の前がふらっとなる。
「嘘だろ…冗談にしてはキツイんだけど…」
両親揃ってとんでもない事を言って退けたのだった。
恵には初めてきく事ばかりで、未だに信じられなかった。
自分がインキュバス?
それって物語の中でしか出てこない化け物だと思っていたのでどうして
も実感が湧かなかった。
首にかけた石も何も変わらずダサいままだった。
首から外すと鞄の中に放り投げた。
「アホらしい。勉強して寝よっと」
いつものように食事を済ませてから机に向かった。
12時を回った頃にはベッドに入ると眠りについた。
明日は5月の15日。恵の誕生日だった。
前日に教えられる事が、あまりにも重いので、寝て忘れる事にしたの
だった。
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2022.05.28
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