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第一章
25話 精霊たち
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□□
──キミはここで命を落として再生した。
ジルの言葉に俺は何を言われているのか、理解することが出来ない。
いや、言われてることはわかる。
ジルは俺がサルティエラで死んだと言っているんだ。
もはやジルがどうやって復活したかなんて、俺にはどうでもいい話だぞ。
「何から聞いて何を言えばいいんだ?」
『ボクからキミに話せることはもうほとんど話したと思うんだけど。まだ何か聞きたい?』
「当たり前だ!」
呑気な調子を崩さないジルに思わず声をはりあげた。
「俺には死んだ記憶も生き返った記憶も一切ない。いつ死んでいつ蘇ったって言うんだ?!」
するとジルが困ったような表情になった。
『ボクはキミと一緒に行動してないから、いつ死んだのかまでわからないよ』
“……ゼリュースは怒ってばっかりです”
“つまんなーい”
“ねー”
「つまらなくて結構だ」
くるくると踊るみたいにして3匹の精霊がジルの周りで口々に言うのを見ながら俺は仕方なく考えた。
心当たりがあるとすれば、武器が保管されていた『宝物庫』だ。
あの中で俺はかなり強い吐き気に襲われていた。
カミルとやり合い消耗もしていたし、槍に魔力も食われた。
槍に自分から大量に魔力も注ぎ込んだんだ。
そんな状態で動けることを、なぜ疑問に思わなかったのか。
ハテナを包む俺の焔の中に渦巻く影を見た。
俺の魔力に影が生まれている。
俺自身が天界で実態を持ったから。
手や足下にある影にようやく俺は目を向けることが出来た。
「死んだにしても、再生が早すぎる!ここでの俺の記憶は途切れることなくあるんだぞ?!」
すると待ってましたとばかりの様子でルビー色の精霊が言った。
“ふふん、それはレミーたちのおかげなの!”
“おかげです!”
「どういう意味だ?」
“レミーたち、あの後母様の所へ行った”
“母様、全てお見通しです”
お見通しのわりに街は荒らされて被害も出したけどな!と、俺は思ったが、とりあえず続きを促した。
“母様、レミーたちの話を聞いてゼリュース死ぬこと予見した!”
“でも案ずることは無いと仰ったのです”
“母様万物を司る神様!ゼリュース死んでもその場で生き返らせるの簡単!”
つまり、精霊たちがイルミナに報告しに行ったおかげで俺は死ぬのと同時にここで生き返ったのか。
現界の人間と違って肉体を持たない俺を蘇らせるなんて、イルミナにとっては茶を沸かすより簡単だったのかも知れない。
一通り説明が済んだと思ったのか、サファイア色とルビー色の精霊が飛び回りはじめた。
“レミーたち偉い?”
“フラン、一生懸命母様に説明したのですよ”
『素晴らしい働きですよ!』『流石上位の精霊さまだ!』
住人たちに煽てられ、誇らしげにしている。
ていうか、お前たち上位精霊だったのか。
それならもっとわかりやすく威厳を保ってくれ。
頭を軽々しく撫でられてやるんじゃない。
俺が呆れているとジルが
『これで納得できたかい?』
と聞いてきた。
「納得したりはしない。だがこれ以上聞いても、もう同じような話しかないんだろ」
ジルが砕けたとき、精霊たちがやたら俺に助けを求めた理由も、話を聞いた後の今なら理解できないでもないからな。
納得できたのは、そこだけだ。
──キミはここで命を落として再生した。
ジルの言葉に俺は何を言われているのか、理解することが出来ない。
いや、言われてることはわかる。
ジルは俺がサルティエラで死んだと言っているんだ。
もはやジルがどうやって復活したかなんて、俺にはどうでもいい話だぞ。
「何から聞いて何を言えばいいんだ?」
『ボクからキミに話せることはもうほとんど話したと思うんだけど。まだ何か聞きたい?』
「当たり前だ!」
呑気な調子を崩さないジルに思わず声をはりあげた。
「俺には死んだ記憶も生き返った記憶も一切ない。いつ死んでいつ蘇ったって言うんだ?!」
するとジルが困ったような表情になった。
『ボクはキミと一緒に行動してないから、いつ死んだのかまでわからないよ』
“……ゼリュースは怒ってばっかりです”
“つまんなーい”
“ねー”
「つまらなくて結構だ」
くるくると踊るみたいにして3匹の精霊がジルの周りで口々に言うのを見ながら俺は仕方なく考えた。
心当たりがあるとすれば、武器が保管されていた『宝物庫』だ。
あの中で俺はかなり強い吐き気に襲われていた。
カミルとやり合い消耗もしていたし、槍に魔力も食われた。
槍に自分から大量に魔力も注ぎ込んだんだ。
そんな状態で動けることを、なぜ疑問に思わなかったのか。
ハテナを包む俺の焔の中に渦巻く影を見た。
俺の魔力に影が生まれている。
俺自身が天界で実態を持ったから。
手や足下にある影にようやく俺は目を向けることが出来た。
「死んだにしても、再生が早すぎる!ここでの俺の記憶は途切れることなくあるんだぞ?!」
すると待ってましたとばかりの様子でルビー色の精霊が言った。
“ふふん、それはレミーたちのおかげなの!”
“おかげです!”
「どういう意味だ?」
“レミーたち、あの後母様の所へ行った”
“母様、全てお見通しです”
お見通しのわりに街は荒らされて被害も出したけどな!と、俺は思ったが、とりあえず続きを促した。
“母様、レミーたちの話を聞いてゼリュース死ぬこと予見した!”
“でも案ずることは無いと仰ったのです”
“母様万物を司る神様!ゼリュース死んでもその場で生き返らせるの簡単!”
つまり、精霊たちがイルミナに報告しに行ったおかげで俺は死ぬのと同時にここで生き返ったのか。
現界の人間と違って肉体を持たない俺を蘇らせるなんて、イルミナにとっては茶を沸かすより簡単だったのかも知れない。
一通り説明が済んだと思ったのか、サファイア色とルビー色の精霊が飛び回りはじめた。
“レミーたち偉い?”
“フラン、一生懸命母様に説明したのですよ”
『素晴らしい働きですよ!』『流石上位の精霊さまだ!』
住人たちに煽てられ、誇らしげにしている。
ていうか、お前たち上位精霊だったのか。
それならもっとわかりやすく威厳を保ってくれ。
頭を軽々しく撫でられてやるんじゃない。
俺が呆れているとジルが
『これで納得できたかい?』
と聞いてきた。
「納得したりはしない。だがこれ以上聞いても、もう同じような話しかないんだろ」
ジルが砕けたとき、精霊たちがやたら俺に助けを求めた理由も、話を聞いた後の今なら理解できないでもないからな。
納得できたのは、そこだけだ。
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