唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。

彩世幻夜

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魔王対策

まずは構想を練りましょう。

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    「じゃ、改めて会議を始めようか」
    昨日一日リフレッシュしたから、今日はコンディションが結構良い。これなら色々と良いアイデアが出てきそうだ。
    魔道具は専門じゃないから、どちらかというと進行役として出席しているレイフレッドが会議の開始を告げた。
    参加しているのは彼と私とカイル、そしてカレンと商会の開発部の技術者連中を纏める役付の職人だ。
    今回は普段以上に機密性の高い会議と言うことで、部屋には勿論盗聴や盗撮出来ない様にしたし、参加者には予め誓約を破ったら大変な事になる魔法の誓約書にサインして貰っている。勿論私やレイフレッドもサインしたよ。
    事前にカイルと詰めた原案をまずこの会議参加者に説明し、それを叩き台にして会議を進める。
    その為の資料を配り、本格的に会議が始まった。
   「んじゃ、まずはコンセプトについて説明するよ」
    と、今回エルシー国に呼び出された経緯と、神界で告げられた内容の内、明かしても問題無さそうな部分を抜粋し、説明する。
    即ち、この世界に「魔王」的なヤバい奴が現れかねない事。その原因と、それを除く方法と。
    ただ、この世界で魔王と言うとどうしても魔帝国シュミエルの皇帝を思い浮かべてしまうので、そこは私とカイル、レイフレッドで新たな名称を考えた。
    ……ちなみに私はどうしても「黒落ち」とか「闇落ち」みたいな名前しか浮かばず二人に却下された。
    神官への言い訳はすらすら出てきたのに、スキルが仕事しなかったのは何で?     スキルレベルがまだ低いせい?
    結局名前は「邪王」に決定し、この会議からその名前を正式に使い、魔王の名前は一度も使っていない。
    て事で、転生者の私とカイルの間でも今後は邪王と呼ぶ事に決めている。
    私達の間では魔王の方が通りは良いけど、うっかり余所でやらかしたりしない防止策としては必要だったからね。ってことで皆さんよろしく☆
    ……と。おふざけはここまでにして。
    事情説明が終わったところで、原案の説明に入る。
     「邪王誕生の原因となるものは、我らの邪念だ。不平や不満と言った負の感情。完全に無くすのは不可能だろうが、今後軽減の努力をしなくて良い言い訳にはならないから、その辺りは今後各国主とも連携して対策に当たるのが正統な方法なんだろうが、それでは時間がかかり過ぎる」
    「無論、それについては我が王家が主導し議論を継続していく所存だが……」
    「それとは別に、原因の排除に貢献する魔道具を作るのが俺たちに下された神託だ」
    「故に、皆の知恵を貸していただきたい」
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