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42話 好きだから
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さっき目の前で性器の下に付いている睾丸が切り取られるのを見ているだけで、興奮
から勃起してしまった畑野はもうカチカチになった性器を擦りつけながらゆっくりと
挿入して行く。
「ぅんッ…」
無意識に喉から声が出る。
もっと声が聞きたくて奥まで刺しこむとゆっくり引き抜き、一気に突き入れた。
次第に激しく擦り上げると先端からカウパー液が漏れて来る。
ナカのしこりを激しく擦ってやるときゅうきゅうと締め付けてきた。
中にたっぷりと流し込むとピクリと指が動き、腕が腰に回された。
そして抱きしめる様に首へと回る。
「恵!…起きたのか?」
「…」
虚な瞳には誰も映ってはいない。
ただ条件反射で獲物を逃がさないとしただけの行動だった。
うねる様に搾り取られて行くが、まだまだ離す気はない様だった。
摂取できなかった日にち分を補うかの様に何度も中で勃起させられ搾られる。
起きている様に思えるのに、いつもの用に畑野自身を見てはくれない。
どこも見ていないし、誰も映してはいないのかもしれない。
「恵っ、俺を見てくれよ!俺だけを見ろよ!」
何度も身体を揺さぶる…身体は体温が上がり呼吸もしっかりしてきていた。
ひとまず安心なのに、不安が募る一方だった。
「…裕也…」
微かに聞こえた声に過敏に反応した。
「恵、分かるか?」
「裕也…裕也…ゆう…や、俺だけを見てよ…ちゃんと俺だけを愛してよ…」
「もちろんだよ。俺は恵が大好きだよ。愛してる」
「何で…?偽物の好きなんか聞きたくない…聞きたくないのに愛して欲しい、
俺だけを好きになって…?俺も好きだから…夢なら覚めないでよ…」
「夢じゃないよ。ちゃんと俺を見ろよ!恵!」
多分寝ぼけてるのだろうか?
初めて好きだと言われた気がする。
いつもはマーキングのせいで錯覚しているとずっと言われ続け、信じようとも
しなかったのに…。
「俺が好きだって思ってくれてるのか?」
「うん、大好き…ほかの人と話さないで、俺の側にいて…ずっと、側に…」
やっと力が抜けると身体の傷は綺麗に消えて無くなったが、睾丸は無くなった
ままだった。
青山の話では腕もそのまま切断しても生えてくると言っていた。
が、多分違うような気がする。
もし、あのまま押し切られて金属の拘束具ではなく腕を切り落としていたとし
たらどうなっていたのだろう。
ぐったりとしたままの恵を一人にすることも出来ず、そのまま泊まる事にした。
もし目が覚めて、再び同じような事をしないように見張る意味でも、帰れなか
ったのだった。
朝がくると窓のカーテンから強い日差しが差し込んできた。
眩しくて目を覚ますと温かく心地がいい。
恵はゆっくりと身体を起こすと違和感がして周りを見回した。
自分の腰を抱くように畑野がいるのに驚くとベッドから飛び起きていた。
「ん?起きたか?おはよう…」
「えーっと、何でここにいるんだ?いや、その前に俺は…生きてる?」
「おい!大変だったんだからな!少し間違えたら腕を切り落とすハメになって
たんだぞ?分かってるのか?」
「あ、あぁ…って何でここにいるんだよ!俺は…」
「恵が好きだからに決まってるだろ?死なれたら困るんだよ。」
ゴクリと息を呑むと目を見開いた。
「どうしてそんな事いうんだよ…覚悟が鈍るだろ…」
「どんな覚悟だよ?俺の事が好きだっていうのは本当か?本当なら何で突き放す
んだよ?寂しかったぞ?」
「違う!違う!違う!俺は…そんなのあっちゃいけない…だから…」
「死にたかったのか?そんなの俺が許さないからな!絶対に死なせない。分かっ
