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50話 いつも一緒に
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いつしか、畑野は恵の家に入り浸りになるようになっていた。
「もうすぐ受験だろ?ちゃんと大丈夫なのか?」
「あぁ~もう、言わないでくれよ~」
「そんな事言ってもな~。勉強しに来たんだろ?なら、この手は何なんだ?」
恵の言っているこの手とは、恵の腹からズボンに入ろうとしている畑野の手の
事だろう。
「ん~ちょっと運動した方が勉強捗るかなって…」
「そんな訳ないだろ?ここから、ここまで全部解くまで触るのも禁止だ!」
「触ってるくらいいいだろ?それとも恵くんもこっちの限界?」
股間を膨らませている恵に畑野がいい寄るが、そもそも畑野が触ってくるから
勃ったのであって、初めからじゃない。
「いい、トイレで抜いてくるから。まずはここをやれよ!」
「そんな~」
「俺はこっちでやるからいい」
恵が集中する様に机に向かう。
相変わらずすごい集中力だった。
黙々と解いて行く。
分からないところがあるのか?と思うくらいにスラスラ解くので、その姿勢さえ
も目を奪われる気がする。
家で勉強をする理由は、わからないところを聞けるという事と、もう一つは…。
畑野は言われた場所までやり終わると息抜きの為に背伸びをした。
目の端ではまだ、恵が集中している。
ゆっくりと近づくと首筋をぺろりと舐める。
「ひゃぁっ!な、何してっ!!」
「言われたところは終わったからいいだろ?」
「あぁ、もうこんな時間か…少し休むか…」
「そうそう、休もう~」
そう言うとベッドに寝転がる。そして恵においでおいでと手を振る。
何かいいたげだったが、そのまま畑野の腕の中に収まってきた。
3年に学年が上がって受験が近くなると、周りもピリピリしてきて恋愛の事な
ど一時的に言われなくなった。
もちろん畑野はワンランク上の大学を目指している。
なぜなら、大学に通うのにアパートを借りて通う事になるのだが、それが恵の
家に近いのだ。
「俺さ~、○○大学に受験するんだよね~」
「へ~ならどこか借りるのか?」
「ここから通えば近いよな?」
「それを言うなら実家でも近いだろ?今の高校と変わらないんじゃないか?」
「そんな事じゃなくて~、一緒に住もうって言ってくれね~の?」
「…/////」
答えを待っていると真っ赤になって口澱んだ。
「嫌だったか?」
「あ…いや、嫌じゃないけど…」
「ん?」
「毎日だと…飽きないか?」
「はぁ~?今更だろ?」
心配している事が少しずれていた気がする。
頭いいはずなのに…。
「だって…ずっと一緒に寝起きするんだろ?飽きられたらどうしようって…」
「飽きる訳ないだろ?こうやって毎日抱きしめて眠れるんだぞ?幸せだろ?」
「…うん」
小さな声で頷かれると言ってるこっちが恥ずかしくなってきた。
無事、受験に受かると卒業式を迎え、沢山の後輩から睨まれながらの卒業と
なった。
恵はと言うと、後輩から惜しまれ、暗黙のルールによって誰もが言いたい一言
を言えずに見送ったのだった。
「もうすぐ受験だろ?ちゃんと大丈夫なのか?」
「あぁ~もう、言わないでくれよ~」
「そんな事言ってもな~。勉強しに来たんだろ?なら、この手は何なんだ?」
恵の言っているこの手とは、恵の腹からズボンに入ろうとしている畑野の手の
事だろう。
「ん~ちょっと運動した方が勉強捗るかなって…」
「そんな訳ないだろ?ここから、ここまで全部解くまで触るのも禁止だ!」
「触ってるくらいいいだろ?それとも恵くんもこっちの限界?」
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勃ったのであって、初めからじゃない。
「いい、トイレで抜いてくるから。まずはここをやれよ!」
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「俺はこっちでやるからいい」
恵が集中する様に机に向かう。
相変わらずすごい集中力だった。
黙々と解いて行く。
分からないところがあるのか?と思うくらいにスラスラ解くので、その姿勢さえ
も目を奪われる気がする。
家で勉強をする理由は、わからないところを聞けるという事と、もう一つは…。
畑野は言われた場所までやり終わると息抜きの為に背伸びをした。
目の端ではまだ、恵が集中している。
ゆっくりと近づくと首筋をぺろりと舐める。
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「言われたところは終わったからいいだろ?」
「あぁ、もうこんな時間か…少し休むか…」
「そうそう、休もう~」
そう言うとベッドに寝転がる。そして恵においでおいでと手を振る。
何かいいたげだったが、そのまま畑野の腕の中に収まってきた。
3年に学年が上がって受験が近くなると、周りもピリピリしてきて恋愛の事な
ど一時的に言われなくなった。
もちろん畑野はワンランク上の大学を目指している。
なぜなら、大学に通うのにアパートを借りて通う事になるのだが、それが恵の
家に近いのだ。
「俺さ~、○○大学に受験するんだよね~」
「へ~ならどこか借りるのか?」
「ここから通えば近いよな?」
「それを言うなら実家でも近いだろ?今の高校と変わらないんじゃないか?」
「そんな事じゃなくて~、一緒に住もうって言ってくれね~の?」
「…/////」
答えを待っていると真っ赤になって口澱んだ。
「嫌だったか?」
「あ…いや、嫌じゃないけど…」
「ん?」
「毎日だと…飽きないか?」
「はぁ~?今更だろ?」
心配している事が少しずれていた気がする。
頭いいはずなのに…。
「だって…ずっと一緒に寝起きするんだろ?飽きられたらどうしようって…」
「飽きる訳ないだろ?こうやって毎日抱きしめて眠れるんだぞ?幸せだろ?」
「…うん」
小さな声で頷かれると言ってるこっちが恥ずかしくなってきた。
無事、受験に受かると卒業式を迎え、沢山の後輩から睨まれながらの卒業と
なった。
恵はと言うと、後輩から惜しまれ、暗黙のルールによって誰もが言いたい一言
を言えずに見送ったのだった。
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