爆発したら、転生してた~元○○の転生記~

鑑定漢

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2章 縁、開店!または、珍客万来

縁、営業開始!の少し前

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「と言う訳で、出来たのがこちらです。この店のユニフォームです」

「「………」」

うん?やはり、スキルで作ったのはいきなりすぎたか?

「あの、チャキ様?」

「あ、はい、何かな、シャルロット殿?」

「その、下着は?」

そっちかーーーい!いや、でも、まあ、これは言っておくべきなんだろうな。うん、まあ、致し方ないよね?

「無いぞ?」

「「え?」」

「着物はぴっちりしてるから、下着のラインが出てしまうんだな、これが」

女性の着物は美しいとか言われるが、実際はめちゃくちゃ擦れるわ、変に下着があるとラインが出るわで大変なのだ。下手すると、淫靡と言われる花魁の衣装の方が楽と言われるぐらいである。

「流石に胸の部分は布やサラシ等で保護した方がいいな。血が出るぐらい擦れるから」

『アッ、ハイ』

なんか、女性同士でヒソヒソ話がされているが、聞こえなかった。が、どういう話課は大体察しが付いてしまう。はい、すいません………

「まあ、無理にとは言えないからな。ちなみに贅沢なシルク製で1着金貨数枚以上だ」

「「着ましょう」」

うむ、自分が言っといてなんだが、チョロいな、ヲイ。


「これは……意外ですね、スース―した感じがしませんし、何時もの下着を付けていたら、確かにラインが出るほどぴっちりしているのに……」

「その割に懸念された通気性の悪さがありませんね。むしろ、快適です。アレが無いのは気になりはしますけど…」

そりゃあ、衣食住の快適さを得る為なら服だろうが食べ物だろうが家だろうが、極限にまで突き詰める日本人が作ったものだからな。元・無機物の自分が言うのも何だが、あの執念はどこから来るんだろうな、マジで。毒があるなら普通は食わんだろうに、毒抜けば良いねん!とか誰が考え付くんだ……おっと、話がそれた。

「ちなみに、本音は?」

「「帯がめっちゃきつい」」

デスヨネ~。着物は着慣れればそうでもないが、帯をきつく締め上げる。この締め上げが着物の最初の試練である。ギュ……ではなくギュッッッッッッ!である。この為、大食いだろうと小食になるスゲー服なのである。まあ、着慣れてない場合に限る……だが。

「まあ、あくまで店の雰囲気に合わす為であるし、きつければ元の服に戻ってもらってもいいですし、伝手があれば、雰囲気に合う制服を発注してもらっても……」

「じゃあ、なぜ着せたんです?」

「1日は着てもらって、着物を売る為の商品見本になるかな?と思った」

「本音は?」

「久しぶりに着物を着た女性が見たいなと…………ハッ?!」

この後、両名からビンタを食らったのは言うまでない。ところで、フェリア殿のビンタで修復機能動いたんだけど、ゑ?あのビンタ、相当な攻撃力秘めてんの?今後は怒らせないようにしようと思った、まる。
尚、着物は着たのを差し上げるという事で、機嫌を直していただきました。はい………



「で、肝心の予約状況はどうなっているかな?」

「開店初日の明日は王子様と王女様のご予約が入っております。こちらは王妃様が御同行される予定です。午後はギルドマスターとトップ冒険者数名がご予約を入れられておりますね」

わ~お、いきなり、貴族飛んで王子、王女様と来ましたか。更に午後は、ギルドの冒険者トップが御来訪と……が、実際、両方とも良い判断材料になるのがいい。
特に後者は一般市民の感覚に近いであろうから、その辺りの期待は大だ。

「そういえば、王子と王女の年齢は?」

「今年で両方とも14歳のはずです」

この世界によると15が元服、つまりは成人扱いである。早い話、後1年で2人は正式に王位継承者になるという事でもある。わお、両方とも重要案件ですよ!

「これは申し訳ないけど、明日、二人とも着物を着てもらえますか?」

「その心は?」

「王子と王女、そして、冒険者の方々は非常に感受性が高いと見ます」

「確かにそうですね」

「そこでまあ、自分は茶道の時は和服、他の2人は普通の服ってどう見えると思います?」

「あ……」

まあ、ぶっちゃけ、チグハグすぎて、歓迎されてる!って感じはしないだろう。だからと言って、メイド服や受付嬢服ではこの店の店員?だろうからなあ……

「まあ、特別報酬に茶菓子付けますので……」

「「やります!がんばります!」」」

やはり、うちの店員、チョロくない?と考えつつ、明日の茶菓子を模索する。冒険者の方は考え付くが、王子・王女の方はなかなか難しい。普通に子供なら、最中を出せばいいかもしれない。しかし、成人前の子供が普通のお菓子に喜ぶか?と聞かれれば、誰もが否と答えるだろう。
いや、もしかすると良い可能性もあるが、成人前の年齢と考えると、普通のお菓子は好まれないかも知れない。

「質問だが、フェリア殿から見て御2人は大人びている?それとも、年相応?」

「難しい質問ですが、そうですね………王子のガルド様も王女のカティ様も同年齢から見れば大変大人びております。また帝王学も修められてますので、子供か?と言われればノーで、大人か?と言われればノー寄りのイエスと言ったところでしょうか?」

要するに微妙なお年頃ってわけね、OK。となると、アレが良いかな?んで……

「冒険者達の方はどうなのかな、シャルロット殿?」

「そうですね、今回招待されるのはかっての剣聖、賢者、聖女になります。勇者様の仲間ではありませんが、魔王との最終決戦で勇者様方の敵中枢までの道を開けた方々でもあります」

ふむ。それで今も冒険者してる辺り、この世界では珍しく情熱を少しは保ってる方なのだろうか?

「しかし、勇者様が去ってからは、その、それほど仕事をお受けしなくなったんです」

「もしや、強すぎるからか?」

「です。故に、魔王が居なくなり、危険が去った世界で何をすれば良いか分からなくなってる……と言った所です。今でも地味に危険動物退治等は受けて下さるのですけどね……」

強いが故に自分の力を持て余したと言った所か。ついでに、性格も善性過ぎるが故に第2の魔王や勇者になりきれないと言った所だろう。例えるなら、城主となり、戦いから遠ざけられた訳ではないが、戦いから遠ざかるしかない武士と言った所であろうか。

「だが、それだけ聞くと、王の時より、無気力に関してはマシとも言えるか?」

「ええ。恐らく、今、チャキ様のお茶やお菓子で気力を取り戻した者を除き、この世で最も精力的に動いてるのは誰?と聞かれると今回の3人が3本指に上げられるでしょう。逆に言えば、その他が無気力すぎるとも言えますが……」

「そら、またこちらのお客様も相当なようだな……」

う~ん、想定していた茶菓子よりも物を用意した方がよさそうだ。何はともあれ、アレだ……

「千客万来ならぬ、珍客万来の日が多そうだなあ……」

冗談のような呟きだが、後日それが現実に来るなど誰が予想出来たであろうか………うん、ホントにな。
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