現代に生きる吸血鬼が異世界に勇者として召喚されたました。

彩世幻夜

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この世界の暮らし方

国際会議

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 その日。この世界に存在する全ての教会に神託が下った。

 神託を受けた教会関係者は直ちにその地を管轄する者に報告を上げ、そこから更に上の国主まで情報が上がるのに三日とかからなかった。
 結果、各国の上層部にほほ同じ内容の神託の報告が氾濫し、一時通常業務に支障をきたす程だった。

 その内容は。
 とある国で良からぬ企みをした者が居る、と。
 その良からぬ企みに、まだ若く未熟な神使の一柱が言葉巧みに丸め込まれ加担し、結果半ば成功してしまったのだと。
 その企みというのが異世界より優れた能力を持つ者を召喚しての戦争だと。
 そして、召喚自体は成功してしまった、と。
 しかし幸いにも愚かではなかった被害者らは自らのみでその国を脱したのだと。
 しかし、身一つで見知らぬ国に誘拐されてしまった被害者である彼らを元の世界に帰す当てがないのだと。
 故に、彼らに安住の地を与えて欲しい、と。

 自分の国だけかと思えば、とあるとても仲の良い国同士でたまたま外相会談があり、雑談の中で互いの現状を知り、自国だけで無かったと知り、改めて各国に確認を取れば、ほぼ世界中で同様の現象が起きていると知れた。

 こうなれば一国でどうこうできる問題ではなく、国際会議にかけるべきとの意見が大きくなり、結果、数年ぶりに国際会議が開かれる決定がなされた。

 と、同時にかの異世界人の保護も各国に通達された。

 ――件の召喚をやらかした国を除いては。

 故に。知らぬは異世界人当人ばかりなり……
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