大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十三章

謁見

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 むさ苦しい。むさ苦しすぎる……!

 時間が迫り、フロイスについて城を歩くが……。
 広く作ってあるはずの城の廊下が狭く感じるほどの圧迫感。

 そこかしこに立つモブな衛兵の存在感よ!

 みんな同じ鎧の、ゲームやアニメなら十把一絡げに描かれるであろう面子が誰も彼も筋骨隆々なゴリマッチョばかりで、とにかくデカイ。
 故に圧迫感とむさ苦しさは人一倍……いや、十倍はあるだろ、あれ……。

 これにはフロイスも辟易しているようで、眉間のシワが消えない。

 そして、いざ、謁見室へ!

 ……うん、もっとお約束なきらびやかな――いや城の外見から多少引き算はしたけどさ、流石に謁見室はもっと豪奢なもんだと思ってたのにさ……、ナニコレ。
 戦場の本陣かよ、という質素さ。違いは周りが天幕じゃなくゴツい石壁って所と、お歴々が鎧をまとわず貴族らしい服装をしている事くらいだろうか。

 魔王さまってさ、一口に行っても色々いるじゃん?

 耽美系とか山賊顔とか、むしろ人ですらなくそれこそ牛魔王とかヤギ角とか。
 そしてこの国の魔王の前情報としては力自慢の脳筋野郎と聞いたんで、そりゃもう脳内イメージはシュワちゃん顔のフランケンシュタイン的なのイメージしてた訳ですよ。

 で。実際のところが――

 トカゲ顔の男……とは……。
 それもトカゲの様な顔の男、ではなくまんまトカゲそのものの顔が首の上に乗っかってる。
 いわばゲームに出てくるリザードマンみたいな。
 ……けど鱗の色は黒くて、なのにトカゲというより太ったトノサマガエルにも見える見てくれ。

 とても強そうには見えないんだけど?

 「ふむ、お前が神の加護を受けし異界の民か?」

 「……異世界人なのは確かですが、神の加護というのは存じ上げません」

 まあ、あの船は加護と言っても良いんだろうけど。
 私自身に加護は……言語理解能力以外に無い。

 「何? おい、誰ぞ鑑定を!」
 「はっ!」

 おお、黒髪の美丈夫が進み出てきた。
 ギロリと睨まれる。

 「……陛下。この者、スキルが言語理解以外にございませぬ」

 「何? それではそこらの平民以下ではないか!」

 ……おいおい。私はアンタ一人に呼び出されたわけじゃ無いけどさ、人を勝手に呼びつけておいてその言い草はないんじゃないの? 期待に添えなかったのは私のせいじゃないし。むしろアンタの勝手で人一人異世界からさらってきたんだろうが、と。
 ついつい睨みつけたら。

 「我らが神の事、戦に有意義な加護を与えて下さると信じて戦支度を整えていたというのに!」

 あ、やっぱり戦争する気だったんだ。
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