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就活成功させて亡命しよう!
グランドオープンと本国への帰還命令
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プレオープンの日と同じかそれ以上に青い空に上がる色とりどりのアドバルーンの合間を縫うように、放たれた白鳩が舞う。
あれから一月、ようやくグランドオープンの日を迎えた。
プレオープンの期間で従業員も業務に慣れた――とはいえ。
そのプレオープンの噂を耳にした物見高い人の列、列、列。
初日から満員御礼の様相で、私達は嬉しい悲鳴を挙げる事になった。
「まぁ、見て奥様、お肌がこんなにスベスベに!」
「あら、体重が500g落ちてるわ!」
「その位ならちょっと汗かけば誰でも……、って、あら。このお食事美味しいわ。
確かにこのお食事と運動を一週間続けたら、500gなんてみみっちい数字じゃない成果をだせそうね?」
「……はぁ、マッサージ気持ちイィ~♪」
幸いお客様に当施設のサービスはご満足いただけるものだったらしく。
評判が評判を呼び、客足が衰えることもなく、グランドオープンからさらに一月もすれば、従業員も大人数のお客様への対応も普通に出来るようになり、むしろ余裕も出てきた。
そう、これで。
「おめでとうございます、我が国での就労を確認いたしましたので、これで正式に亡命の手続きを始められます」
どの言葉をいただけた。
「ありがたい。……そろそろ机に渦高く積み上がった帰国を迫る手紙が雪崩を起こしそうでヒヤヒヤしていたんだよ」
「ふふふ、私達に来ていた物を全て合わせたら雪崩どころか人一人埋まるのではなくて?」
「ロジーネ義姉さんたちは律儀ですねぇ、わざわざあんな物をとっておくなんて」
「だって書いてある内容があまりに酷くて……屑入れに捨てるのもはばかられてね……。冬なら暖炉の火に焚べてしまうのだけど」
「量が多くてろうそくの火程度ではきりがなくて」
「ああ……。私は精霊に頼っていたので思い至りませんでした」
「あー、こほん。その、君達の苦労話には同情するが、取敢えず先に書類にサインをくれるかい?」
「ああ、すいません、つい。……これでよろしいかしら?」
「……はい。これを役所が正式に受理したと通知が皆さんの元に届けば、晴れて貴女方は我が国フライハイト王国の国民と認められます」
そう、これで正々堂々、帰還命令の書かれた書面を跳ね除けられる。
「これで憂いも晴れた、より一層職務に集中して励める。
スタジオプログラムとは実に楽しい。
客としての参加も楽しいが、やはり皆を導いてお客を笑顔に出来るインストラクターという仕事は私の天職だな!」
「ええ。私も、私の癒やしでリラックスして下さるお客様の笑顔には毎日やりがいを感じて……。
勿論病んだ方を癒やすのも大切なお役目なのは分かっておりますし、決してやりがいを感じなかった訳ではありませんが……」
「それは……まぁ。あの欲深な神職と呼びたくもない者の下での仕事ではそれも仕方ありませんよ」
「ふふふ、私も。飢えや貧困に苦しむ民ばかりの領地で、甘い汁はばかり求める貴族の手綱を握っての領地経営と、真っ当な利益を追求する企業経営とではやりがいも楽しみも異なって当然なのと同じ事ですわ!」
そう、私達の仕事はとても上手くいっていた。
その噂は世界を巡り……やがて、かの人達の下へと辿り着く。
その日を私達も想定はしていたが、それは私の予想を遥かに越えた早さでやってくるのだとは、この時の私達は予想だにしていなかった。
あれから一月、ようやくグランドオープンの日を迎えた。
プレオープンの期間で従業員も業務に慣れた――とはいえ。
そのプレオープンの噂を耳にした物見高い人の列、列、列。
初日から満員御礼の様相で、私達は嬉しい悲鳴を挙げる事になった。
「まぁ、見て奥様、お肌がこんなにスベスベに!」
「あら、体重が500g落ちてるわ!」
「その位ならちょっと汗かけば誰でも……、って、あら。このお食事美味しいわ。
確かにこのお食事と運動を一週間続けたら、500gなんてみみっちい数字じゃない成果をだせそうね?」
「……はぁ、マッサージ気持ちイィ~♪」
幸いお客様に当施設のサービスはご満足いただけるものだったらしく。
評判が評判を呼び、客足が衰えることもなく、グランドオープンからさらに一月もすれば、従業員も大人数のお客様への対応も普通に出来るようになり、むしろ余裕も出てきた。
そう、これで。
「おめでとうございます、我が国での就労を確認いたしましたので、これで正式に亡命の手続きを始められます」
どの言葉をいただけた。
「ありがたい。……そろそろ机に渦高く積み上がった帰国を迫る手紙が雪崩を起こしそうでヒヤヒヤしていたんだよ」
「ふふふ、私達に来ていた物を全て合わせたら雪崩どころか人一人埋まるのではなくて?」
「ロジーネ義姉さんたちは律儀ですねぇ、わざわざあんな物をとっておくなんて」
「だって書いてある内容があまりに酷くて……屑入れに捨てるのもはばかられてね……。冬なら暖炉の火に焚べてしまうのだけど」
「量が多くてろうそくの火程度ではきりがなくて」
「ああ……。私は精霊に頼っていたので思い至りませんでした」
「あー、こほん。その、君達の苦労話には同情するが、取敢えず先に書類にサインをくれるかい?」
「ああ、すいません、つい。……これでよろしいかしら?」
「……はい。これを役所が正式に受理したと通知が皆さんの元に届けば、晴れて貴女方は我が国フライハイト王国の国民と認められます」
そう、これで正々堂々、帰還命令の書かれた書面を跳ね除けられる。
「これで憂いも晴れた、より一層職務に集中して励める。
スタジオプログラムとは実に楽しい。
客としての参加も楽しいが、やはり皆を導いてお客を笑顔に出来るインストラクターという仕事は私の天職だな!」
「ええ。私も、私の癒やしでリラックスして下さるお客様の笑顔には毎日やりがいを感じて……。
勿論病んだ方を癒やすのも大切なお役目なのは分かっておりますし、決してやりがいを感じなかった訳ではありませんが……」
「それは……まぁ。あの欲深な神職と呼びたくもない者の下での仕事ではそれも仕方ありませんよ」
「ふふふ、私も。飢えや貧困に苦しむ民ばかりの領地で、甘い汁はばかり求める貴族の手綱を握っての領地経営と、真っ当な利益を追求する企業経営とではやりがいも楽しみも異なって当然なのと同じ事ですわ!」
そう、私達の仕事はとても上手くいっていた。
その噂は世界を巡り……やがて、かの人達の下へと辿り着く。
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大変失礼いたしました。77から再度お読みいただくと話がちゃんとつながります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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