たか?」
「どうして…」
いつのまにか恵の頬を伝うように涙が溢れて来ていた。
から勃起してしまった畑野はもうカチカチになった性器を擦りつけながらゆっくりと
挿入して行く。
「ぅんッ…」
無意識に喉から声が出る。
もっと声が聞きたくて奥まで刺しこむとゆっくり引き抜き、一気に突き入れた。
次第に激しく擦り上げると先端からカウパー液が漏れて来る。
ナカのしこりを激しく擦ってやるときゅうきゅうと締め付けてきた。
中にたっぷりと流し込むとピクリと指が動き、腕が腰に回された。
そして抱きしめる様に首へと回る。
「恵!…起きたのか?」
「…」
虚な瞳には誰も映ってはいない。
ただ条件反射で獲物を逃がさないとしただけの行動だった。
うねる様に搾り取られて行くが、まだまだ離す気はない様だった。
摂取できなかった日にち分を補うかの様に何度も中で勃起させられ搾られる。
起きている様に思えるのに、いつもの用に畑野自身を見てはくれない。
どこも見ていないし、誰も映してはいないのかもしれない。
「恵っ、俺を見てくれよ!俺だけを見ろよ!」
何度も身体を揺さぶる…身体は体温が上がり呼吸もしっかりしてきていた。
ひとまず安心なのに、不安が募る一方だった。
「…裕也…」
微かに聞こえた声に過敏に反応した。
「恵、分かるか?」
「裕也…裕也…ゆう…や、俺だけを見てよ…ちゃんと俺だけを愛してよ…」
「もちろんだよ。俺は恵が大好きだよ。愛してる」
「何で…?偽物の好きなんか聞きたくない…聞きたくないのに愛して欲しい、
俺だけを好きになって…?俺も好きだから…夢なら覚めないでよ…」
「夢じゃないよ。ちゃんと俺を見ろよ!恵!」
多分寝ぼけてるのだろうか?
初めて好きだと言われた気がする。
いつもはマーキングのせいで錯覚しているとずっと言われ続け、信じようとも
しなかったのに…。
「俺が好きだって思ってくれてるのか?」
「うん、大好き…ほかの人と話さないで、俺の側にいて…ずっと、側に…」
やっと力が抜けると身体の傷は綺麗に消えて無くなったが、睾丸は無くなった
ままだった。
青山の話では腕もそのまま切断しても生えてくると言っていた。
が、多分違うような気がする。
もし、あのまま押し切られて金属の拘束具ではなく腕を切り落としていたとし
たらどうなっていたのだろう。
ぐったりとしたままの恵を一人にすることも出来ず、そのまま泊まる事にした。
もし目が覚めて、再び同じような事をしないように見張る意味でも、帰れなか
ったのだった。
朝がくると窓のカーテンから強い日差しが差し込んできた。
眩しくて目を覚ますと温かく心地がいい。
恵はゆっくりと身体を起こすと違和感がして周りを見回した。
自分の腰を抱くように畑野がいるのに驚くとベッドから飛び起きていた。
「ん?起きたか?おはよう…」
「えーっと、何でここにいるんだ?いや、その前に俺は…生きてる?」
「おい!大変だったんだからな!少し間違えたら腕を切り落とすハメになって
たんだぞ?分かってるのか?」
「あ、あぁ…って何でここにいるんだよ!俺は…」
「恵が好きだからに決まってるだろ?死なれたら困るんだよ。」
ゴクリと息を呑むと目を見開いた。
「どうしてそんな事いうんだよ…覚悟が鈍るだろ…」
「どんな覚悟だよ?俺の事が好きだっていうのは本当か?本当なら何で突き放す
んだよ?寂しかったぞ?」
「違う!違う!違う!俺は…そんなのあっちゃいけない…だから…」
「死にたかったのか?そんなの俺が許さないからな!絶対に死なせない。分かっ
たか?」
「どうして…」
いつのまにか恵の頬を伝うように涙が溢れて来ていた。
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