インキュバス君は困ってます!

秋元智也

文字の大きさ
23 / 52

22話 口淫

しおりを挟む
食事を一緒に済ますと恵は簡単に皿を洗うと仕舞っていく。

「あのさ…いつもやってもらってる事、俺もやっていいかな?」
「ん?なんの事だ?」
「フェラしていいかって事なんだけど…」
「いやっ…別にそんな事しなくても…」
「だって、いつもあんな顔で舐められたら…こっちだって」

これはただ単に精液が甘く感じる恵だからこそなのだが、人間がインキュバス
の精液を飲むと言うことは聞いた事がない。

「気持ち悪かったら吐き出せよ?」
「あぁ、わぁ~マジで俺のと同じちんこついてるんだよな~」

まじまじと見られ、恥ずかしくなる。

「だから言っただろ?俺も男だって」
「いい、なんか可愛く見えてきた。」

畑野の息が先端にかかるとビクッと硬くする。
今からされる事を思うと期待せずにはいられなかった。

いつもは畑野のを口に含んで勃起させ、一回出すと今度は尻の中へと誘う。
こっちは口より全体を上手く包み込むと自然と一番いい具合になっていく。
これはインキュバスならではなのだろう。
なのでいつも口でする時は竿だけじゃなく、玉も一緒に口に含みしゃぶるよう
にしている。
畑野の様子を伺いながら最善の気持ちよさと、精液を上手く、一番美味しい状態
で出させる。
それがいつも恵がしている事だった。

それが逆に今は畑野の口の中に包まれていて、ヌルッとした感触と温かさが心地
いい。

「ふぁっ…っ…んっ」

恵は初めてされるフェラに声が上ずる。
畑野も恵の様子に満足なのか、次第にぎゅっと吸い上げ先端に歯を当てた。

「ひゃぁうっ!」

一瞬カリに当たった歯が微かな痛みになって刺激されるとカウパーが先端から漏
れだす。
それだけに収まらず、畑野の手が恵の尻に伸びていく。
双房を揉むと真ん中の窪みに沿って降りていく。
後孔がひくひくと待ち望むとそこにツンツンと突く。

もう受け入れ体制を取っているせいか中が濡れていく。
溢れんばかりの体液でトロトロになったそこに指を入れると奥に奥にと差し込んで
いき、何度も出し入れし出した。

「裕也くっ…あっ、俺も舐めたい…」
「うん、一緒に舐めようか?」

横になるとお互いのを舐め合う様にして恵は畑野に上に乗った。
お尻を突き出し、畑野に丸見えになると恥ずかしいけど、ドキドキしていた。

こんな恥ずかしい格好、誰にもできないし、これだけで興奮している自分が一番お
かしかった。

やっぱり恵が咥えるとすぐにカウパーが漏れ出し、精液が飛び出してきた。

ごくごくっ、ごっくん。

「美味しいっ…もっといい?」
「俺ももうちょっとなんだけどな~はむっ」

先端に舌を捩じ込むと吸い上げる。
そして尻の奥を四本の指で掻き回しぐりぐりと押し込む。

「裕也ぁっ…あっ、イクッ…ダメっ、でちゃ!」

前立腺は人間と一緒で乱暴にされればすぐにイってしまう。
それに、感じやすい体なので余計そうなのだろう。

畑野の口内に恵の精液が溢れると甘い香りと少し苦めな味がした。
もちろんすぐに消えてなくなるので飲み込む事はできなかった。

「すぐ消えちゃった…でも、甘いんだな?」
「ん~、裕也のも甘いよ?甘くて美味しい~」

振り向くとにっこりと笑って見せる。
そして口についた畑野の精液を指で救うと指ごと畑野の口に差し出した。

「にがっ…っていうか生臭いじゃん!」
「美味しいのに~」

恵はそういうと畑野に口づけをするとぺろりと舐めとった。
満足そうな顔でもっとと強請られると畑野もすぐに元気になっていく。

「今度はこっちに欲しいんだけど?」

そう言って股を開くとその間でひくひくとさせている場所が目に入った。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

【完結】その少年は硝子の魔術士

鏑木 うりこ
BL
 神の家でステンドグラスを作っていた俺は地上に落とされた。俺の出来る事は硝子細工だけなのに。  硝子じゃお腹も膨れない!硝子じゃ魔物は倒せない!どうする、俺?!  設定はふんわりしております。 少し痛々しい。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

fall~獣のような男がぼくに歓びを教える

乃木のき
BL
お前は俺だけのものだ__結婚し穏やかな家庭を気づいてきた瑞生だが、元恋人の禄朗と再会してしまう。ダメなのに逢いたい。逢ってしまえばあなたに狂ってしまうだけなのに。 強く結ばれていたはずなのに小さなほころびが2人を引き離し、抗うように惹きつけ合う。 濃厚な情愛の行く先は地獄なのか天国なのか。 ※エブリスタで連載していた作品です

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。

大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!

藤吉めぐみ
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。 そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。 初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが…… 架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。

処理中です...