ざまぁ系ヒロインに転生したけど、悪役令嬢と仲良くなったので、隣国に亡命して健全生活目指します!

彩世幻夜

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就活成功させて亡命しよう!

尋問のお時間の様です……。

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 「それじゃあ、貴女の考えを聞かせてもらいましょうか?」

 ……つい数日前に土地を買いたいと言ってミヒャエルに迫り、彼をタジタジさせた私……だったはずが、今日は私がロジーネ義姉さん達に迫られタジタジになっている、の図が寮のリビングで繰り広げられていた。

 私がミヒャエルに迫った際に話を聞きつけ騒いだ兎娘を一時鎮静する事には成功し、後ほど詳しい話を……で誤魔化した。

 が、その翌日。
 その一件を耳にしたロジーネ義姉さんからジークリンデさんとマルグリットさんに話が回り、自動的にその侍従・侍女にも話が回って、今に至る……と。

 「私達はあくまでセイントランド聖国からこのフライハイト王国へ留学に来ている身で、いずれは祖国に帰国せねばならぬ身である事、フィリーネが失念しているとは考えにくい。
 この国でニ年以上過ごして、私達もあの国の未来の暗さは思い知らされましたし、帰りたくない気持ちは分からないでもない。
 しかし、亡命するならこの国で生計を立てねばならない。
 その一手なのでしょう、この件は?」

 いや、まぁ、ね。土地を買おうなんて企てていればそりゃ何かあると思うよね、解ります。
 いずれは彼女達の力も借りたいとは思っていたから話すのは構わない。

 しかし、だ。

 「……貴重な、商売の種に関する話です。
 他所に持ち出されては非常に困りますので、他言無用と誓約書にサインを頂けるのであれば、お話しましょう。
 その際にはこの場に防音結界も敷かせていただきます」

 私はリビングに備え付けの小さな文机の引き出しからメモ書き用の白紙を一枚と、ペンを一本取ってくる。

 定形の文言を記入し、人数分の名前を書く欄の罫線を引いていく。

 「皆、見届けをお願い」

 この世界では、精霊が見届人となる事で破れば、一番軽いものでエーテル石を扱えなくなる――つまりは魔導具が一切使用できなくなるペナルティがある。
 まだ幼い妖精では見届人を務める事は無理だけど、私と契約しているのは精霊に大精霊、複数。

 「……これ、破ったら一生魔法使えないとか。人生詰むヤツだな」
 「喋らければ問題ないわ。喋らなければ」

 皆サラサラと迷いなく名前を記入する。

 「当然だろう? 私達とて敢えてあの国に帰りたいとは思えないんだ。
 おんぶに抱っこでは格好つかないが、可能性があるなら……夢を見たいんだよ」

 「そう言う訳だから。さぁ、とっとと喋りなさい」

 「……分かりました。私が考えている事、簡潔に申し上げるならテーマパークの経営です」
 「テーマパーク? つまり遊園地か?」

 「いいえ、ジャンルとしては娯楽施設に分類されるのでしょうが、遊園地の様な遊びをメインにした施設ではありません。
 むしろ主なターゲットはお子様ではなく大の大人です」

 そう、それは。

 「健康をメインテーマとした複合施設。私が今計画……と言っても今はまだ机上の空論レベルの話ではありますが、私のダイエット講座の人気ぶりを思えば需要は確実ですから」
 
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