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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
オリエンテーション
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翌朝。学校まで徒歩15分程の距離をレイフレッドと歩き、初等部の校門前で彼と別れ、彼はその先にある上級学校の校門へ向かう。
私は昨日辿った講堂への道とは別の、教室棟に続く道を行く。
学校の外周に沿って植えられた桜並木とは別に、道の両端に続く花壇を彩る春の花。
それと同じくらい色とりどりの髪色をした生徒達が同じ道を歩いていた。
ここを歩く大半が貴族の御子息ご令嬢だ。平民はうっかり彼らの不興を買わぬようにとそっと端っこを歩いていたりするのですぐ分かる。
この初等部は三学年あり、各学年六クラス、全十八クラスある。
クラス分けは一年は入学前に提出させられた実力テストの成績順、それ以降は前学年の最終試験の結果次第となる。
私は最優秀のSクラスに。
私の婚約者様とヒロインちゃんはBクラスになった。
私のクラスには王子様がいらっしゃるせいか、Aクラス以下の他クラスとは色々と異なる点がある。
まずは下駄箱。各学年のAクラス以下の他クラスとまず出入口が違う。各学年のSクラス専用の扉から入ると、駅のコインロッカーの豪華版みたいな、鍵付きの下駄箱が並んでいる。
因みに他クラスのは扉もないただの格子の棚。……まあ貴族が多く通う学校だけあって日本の公立学校に比べれば優雅でおしゃれな彫刻の装飾があったりもするんだけどね。
私は上履きに履き替え、靴をしまいながら念の為と小型の魔道具を扉の裏の目立たないところに取り付ける。
一年生の教室は三階にある。三階の一番奥の教室がSクラス。男女混合で成績順で二十番までの生徒が私のクラスメイトになる。
「おはようございます」
お嬢様らしくお上品に挨拶をし、教室に入る。
横に五列、縦に四列並ぶ席の、窓側の前が一番の王子様、その右隣が二番目の私の席であるらしい。
黒板に書かれた席順に従い荷物を下ろす。
王子様とそのお付きはまだ来ていない様だけど、先に五席程埋まっている。
女の子が二人、男の子が三人。男の子の内一人は平民の子みたいだけど、話しかけたら迷惑かしらね? 席順からすると窓側の一番後ろ、十六番。――だけど、純粋に平民でこのクラスでその順位は普通に凄い事だ。
……でも、おろおろきょどきょどと落ち着きがない。まぁ気持ちは分かる。出る杭は打たれるって言うもんね。ましてやこのクラス、王子様とか居るしね。
あ、噂――はしてないけど、王子様ご一行の登場だ。
「やあ、おはよう」
おお、流石乙女ゲームの王子様。素晴らしく爽やかな笑顔である。うん、まあ眼福ではあるよね。
「おはようございます」
でも、ここでいらん面倒背負い込むつもりはないから、無難に挨拶だけして前を向く。
……ああ、そうか。私の右隣は魔法省長官の息子だっけ。名前は――
「――おはようございます」
おっと、先生が来ちゃった。
私達の担任。最後の攻略対象でもある、銀髪の長髪を後ろで一つに纏めたインテリ系の優男。――属性はメガネキャラ。……ドS属性は無し。むしろフェミニストで、大人なキャラである。
「本日は一日オリエンテーションを行い、選択授業等決めていただき、明日から本格的に授業が開始となります。当クラスは10時から校内案内の予定となっておりますので、それまでにまずは自己紹介から始めましょう」
にこりと微笑み。
「私の名はグラシエル。リカルド伯爵家に連なる者です。どうぞ宜しく」
乙女ゲームの攻略キャラが私の目の前でその必殺技を繰り出した。
私は昨日辿った講堂への道とは別の、教室棟に続く道を行く。
学校の外周に沿って植えられた桜並木とは別に、道の両端に続く花壇を彩る春の花。
それと同じくらい色とりどりの髪色をした生徒達が同じ道を歩いていた。
ここを歩く大半が貴族の御子息ご令嬢だ。平民はうっかり彼らの不興を買わぬようにとそっと端っこを歩いていたりするのですぐ分かる。
この初等部は三学年あり、各学年六クラス、全十八クラスある。
クラス分けは一年は入学前に提出させられた実力テストの成績順、それ以降は前学年の最終試験の結果次第となる。
私は最優秀のSクラスに。
私の婚約者様とヒロインちゃんはBクラスになった。
私のクラスには王子様がいらっしゃるせいか、Aクラス以下の他クラスとは色々と異なる点がある。
まずは下駄箱。各学年のAクラス以下の他クラスとまず出入口が違う。各学年のSクラス専用の扉から入ると、駅のコインロッカーの豪華版みたいな、鍵付きの下駄箱が並んでいる。
因みに他クラスのは扉もないただの格子の棚。……まあ貴族が多く通う学校だけあって日本の公立学校に比べれば優雅でおしゃれな彫刻の装飾があったりもするんだけどね。
私は上履きに履き替え、靴をしまいながら念の為と小型の魔道具を扉の裏の目立たないところに取り付ける。
一年生の教室は三階にある。三階の一番奥の教室がSクラス。男女混合で成績順で二十番までの生徒が私のクラスメイトになる。
「おはようございます」
お嬢様らしくお上品に挨拶をし、教室に入る。
横に五列、縦に四列並ぶ席の、窓側の前が一番の王子様、その右隣が二番目の私の席であるらしい。
黒板に書かれた席順に従い荷物を下ろす。
王子様とそのお付きはまだ来ていない様だけど、先に五席程埋まっている。
女の子が二人、男の子が三人。男の子の内一人は平民の子みたいだけど、話しかけたら迷惑かしらね? 席順からすると窓側の一番後ろ、十六番。――だけど、純粋に平民でこのクラスでその順位は普通に凄い事だ。
……でも、おろおろきょどきょどと落ち着きがない。まぁ気持ちは分かる。出る杭は打たれるって言うもんね。ましてやこのクラス、王子様とか居るしね。
あ、噂――はしてないけど、王子様ご一行の登場だ。
「やあ、おはよう」
おお、流石乙女ゲームの王子様。素晴らしく爽やかな笑顔である。うん、まあ眼福ではあるよね。
「おはようございます」
でも、ここでいらん面倒背負い込むつもりはないから、無難に挨拶だけして前を向く。
……ああ、そうか。私の右隣は魔法省長官の息子だっけ。名前は――
「――おはようございます」
おっと、先生が来ちゃった。
私達の担任。最後の攻略対象でもある、銀髪の長髪を後ろで一つに纏めたインテリ系の優男。――属性はメガネキャラ。……ドS属性は無し。むしろフェミニストで、大人なキャラである。
「本日は一日オリエンテーションを行い、選択授業等決めていただき、明日から本格的に授業が開始となります。当クラスは10時から校内案内の予定となっておりますので、それまでにまずは自己紹介から始めましょう」
にこりと微笑み。
「私の名はグラシエル。リカルド伯爵家に連なる者です。どうぞ宜しく」
乙女ゲームの攻略キャラが私の目の前でその必殺技を繰り出した。
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