17 / 52
16話 ずるいぞ!
しおりを挟む
畑野は部活の仮メンバーを、恵は精液の提供者を手に入れたのだった。
お互いメリットがある事なので断る理由はない。
生徒会室に大声で叫びながら入ってきた男がいた。
所澤新之介だった。
「かいちょー!どーゆー事ですか!柔道部には入ってくれないのに、なんで
あんな記録も実績も残せないような弱小部に入るんですか?」
「所澤くん、仮だよ、仮。正式なメンバーになったわけじゃない。」
「それでも、前から柔道部のが勧誘してるでしょ!なんで一緒にやってくれ
ないんですかぁ~会長がいれば団体戦優勝間違いなしじゃないですか!」
「それは何度も言ったが、頑張ってる人を押し退けて俺は出る気はないし、
人数なら十分にいるだろう?」
まだ納得いかないと文句たらたらだった。
犬飼と神田は来ても、ずっと言い続けていた。
「そういえば、会長はどうして畑野くんに肩入れするんですか?手を貸さない
かと思ったのに…」
「それ、僕も不思議です。いい方法を教えるのはあっても自分が入って手伝う
なんて意外です」
神田の言葉に犬飼も乗ってくる。
「まぁ~気まぐれ…かな」
「何か弱みを握られた訳じゃないですよね?」
「…そ、そんな事はないぞ」
じっと見つめられると目を逸らしたくなる。
犬飼は疑うように言ってくる。
確かに、つい最近までは部活動には関与しないと言っていたのだから疑われても
仕方ないだろう。
これも生きる為だった。
一ヶ月はこれで食事に困る事はなくなった。
これだけでも少し安堵したのも事実だった。
昨日たらふく飲ませてもらったおかげか、お腹が鳴るほどではない。
バイト終わりに畑野と会う約束をしているので、合鍵を彼には渡している。
「なぁ~やっぱり柔道部にもさ~一時でいいから来ないか?」
「煩い!筋肉だるま!いい加減にしてよ!」
何度も言う所澤に対して神田がキレた瞬間だった。
ガタイの大きい所澤にこんなにはっきり言えるのは神田くらいなものだろう。
あとは、所澤が一目置いている会長である恵自身だった。
苦笑いして誤魔化すと会計と書記、副会長のやりとりを眺めていた。
そこへ畑野が来たものだから余計に、3人の目つきが厳しいものとなった。
「磯部くん、これ大会の資料と競技の説明資料。それとエントリーシートの提出し
たやつのコピーで…?」
「おい、あんた!会長を脅してるんじゃないだろうな?」
「ちょっと、どう言うつもりよ!会長は忙しい人なんだからね!」
「柔道部に喧嘩売るつもりか?」
犬飼をはじめ、神田、所澤と順番に文句を言いだす。
「みんな、そこまで!俺がやるって決めたんだから、それ以上は詮索しない!わかっ
たか?」
「「はい」」
まだ何か言いたげな顔の3人は自分の仕事に戻った。
「大丈夫なんですか?」
「何がだ?」
「いや、なんか条件つけて無理矢理やらせてる感が…」
「まぁ、一度引き受けた事はしっかりやるさ。ただ、競技大会までだがな?それは覚え
ておくように」
「はい。」
「代わりに今日は何回飲ませてくれるんだ?」
小声で囁くと、畑野は真っ赤な顔して離れていく。
少しおちょくるのも楽しいかもしれないと思ってしまった。
お互いメリットがある事なので断る理由はない。
生徒会室に大声で叫びながら入ってきた男がいた。
所澤新之介だった。
「かいちょー!どーゆー事ですか!柔道部には入ってくれないのに、なんで
あんな記録も実績も残せないような弱小部に入るんですか?」
「所澤くん、仮だよ、仮。正式なメンバーになったわけじゃない。」
「それでも、前から柔道部のが勧誘してるでしょ!なんで一緒にやってくれ
ないんですかぁ~会長がいれば団体戦優勝間違いなしじゃないですか!」
「それは何度も言ったが、頑張ってる人を押し退けて俺は出る気はないし、
人数なら十分にいるだろう?」
まだ納得いかないと文句たらたらだった。
犬飼と神田は来ても、ずっと言い続けていた。
「そういえば、会長はどうして畑野くんに肩入れするんですか?手を貸さない
かと思ったのに…」
「それ、僕も不思議です。いい方法を教えるのはあっても自分が入って手伝う
なんて意外です」
神田の言葉に犬飼も乗ってくる。
「まぁ~気まぐれ…かな」
「何か弱みを握られた訳じゃないですよね?」
「…そ、そんな事はないぞ」
じっと見つめられると目を逸らしたくなる。
犬飼は疑うように言ってくる。
確かに、つい最近までは部活動には関与しないと言っていたのだから疑われても
仕方ないだろう。
これも生きる為だった。
一ヶ月はこれで食事に困る事はなくなった。
これだけでも少し安堵したのも事実だった。
昨日たらふく飲ませてもらったおかげか、お腹が鳴るほどではない。
バイト終わりに畑野と会う約束をしているので、合鍵を彼には渡している。
「なぁ~やっぱり柔道部にもさ~一時でいいから来ないか?」
「煩い!筋肉だるま!いい加減にしてよ!」
何度も言う所澤に対して神田がキレた瞬間だった。
ガタイの大きい所澤にこんなにはっきり言えるのは神田くらいなものだろう。
