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第四章 海の恵みを求めて
弐話 謝罪
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草治の怪我もあったけれど、私も軽い貧血状態だったため、私達は都近くで優菜の亜空間に引きこもり、療養生活を送っていた。
私がこの状態なため、しばらく吸血は蒼月と華乃が担ってくれていた。
大事も含めて一週間。
私も優菜に激苦増血剤を飲ませられながら畑仕事などに精を出し過ごした。
「……済まなかったな」
その中で、ある晩草治に声をかけられた。
「はい?」
「俺達の家の面倒事に巻き込んだ挙げ句、俺の怪我の治療の為にと普段の量を遥かに越えた血を吸った。……体感したのだろう、吸血鬼が嫌がられる所以の現象を」
「……確かにこの間に引き続き、また血生臭い事を平気でやらかした連中は怖いです。あんなのにつけ狙われている草治や優菜には心底同情します。……それに巻き込まれる可能性については、もっと訓練を頑張らなきなゃって思います」
いつ不意討ちされるか分からないなんて。
何か不意討ちに対処できるお守りでも作れないかな?
そんな事を思いながら話す。
「あれが吸血鬼の当たり前だと言うなら、確かに吸血鬼というのは恐ろしい種族なんでしょうけど、少なくとも草治と優菜が連中と違うことは知っています」
「……確かに。あれだけ猟奇的な事を好むのはあくまで緋川の一族で、吸血鬼なら誰でもと言う訳ではない。だが吸血鬼の八割は緋川の者だ。故に吸血鬼といえば緋川の者と一般には思われている」
「それは……御愁傷様としか言い様が……」
「だが、緋川の家の者でもそれ以外でも、吸血の能力に大差はない。効果の強さに差はあれど、起こす現象事態に変わりはない」
……そう言われても、ねえ。
痛かったり苦しかったりした訳じゃないし、どこか痒くなった訳でもなく、恐怖を感じた訳でもないのだ。
ただ、夢見心地で心地良く揺蕩っていただけ。
「今回は蒼月が止めてくれたから良い。だが、蒼月が居なければお前はその夢見心地のまま死んでいたかもしれないんだぞ、もっと危機感を持て!」
草治が言うには、獲物に暴れられないようにする為の能力であるらしい。……そりゃ吸う方も苦痛で暴れ回るのを押さえつけて吸血するよりかは、夢見心地で心地良く逝ってくれた方が体力的にも精神的にも比べ物にならない程に楽だろう。
「……分かりました。ストッパー役が居ない時には気を付けます」
流石に私も死にたくはないので、忠告はありがたく受け止める事にしたけど、どうやらその答えが彼には不満だったらしい。
……え? だって死なない限りはただ気持ち良いだけじゃん。普通の献血だって針を刺す痛みはあるんだよ? しかも針太いし。
頭の上で拳をグリグリされながら、私は頭を疑問符で一杯にしていた。
私がこの状態なため、しばらく吸血は蒼月と華乃が担ってくれていた。
大事も含めて一週間。
私も優菜に激苦増血剤を飲ませられながら畑仕事などに精を出し過ごした。
「……済まなかったな」
その中で、ある晩草治に声をかけられた。
「はい?」
「俺達の家の面倒事に巻き込んだ挙げ句、俺の怪我の治療の為にと普段の量を遥かに越えた血を吸った。……体感したのだろう、吸血鬼が嫌がられる所以の現象を」
「……確かにこの間に引き続き、また血生臭い事を平気でやらかした連中は怖いです。あんなのにつけ狙われている草治や優菜には心底同情します。……それに巻き込まれる可能性については、もっと訓練を頑張らなきなゃって思います」
いつ不意討ちされるか分からないなんて。
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そんな事を思いながら話す。
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「……確かに。あれだけ猟奇的な事を好むのはあくまで緋川の一族で、吸血鬼なら誰でもと言う訳ではない。だが吸血鬼の八割は緋川の者だ。故に吸血鬼といえば緋川の者と一般には思われている」
「それは……御愁傷様としか言い様が……」
「だが、緋川の家の者でもそれ以外でも、吸血の能力に大差はない。効果の強さに差はあれど、起こす現象事態に変わりはない」
……そう言われても、ねえ。
痛かったり苦しかったりした訳じゃないし、どこか痒くなった訳でもなく、恐怖を感じた訳でもないのだ。
ただ、夢見心地で心地良く揺蕩っていただけ。
「今回は蒼月が止めてくれたから良い。だが、蒼月が居なければお前はその夢見心地のまま死んでいたかもしれないんだぞ、もっと危機感を持て!」
草治が言うには、獲物に暴れられないようにする為の能力であるらしい。……そりゃ吸う方も苦痛で暴れ回るのを押さえつけて吸血するよりかは、夢見心地で心地良く逝ってくれた方が体力的にも精神的にも比べ物にならない程に楽だろう。
「……分かりました。ストッパー役が居ない時には気を付けます」
流石に私も死にたくはないので、忠告はありがたく受け止める事にしたけど、どうやらその答えが彼には不満だったらしい。
……え? だって死なない限りはただ気持ち良いだけじゃん。普通の献血だって針を刺す痛みはあるんだよ? しかも針太いし。
頭の上で拳をグリグリされながら、私は頭を疑問符で一杯にしていた。
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