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第一章
24話 何時の話だ!
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□□
『聞いてるかい?エリヤ』
『大丈夫でございますか、ゼリュース様』
急にゼリュースと呼ばれ、宴席の中央へ引っ張り出されそうになった俺は当然わけがわからず、引かれた腕を引き返してなんのことだと尋ねた。
その結果が、今の俺だ。
俺は宴会場でジルたちの話を聞きながら呆然と立っていた。
(情報が多すぎる)
精霊たちは相も変わらず騒がしい。
“ゼリュース、ゼリュース”
“もうゼリュースって呼んで良いのー?”
元の魂が現界ではなく天界かもしれない、くらいは思ってたんだ。
それなのに。
(ゼリュースが俺で、俺が天使?それも天使長)
「意味がわからない……」
混乱する俺の要求に、ジルが再び話し始めた。
『放浪癖のあったキミが現界に降りて帰らなくなったのが、100年程前』
“でもゼリュースいなくなる、いつものこと”
“待ってればそのうち帰るの”
“でも50年経っても100年経っても帰ってきません”
“槍も置いたままー”
要するに、100年前ゼリュースというヤツが愛用の武器を置いてサルティエラから出ていったまま帰らなくなったのか。
(財布を置いて失踪みたいな感覚か?)
ジルたちは俺をゼリュースだと決めつけたまま、話を続けた。
『そんな時、ボクにイルミナ様から啓示があったんだ。キミの魂が魔界の魂として還ってくるから迎えるようにってね!』
“母様言った!”“母様言いました!”“母様”
『何があってキミが命を落としてしまったのか、ボクにはわからないけれど、イルミナ様がおっしゃった通りにキミは記憶を失くしていた』
ジルがそう説明すると、いつの間にか話に加わっていたサルティエラの住人たちが騒ぎ出した。
『なんと!魔界属性というハンデに加え、ご記憶までもが無いにも関わらず、我らのためにあのような危険を冒してくださったのですかーーー!ゼリュース様ーーー!』
『ゼリュース様!ゼリュース様!!』
「いちいち鬱陶しいぞ!あれはお前らのためじゃない」
『そのような照れ隠しなど……』
(違うと言ってもコイツら聞かなそうだ)
住人や他の精霊たちの反応など意に介さない様子で、ジルがさらに続けた。
俺は話を聞くために宴会場の席に戻って座り直した。
何故か住民たちまでセットだ!
立って聞こうとしているヤツまでいれると50人くらいいるんじゃないのか。
『ボクはイルミナ様の啓示に従ってキミをハテナさんの所へ導いた。そこで暴走したハテナさんに砕かれてしまったんだ』
(ヤカン魔神ハテナと引き合わせたのは、やっぱりイルミナの仕業か!あのクソババ)
見ると空の寿司桶や皿は片付けられて、新たに肉料理や飲み物が置き直されている。
まだ宴会を続けるつもりらしい。
「そこからどうやってお前の復活に俺が関係してくるんだ」
『さっきも言った、キミが施してくれた回復魔術だよ!』
「あれは失敗したんじゃなかったのか」
『キミの魔力が天界属性に戻った時に術が無事発動したんだ』
「えらく都合のいい話だ」
俺は首を左右にふった。
「俺の元の魂が現界じゃなく天界だというのは、まだいい。だがお前が言ったんだぞ」
『何を?』
「生を全うしない限り、どうにもならない、元の世界の魂には戻れない」
『そう、キミはここで命を落として再生した』
俺はますます意味がわからなくなった。
『聞いてるかい?エリヤ』
『大丈夫でございますか、ゼリュース様』
急にゼリュースと呼ばれ、宴席の中央へ引っ張り出されそうになった俺は当然わけがわからず、引かれた腕を引き返してなんのことだと尋ねた。
その結果が、今の俺だ。
俺は宴会場でジルたちの話を聞きながら呆然と立っていた。
(情報が多すぎる)
精霊たちは相も変わらず騒がしい。
“ゼリュース、ゼリュース”
“もうゼリュースって呼んで良いのー?”
元の魂が現界ではなく天界かもしれない、くらいは思ってたんだ。
それなのに。
(ゼリュースが俺で、俺が天使?それも天使長)
「意味がわからない……」
混乱する俺の要求に、ジルが再び話し始めた。
『放浪癖のあったキミが現界に降りて帰らなくなったのが、100年程前』
“でもゼリュースいなくなる、いつものこと”
“待ってればそのうち帰るの”
“でも50年経っても100年経っても帰ってきません”
“槍も置いたままー”
要するに、100年前ゼリュースというヤツが愛用の武器を置いてサルティエラから出ていったまま帰らなくなったのか。
(財布を置いて失踪みたいな感覚か?)
ジルたちは俺をゼリュースだと決めつけたまま、話を続けた。
『そんな時、ボクにイルミナ様から啓示があったんだ。キミの魂が魔界の魂として還ってくるから迎えるようにってね!』
“母様言った!”“母様言いました!”“母様”
『何があってキミが命を落としてしまったのか、ボクにはわからないけれど、イルミナ様がおっしゃった通りにキミは記憶を失くしていた』
ジルがそう説明すると、いつの間にか話に加わっていたサルティエラの住人たちが騒ぎ出した。
『なんと!魔界属性というハンデに加え、ご記憶までもが無いにも関わらず、我らのためにあのような危険を冒してくださったのですかーーー!ゼリュース様ーーー!』
『ゼリュース様!ゼリュース様!!』
「いちいち鬱陶しいぞ!あれはお前らのためじゃない」
『そのような照れ隠しなど……』
(違うと言ってもコイツら聞かなそうだ)
住人や他の精霊たちの反応など意に介さない様子で、ジルがさらに続けた。
俺は話を聞くために宴会場の席に戻って座り直した。
何故か住民たちまでセットだ!
立って聞こうとしているヤツまでいれると50人くらいいるんじゃないのか。
『ボクはイルミナ様の啓示に従ってキミをハテナさんの所へ導いた。そこで暴走したハテナさんに砕かれてしまったんだ』
(ヤカン魔神ハテナと引き合わせたのは、やっぱりイルミナの仕業か!あのクソババ)
見ると空の寿司桶や皿は片付けられて、新たに肉料理や飲み物が置き直されている。
まだ宴会を続けるつもりらしい。
「そこからどうやってお前の復活に俺が関係してくるんだ」
『さっきも言った、キミが施してくれた回復魔術だよ!』
「あれは失敗したんじゃなかったのか」
『キミの魔力が天界属性に戻った時に術が無事発動したんだ』
「えらく都合のいい話だ」
俺は首を左右にふった。
「俺の元の魂が現界じゃなく天界だというのは、まだいい。だがお前が言ったんだぞ」
『何を?』
「生を全うしない限り、どうにもならない、元の世界の魂には戻れない」
『そう、キミはここで命を落として再生した』
俺はますます意味がわからなくなった。
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