神様に問題児を押し付けられました! ~怠惰な神様見習いと星一つ開拓します!~

彩世幻夜

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第一章

自分の明日のために

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    とにかくここで生きていくためにはその“課題”とやらを何とかしなくてはならない事は理解した。

   「ちなみに、直近のチェックでのクリア条件は?」
   「……さあ?    ああ、そこの冊子の山のどこかに書いてあるんじゃねぇ?」
    やる気の無さそうな適当さで床に放られた本の山を指した。
 
    「……失敗すれば命が無いと知りながら、適当すぎないか?」
    「ああ。既に覚悟は決まってるからな。タイムリミットまではダラダラ好きに過ごすつもりだったのにな。あの野郎、余計なお節介しやがって……」
    「それは、訳も分からず巻き込まれた私の台詞なんですが」

    ……この男がどんな考えでこの課題に取り組んでいようと、私には関係ない。
    適当に冊子を手にして開くが……
    「……読めない」
    そこに羅列されているのは見た事のない文字らしき線の塊の並びだった。
    「だろうな」
    「――ちなみに食料等の調達は?    いくら神様見習いと言っても飲まず食わずで平気って事はないよね?」
 
    すると、タブレット端末の様な物をこちらへ放って寄越した。
   「そいつで通販すれば良い。……使える金は少ないがな。ついでに色々参考書の類いも入ってる。俺は関わる気はねぇが、まぁやるってんなら好きにやれよ」

    そう言って、彼は私を部屋から追い出した。

    改めて渡されたそれを見下ろす。
    パッと見は、地球のスマホやタブレットとは似ても似つかない。
    半透明の下敷きみたいな、薄くてペラペラで良くしなるA4サイズのそれに触れると、パッと明るくなり、何かが表示された。
    恐らく先程の冊子のと同じ文字だろう。

   「だから……読めないって……」
    だが、幸いにもアイコンのイラストがあるお陰で、それが何を示しているのか朧気ながら察する事は出来た。

    ――と。
    その画面に新たなアイコンが薄く表示され、その下のバー表示がゆっくりと、その左右の色の違いの幅を変えていく。

    まるで今、新たなアプリをダウンロード・インストールしている最中だとでも言うように。
    そのアイコンイラストは……本?
    やがてバーの色が一色に染まるとアイコンが色付きバーが消える。

    と同時にピコン、とメールらしきアイコンが着信を告げるかのように吹き出しを表示させる。……文字は読めないが。

    だけど、それは勝手に開封され。
    ふわりと画面の上に立体映像が現れた。

    「――やぁ」

    見覚えのあり過ぎる姿だ。
    実体はないと分かっていても、手乗りサイズのそれをふん捕まえて握り潰したくなるくらいにいけ好かない奴だ。

    「――消えろ」
    私は冷たく奴を見下ろした。
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