お邪魔します、志賀です。

三部作の完結おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。

ネタバレになるといけないのでポストで呟けなかった『彼の人』は高倉です。表紙絵が高倉をとても上手く表していると思っていました。何も描かれていない空白が多く、『二重感嘆符』でも二人と思しき絵なのに絶対的な間隔がある。点も線も虚無の中、彼が巡らせた思考のようで、高倉の虚しさを感じさせられました（勝手な想像です）。

正直、『バックオリフィス』のラスト近くは情報がこみ入り分かりづらい気もしました。岸本邸での事件の一連の流れは、それなりの読解力が必要と感じましたし、散弾銃の扱いについても誤解を招く曖昧さが勿体ないと思います。
それと読者サーヴィスという訳でもありませんが、やはり読み手あってのストーリーなので、「単体でも読める」とするのなら『乱数のシード』で高倉が負傷・入院していた事実と今作『バックオリフィス』のイントロを繋げる何かを挿入した方が親切なのでは？　と、感じました。

長々と余計なことばかりを申し上げましたが、吉岡さんの作風を乱すつもりは一切ありませんので、「やけに気合いを入れて読んだな」とでも笑って読み流して頂けたらと思います。

今後もファンであり続ける所存ですので、なるべく心身にご負担の掛からないよう御気をつけて、愉しい執筆をされるよう願っております。夢中で読みました。ありがとうございます。

またしても一気に拝読。
おもしろい…
とても続きが楽しみです。

お邪魔致します、志賀です。

待ちに待ち焦がれた『乱数のシード』の続編が出た！！　視力低下で泣く泣く午前中は人物紹介だけで睡眠界へダイヴしましたが、今、一気に拝読致しました。
変わらず読み易く、且つ登場人物の誰であれ、その人の持ち得る優しさを感じる文体が、もはや懐かしいような錯覚さえ覚えて、不思議な安堵に包まれながら読みました。
『仕掛け』『犯行』が時系列順でないのはかなり難度の高い書き方だと思いますが、見事に活かして『日付が叙述トリック』ともいえる作品の構造がとてもサディスティックでクレヴァー、吉岡さん作品の魅力で自分も虜になった一人です。まだまだ読ませて下さると勝手に期待しております。

ところで本編半ばですが、創也くんは天然の魔性の男ですねｗｗ

まだ続きがあるのが幸せです。
この素敵な時間を有難うございます<(_ _)>