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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~

研修 ~いちゃいちゃタイム~

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    ……レイフレッドに抱えられた私は、ふにゃふにゃになるまでとろかされた頃、ようやく満足したらしい彼に解放された。
    なんて言っても吸血を終えただけで、私の体はまだ彼に抱えられたまま。
    ……今この状況で放り出されるのも困るんだけど。
   全力でレイフレッドに寄りかかったまま、まだ体に力が入らない。ていうかこの場所の居心地が良すぎて離れたくない。
    「血を吸うのは良いけど、TPOは考えて欲しかったわ……」
    「すみません。ですが、どうにもイライラしてしまいまして」
    「もう。噂がどうこうって話なら、私だって今日……いやもう昨日だけど一日我慢してたんだよ。レイフレッドがカッコいいってずっと女子の噂になってたんだから」
    気にしないようにしてたのに、思い出すとムカムカして、私はぎゅうとレイフレッドに逆に抱きついた。
    「私の婚約者があの男だって知れ渡ってる以上、私から大きな声であなたを私のものだって言えないから、もどかしくて……」
    なのに、レイフレッドだけ一人で鬱憤ばらしとかずるいし!
    「だから、中途半端なままで止めないで……。今日はもう少し吸っていいから、もう少し甘えさせて」
    「……お嬢様こそずるいですよ。これでも頑張って我慢してるのに――」
    レイフレッドが私の耳たぶを舐め、齧り、また舐める。
    「私はもう年齢的には大人で、吸血鬼と言う以前に男なんです。血に餓えていない限りは吸血より男としての欲があるんですよ……?」
    くつろげたままの襟元からレイフレッドの手が侵入し、下着の上から胸に触れる。
    まだ快楽の熱が冷めきらない身体は大いにその刺激に反応した。
    あ、ヤバい。
    まだ体から力は抜けたまま。……抵抗しようなんて気は起こらない。むしろもっと触れと求めたくなる。下着の上からなんて物足りない、と。
    おい、私の理性よ仕事しろ!    さっきTPO云々言ったの私だろ!
    「……レイフレッド。私にも女の欲ってのはあるんだよ?    男程露骨でなくとも、女にだってそういう欲はあるんだからね?」
    けど、辛うじてそれだけ言うのが精一杯で。
    ビックリした顔をしたレイフレッドが試すように触れた私の左胸をやわやわと揉む。……物凄く中途半端な力加減で物足りないながらもまあ一応気持ち良い。
    飼い主にすり寄る猫みたいにレイフレッドに甘えれば、焦ったようにぱっと手を離した。
   「……分かりました。今後、TPOには充分気を配ることに致します」
    ちぇ、とそれを寂しく思いながらボタンをかけ直す。
    「お嬢様が可愛すぎて辛い……」
     レイフレッドは両手で顔を覆って嘆いていたけど。
     まあ、対外的には何事もなく私達の見張り番の時間は過ぎ、次に引き継いで、私達は再びコテージの寝袋で眠りについたのだった。
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