インキュバス君は困ってます!

秋元智也

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17話 恋は一過性?

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最近はお腹が鳴る事もなく、快適な生活を送っていた。
登山競技の基礎を覚えながら等圧線の見方、風向き、天気など各所に渡って
回答しなくてはならない。

あとは持ち物も評価の対象であった。
歩いている時の間隔も2m以上離れると減点対象であるとか、色々と細かい制約
があった。

「意外と難しいんだな?」

横にいる畑野に言うと、多少知識は持っているようで説明はわかりやすかった。

「これはここを、こうして~だからこうなるので…こっちは逆にここがこうなっ
 ているのでこっちを使ってですね~」
「なるほどな~。少し齧っただけだときついな…」
「磯部はすごいよ。もう、こんなに覚えたんだもん。」

恵の部屋で食事がてら勉強会になっていた。

「あ~もう、今日は無理。それより…こっちの方、いいだろう?」

畑野の内腿に触れるとそっと下へと触れていく。
こんもりと膨らんでいる股間に触れるとジィ~~~と、チャックを下ろした。

「や、約束ですからね…ってこれはちょっと疲れて勃ったというか、なんというか」
「いいじゃん。美味しそうで?いただきまーす」

さっきまで勉強と言って教えながらも、恵の唇を見るとどうしても男根をしゃぶっ
ている姿が思い浮かんで消えない。

いつのまにか興奮してきて、触られた時にはもう、ある程度硬くなりはじめていた
のだった。

恵の息がかかるとそれだけで、先走りが漏れそうになった。
こんなに早漏じゃなかったはずだが、恵に触られるとどうにも我慢できなくなって
来ていた。

「うん、今日も甘くて美味ひいっ…んっ…っ」

咥えながら喋ると少し歯が当たって痛みより気持ち良さが先走る。
やっぱりこの気持ちは本物だと畑野は思う。

今は女子より、よっぽど恵の方が色っぽくてエロく感じる。
フェラをされたのが初めてだからとか、そういうのじゃなくて、恵といると心臓の
鼓動が早くなって苦しいのだ。

だからといって、他の人と一緒にいるのを見るのも不快になる。
まるで独占したいとでも思ってしまう自分が怖いくらいだった。

恵は一過性のものだと言っていた。
マーキングのせいだとも…。
そんなものされる前から綺麗な人だと思ったし、気になってはいた。
誰もが会長を称え、女子の間では抜け駆けして告白したらハブられイジメの対象に
するとまで言われたほどだった。

もちろん男でも、ここまで色っぽいとほっとかないだろう。
しかし、近くにいるのがあの柔道部部長の所澤であるから、誰も近づけないでいた。
通称『筋肉だるま』と呼ばれ、脳みそも筋肉でできていると噂されたほどだ。

しかし、書記という細かい仕事は性に合っているのか、器用にこなしているのだった。
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