大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十二章

お祭り騒ぎと変態

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 王が処刑された翌日。
 新たな王が擁立され、民は臨時に与えられた休日とあって、お祭り騒ぎになっていた。

 商魂たくましい商人達はこぞって屋台を立てて、食欲そそるジャンクな軽食を売り、街は賑わっていた。

 船のレストランの食事は美味しいけど、こういうジャンクなフードはそれとはまた別の美味さがあると思う。

 特に島国だけあって。

 「このイカっぽいの美味しー!」

 魚介は特に美味しかった。

 屋台の食べ歩きをして回っていた。
 ……私、今回特に何もしてないからね。少しでもお金落とすくらいはしないと。
 これだけ美味しければお金を落とす価値は十分あるし。

 「あ、貝も美味しい! 出汁とハーブが……絶妙……!」

 「まぁ……美味いが。よく食べるな、お前」

 「美味しいもの。流石にブクブク太りだしたら気をつけるけどさ、私別に太ってないし、美味しいものは美味しいうちに食べなきゃ勿体ないし」

 そしてその晩。

 先日忍び込んだお屋敷に、今日は正面から堂々と招かれたのだ。

 曰く。

 「君の話を聞いておきたい」と。

 まぁ、又再びこの国に馬鹿な考え起こす輩を生まないためと言われれば行かないわけにもいかなくて。

 ……まさか晩餐に招かれるとは思ってなかった私は気づかれないようにしながらも、頬が引きつって仕方なかった。

 いや、根性で食べきったよ、美味しかったしね?

 お話もちゃんとしてきた。

 この世界の人にもまともな人は居るんだって分かって良かったよ。

 ……その晩、そして翌朝から昼にかけてベッドから起き上がれないくらいお腹パンパンだったけど。

 それを堪えているようで隠しきれずに笑うアルト。

 地味にムカついた。

 そして、いよいよこの国を離れる、その日。

 「ピヨッ!」

 「み、見つけましたよ! とうとう見つけた!」

 ……ひよこを手にしたお兄さんが血走った目で私を指差し大声を上げました。

 「え?」

 この時、船に戻るんでたまたまルイスと舞も居たんだけど。

 「あれ? オッサンあんた確か……」

 「ああっ、変態さん!」

 何事かと注目を浴びていたところにこのセリフが二人の口から飛び出した。

 変態、と聞いて改めて男を見ると、もう変態としか見え様がなくなる鬼気迫るお顔。

 「え、知り合い?」

 「いや、旅の途中でチラッと行きあっただけだよ!」
 ルイス、お前またそれか?

 「私も……」

 その騒ぎに兵が駆けつけ。

 「何、変態? ……君、ちょっとこっちで話聞かせて貰おうか?」

 あっという間に連れ去られていった。

 ……何だったんだ、一体。
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