あとは、所澤が一目置いている会長である恵自身だった。
苦笑いして誤魔化すと会計と書記、副会長のやりとりを眺めていた。
そこへ畑野が来たものだから余計に、3人の目つきが厳しいものとなった。
「磯部くん、これ大会の資料と競技の説明資料。それとエントリーシートの提出し
たやつのコピーで…?」
「おい、あんた!会長を脅してるんじゃないだろうな?」
「ちょっと、どう言うつもりよ!会長は忙しい人なんだからね!」
「柔道部に喧嘩売るつもりか?」
犬飼をはじめ、神田、所澤と順番に文句を言いだす。
「みんな、そこまで!俺がやるって決めたんだから、それ以上は詮索しない!わかっ
たか?」
「「はい」」
まだ何か言いたげな顔の3人は自分の仕事に戻った。
「大丈夫なんですか?」
「何がだ?」
「いや、なんか条件つけて無理矢理やらせてる感が…」
「まぁ、一度引き受けた事はしっかりやるさ。ただ、競技大会までだがな?それは覚え
ておくように」
「はい。」
「代わりに今日は何回飲ませてくれるんだ?」
小声で囁くと、畑野は真っ赤な顔して離れていく。
少しおちょくるのも楽しいかもしれないと思ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──
闇に咲く花~王を愛した少年~
めぐみ
BL
―暗闇に咲き誇る花となり、その美しき毒で若き王を
虜にするのだ-
国を揺るがす恐ろしき陰謀の幕が今、あがろうとしている。
都漢陽の色町には大見世、小見世、様々な遊廓がひしめいている。
その中で中規模どころの見世翠月楼は客筋もよく美女揃いで知られて
いるが、実は彼女たちは、どこまでも女にしか見えない男である。
しかし、翠月楼が男娼を置いているというのはあくまでも噂にすぎず、男色趣味のある貴族や豪商が衆道を隠すためには良い隠れ蓑であり恰好の遊び場所となっている。
翠月楼の女将秘蔵っ子翠玉もまた美少女にしか見えない美少年だ。
ある夜、翠月楼の二階の奥まった室で、翠玉は初めて客を迎えた。
翠月を水揚げするために訪れたとばかり思いきや、彼は翠玉に恐ろしい企みを持ちかける-。
はるかな朝鮮王朝時代の韓国を舞台にくりひげられる少年の純愛物語。
【完結】言えない言葉
未希かずは(Miki)
BL
双子の弟・水瀬碧依は、明るい兄・翼と比べられ、自信がない引っ込み思案な大学生。
同じゼミの気さくで眩しい如月大和に密かに恋するが、話しかける勇気はない。
ある日、碧依は兄になりすまし、本屋のバイトで大和に近づく大胆な計画を立てる。
兄の笑顔で大和と心を通わせる碧依だが、嘘の自分に葛藤し……。
すれ違いを経て本当の想いを伝える、切なく甘い青春BLストーリー。
第1回青春BLカップ参加作品です。
1章 「出会い」が長くなってしまったので、前後編に分けました。
2章、3章も長くなってしまって、分けました。碧依の恋心を丁寧に書き直しました。(2025/9/2 18:40)
辺境騎士が、涙を流すとき【完結】
てる
BL
辺境騎士団長(攻)x ツンデレ副団長(受)の、じれったくも切ない物語。魔法が存在するファンタジーな世界でのお話。
長かった戦争が終わり、辺境騎士ロイドは平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、団長のルシアンから突然呼び出された。
「話したいことがある。今夜、私の部屋へ来てくれ」
まさか……俺、クビになるのか!?
覚悟してルシアンの部屋を訪れると、思いもよらない展開になった。
どうして、俺なんだ。どうせ、遊びのつもりなんだろう?
そう思っても、俺の心は激しく揺さぶられてしまう。
でも……ダメなんだ!俺はお前にふさわしくない。
過去のあの忌まわしい記憶が、今でも俺を縛りつけてるから。
ルシアンは貴族社会に戻り、俺は王都で新しい任務に就く。
もう昔のように一緒にはいられない。
ところが、王都に着いてみれば、近衛隊は賭博や女遊びにうつつを抜かす輩ばかり。
おまえら、いい加減にしろよ!
こいつらを正しい道へと導き、王都軍を立て直す……そんな大仕事が俺にできるのか?
更にそこへ、もう一つ難題が舞い込んだ。
えっ、王妹殿下が俺に惚れてるって!?
だが、そこには何か思惑があるらしい……やっぱりな。
そうわかっていても、そんなしおらしい顔で頼まれたら断れない。
ああっ!どうして俺はいつもこうやって面倒ごとに巻き込まれるんだ!
まさかそのせいで、再びこの心の傷が暴かれることになるなんて……
その時は思いもしなかったんだ。
青い炎
瑞原唯子
BL
今日、僕は同時にふたつの失恋をした——。
もともと叶うことのない想いだった。
にもかかわらず、胸の内で静かな激情の炎を燃やし続けてきた。
これからもこの想いを燻らせていくのだろう。
仲睦まじい二人を誰よりも近くで見守りながら。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる