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3章 では、再生を始めよう。お茶で!
閑話 女神様のお話 3
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「よ、ようやく抜けた……」
私、ベスは半年の期間を待ち、ようやく○神家のような状態をクリアしたのだ!たまに、抜かれてはヘスティア様と親友からラリアット食らってたけど……それもようやく終わり!
「全部自業自得だからね?」
「オッフゥ!」
親友の言葉の槍がグン○ニルの如く突き刺さる。いや、まあ、事実だけどさあ……
「今後はちゃんとチェック続けなさいよ?ちなみに、あんたが刺さってる間、ポイントは私が管理しておいたから。驚くわよ?」
女神の管理は最近はタブレットと呼ばれる物を使い、情報を交換している。魔法的な物じゃないの?と良く言われるが、便利だからね、仕方ないね。
「驚くって、そんな大げさな。何…………が…………」
わちきおどろいた!……違う、私驚いた、なんじゃっ、こりゃぁあああああああああああああああああああああああああああ?!
「累計にににに、2500ポイントぉ?!」
最後に見たのが800ポイントなので一気に増えた事になる。短期間と言うほど短くはないが、累計でここまでとは思わなかった。
「流石に驚きよ、あんたが埋まってる間にグイグイとポイントが上がってね。良く見てみなさい?今も増えてるわよ?」
「こんな上がり方見た事ある?」
「少なくとも、ここ数百年の間の女神達の間では見た事無いわね。ただ、例外的に見た事あるかもしれない女神が居るわ」
それは私も分かる。ただ一人とかそういうものではなく、その土台で、女神の上に立ったもの。そう上位女神様ならば、きっと知っているだろう。
「なるほど。それで私の所に来たと?」
「はい、流石に報告案件かと思いましたので」
少しの間、親友に管理を引き続き任せた私は自分の上官に当たるヘスティア様に面会を取る。勿論、直にアポは取れた。きっと予測済みだったのだろう。
「結論的に言えば、端末は正常です。と私は返すわね」
意外な言葉が返ってきた。アレ?もしかして……
「あの、もしかしてですけど………割とあるあるだったりします?」
「どうしてそう思ったかしら?」
「まず、ヘスティア様から全く動揺が見られませんし、前回の800ポイントの時も、余り驚かれてなかったようですので……」
ポイントに関しては以前言った通り、かなり渋く、このポイントが溜まればこそ、女神達は上を目指そうとするというものだ。それがこんなあっさりと上がっているのに、注意されたのは自分の怠慢のみだったのだ。今、思い返すとおかしな話である。
「更に、ポイント管理に関しては上位女神にまず報告が上がります」
「そうね」
「という事はすでに見られているのに前代未聞だ!等の騒ぎがありません。それどころか、呼び出しもありませんでした。以上を踏まえると、こういう事例は良くある事、と判断しました」
となると、分からないのがこのポイントの上がり具合だ。つまり、こういう経験はヘスティア様にもあるという事になる。それしか、このポイント上昇の事を理解する方法は無いが、果たして?
「ま、及第点ね。かけなさい」
ヘスティア様が魔法で机と椅子を出す。私はヘスティア様の対面に座ると、少しづつ話し始めてくれた。
「まず一つ。現在、女神達の間に伝わっている女神ポイントを多く取る方法はなんだと思う?」
「魔王を討伐する勇者を導き、その勇者が魔王を倒す事………でしょうか?」
「そうね。道中も色々あると想定して、それだけやっても、上昇率に関しては100ポイント行くか行かないか……」
そうだ。だからこそ、あの転生者のポイント上昇は納得いかな……………ん?
私はここで閃きを感じた。魔王を倒しても上昇が低いポイント。では、魔王を倒した後は?問題が全て解決した後は?勇者はどうする?魔族はどうする?人々はどうする?何より………
「世界に勇者が残る残らないで決まる?」
「あら、良い勘♪その通り。勇者は異世界の人物を誰も伴わず、異世界に残らず、自分の世界の人と帰ってしまう。するとどうなるかしら?」
「っ?!」
単純だ。世界は支えを無くす。つまりは世界の崩壊だ。だが、簡単に手を入れようも無い。そこを直せるとすればまさに私達のような下級女神を超える上位神の所業だ。
「単純ではない。だからこそ、転生者次第でこういう事は良く起きる。そして……」
「上位女神になる道にもなる……」
なんてこった……が現在の心境である。ポイント制はまさにこの為にあったのだ。勇者にも選択は多くない。だからこそ、女神が担当する場所によっては勇者が残り、ポイントが低めに設定される。
そして、異世界の人物誰も伴わず戻った場合、まさしく、そこからが担当女神の腕の見せ所になるという訳だ。ただし、無意識レベルによる。
「オーマイゴッド………」
「あら、あなたも女神なのだから、神よ?」
ヘスティア様がクスクス笑っている。とんでもない秘密を知ってしまった気分である。あの笑みにはきっとこう隠されているだろう。秘密仲間ね♪と………
「マジかぁ……」
その日、彼に、こういう加護が付いたのも言うまで無い。
<<上位女神 ベスの加護が付きました>> ピロリン♪
私、ベスは半年の期間を待ち、ようやく○神家のような状態をクリアしたのだ!たまに、抜かれてはヘスティア様と親友からラリアット食らってたけど……それもようやく終わり!
「全部自業自得だからね?」
「オッフゥ!」
親友の言葉の槍がグン○ニルの如く突き刺さる。いや、まあ、事実だけどさあ……
「今後はちゃんとチェック続けなさいよ?ちなみに、あんたが刺さってる間、ポイントは私が管理しておいたから。驚くわよ?」
女神の管理は最近はタブレットと呼ばれる物を使い、情報を交換している。魔法的な物じゃないの?と良く言われるが、便利だからね、仕方ないね。
「驚くって、そんな大げさな。何…………が…………」
わちきおどろいた!……違う、私驚いた、なんじゃっ、こりゃぁあああああああああああああああああああああああああああ?!
「累計にににに、2500ポイントぉ?!」
最後に見たのが800ポイントなので一気に増えた事になる。短期間と言うほど短くはないが、累計でここまでとは思わなかった。
「流石に驚きよ、あんたが埋まってる間にグイグイとポイントが上がってね。良く見てみなさい?今も増えてるわよ?」
「こんな上がり方見た事ある?」
「少なくとも、ここ数百年の間の女神達の間では見た事無いわね。ただ、例外的に見た事あるかもしれない女神が居るわ」
それは私も分かる。ただ一人とかそういうものではなく、その土台で、女神の上に立ったもの。そう上位女神様ならば、きっと知っているだろう。
「なるほど。それで私の所に来たと?」
「はい、流石に報告案件かと思いましたので」
少しの間、親友に管理を引き続き任せた私は自分の上官に当たるヘスティア様に面会を取る。勿論、直にアポは取れた。きっと予測済みだったのだろう。
「結論的に言えば、端末は正常です。と私は返すわね」
意外な言葉が返ってきた。アレ?もしかして……
「あの、もしかしてですけど………割とあるあるだったりします?」
「どうしてそう思ったかしら?」
「まず、ヘスティア様から全く動揺が見られませんし、前回の800ポイントの時も、余り驚かれてなかったようですので……」
ポイントに関しては以前言った通り、かなり渋く、このポイントが溜まればこそ、女神達は上を目指そうとするというものだ。それがこんなあっさりと上がっているのに、注意されたのは自分の怠慢のみだったのだ。今、思い返すとおかしな話である。
「更に、ポイント管理に関しては上位女神にまず報告が上がります」
「そうね」
「という事はすでに見られているのに前代未聞だ!等の騒ぎがありません。それどころか、呼び出しもありませんでした。以上を踏まえると、こういう事例は良くある事、と判断しました」
となると、分からないのがこのポイントの上がり具合だ。つまり、こういう経験はヘスティア様にもあるという事になる。それしか、このポイント上昇の事を理解する方法は無いが、果たして?
「ま、及第点ね。かけなさい」
ヘスティア様が魔法で机と椅子を出す。私はヘスティア様の対面に座ると、少しづつ話し始めてくれた。
「まず一つ。現在、女神達の間に伝わっている女神ポイントを多く取る方法はなんだと思う?」
「魔王を討伐する勇者を導き、その勇者が魔王を倒す事………でしょうか?」
「そうね。道中も色々あると想定して、それだけやっても、上昇率に関しては100ポイント行くか行かないか……」
そうだ。だからこそ、あの転生者のポイント上昇は納得いかな……………ん?
私はここで閃きを感じた。魔王を倒しても上昇が低いポイント。では、魔王を倒した後は?問題が全て解決した後は?勇者はどうする?魔族はどうする?人々はどうする?何より………
「世界に勇者が残る残らないで決まる?」
「あら、良い勘♪その通り。勇者は異世界の人物を誰も伴わず、異世界に残らず、自分の世界の人と帰ってしまう。するとどうなるかしら?」
「っ?!」
単純だ。世界は支えを無くす。つまりは世界の崩壊だ。だが、簡単に手を入れようも無い。そこを直せるとすればまさに私達のような下級女神を超える上位神の所業だ。
「単純ではない。だからこそ、転生者次第でこういう事は良く起きる。そして……」
「上位女神になる道にもなる……」
なんてこった……が現在の心境である。ポイント制はまさにこの為にあったのだ。勇者にも選択は多くない。だからこそ、女神が担当する場所によっては勇者が残り、ポイントが低めに設定される。
そして、異世界の人物誰も伴わず戻った場合、まさしく、そこからが担当女神の腕の見せ所になるという訳だ。ただし、無意識レベルによる。
「オーマイゴッド………」
「あら、あなたも女神なのだから、神よ?」
ヘスティア様がクスクス笑っている。とんでもない秘密を知ってしまった気分である。あの笑みにはきっとこう隠されているだろう。秘密仲間ね♪と………
「マジかぁ……」
その日、彼に、こういう加護が付いたのも言うまで無い。
<<上位女神 ベスの加護が付きました>> ピロリン♪
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