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我儘で傲慢な王子 sideアンドリュー
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俺は小さいときに王宮の庭園であった可愛い女の子が忘れられなかった。
俺も彼女もまだ5才。
所謂一目ぼれというやつだ。
名前はすぐに分かった。
ラリシエル・リトラ。
リトラ公爵家の長女だった。
俺は父上と母上にラリシエルと婚約したいと言った。
そしたら母上がお茶会でラリシエルの母であるトリシア公爵夫人にそれとなく話してくれたようだった。
「うちの子のお相手もそろそろ考えなくてはいけないわね。そうだわリトラ公爵夫人、あなたの所2人ほど子供がいたわよね。よかったら長女のラリシエル嬢とうちの子婚約できないかしら?あの子もきっと喜ぶと思うわ。」
母上、そういうことは2人だけの時に言ってください。
牽制なのはわかりますが他の貴族たちがいるところで言うだなんて。
俺がラリシエルのことが好きなのがばれちゃう。
なんて焦っているうちにリトラ公爵夫人とリトラ公爵が離縁した。
母上から聞いた話によるとリトラ公爵の浮気と子供の差別が原因だとか。
リトラ公爵夫人はシュナイダー侯爵家に出戻った。
ラリシエルとその妹を連れて。
俺はラリシエルに手紙を送った。
俺と婚約してほしいとかいた手紙を。
そのすぐ後に父上が婚約打診の手紙を送って結局王命での婚約が決まった。
俺の送った手紙への返事は
『お断りいたします』
と書かれていたから俺が父上に泣きついたのが原因だろう。
王命の婚約打診にはシュナイダー侯爵家も逆らえずラリシエルと俺の婚約が決まった。
けれど、珍しくシュナイダー侯爵が妹のトリシアと王宮に来て条件を出した。
条件さえ飲めば喜んで婚約すると言って。
そんなに俺との婚約が嫌なのか!?
そこで決まったのはラリシエルが学園を卒業するまでに婚約解消したいという気持ちが変わらなければこの婚約は解消できる、だった。
「姪は泣いて嫌がっているのですが。」
侯爵の言葉に俺は慌てて言った。
「一回だけラリシエルに会わせてくれ!」
父上と母上も頼み込んでくれ、何とか面会の場は整った。
それから2日後。
ラリシエルがシュナイダー侯爵と一緒に登城した。
「入りたまえ。」
大好きなラリシエルをみて格好つけたくてふんぞり返った言ったら、シュナイダー侯爵の言葉に慌てた。
「これはこれは王子殿下。ご機嫌麗しゅう。さて、ラリシエル。帰りましょうか。」
最初はきょとんとしていたラリシエルも嬉しそうにうなづいている。
「はい!帰りましょう叔父様。」
いや、待て待て!!
「ま、待て!!まだ挨拶しかしていないぞ!ラリシエルにいたっては挨拶すらしていないではないか!」
なんで俺はこんな言い方をしてしまうんだろう。
「・・・会いましたよね。王子殿下のご希望はラリシエルと会う、でしたよね。会わせました。もう、よろしいですか?」
確かに、おかしなことは言っていない。納得した後に慌てて言った。
「と、とにかくシュナイダー侯爵は下がれ!俺はラリシエルと一対一で話がしたいんだ!」
俺も彼女もまだ5才。
所謂一目ぼれというやつだ。
名前はすぐに分かった。
ラリシエル・リトラ。
リトラ公爵家の長女だった。
俺は父上と母上にラリシエルと婚約したいと言った。
そしたら母上がお茶会でラリシエルの母であるトリシア公爵夫人にそれとなく話してくれたようだった。
「うちの子のお相手もそろそろ考えなくてはいけないわね。そうだわリトラ公爵夫人、あなたの所2人ほど子供がいたわよね。よかったら長女のラリシエル嬢とうちの子婚約できないかしら?あの子もきっと喜ぶと思うわ。」
母上、そういうことは2人だけの時に言ってください。
牽制なのはわかりますが他の貴族たちがいるところで言うだなんて。
俺がラリシエルのことが好きなのがばれちゃう。
なんて焦っているうちにリトラ公爵夫人とリトラ公爵が離縁した。
母上から聞いた話によるとリトラ公爵の浮気と子供の差別が原因だとか。
リトラ公爵夫人はシュナイダー侯爵家に出戻った。
ラリシエルとその妹を連れて。
俺はラリシエルに手紙を送った。
俺と婚約してほしいとかいた手紙を。
そのすぐ後に父上が婚約打診の手紙を送って結局王命での婚約が決まった。
俺の送った手紙への返事は
『お断りいたします』
と書かれていたから俺が父上に泣きついたのが原因だろう。
王命の婚約打診にはシュナイダー侯爵家も逆らえずラリシエルと俺の婚約が決まった。
けれど、珍しくシュナイダー侯爵が妹のトリシアと王宮に来て条件を出した。
条件さえ飲めば喜んで婚約すると言って。
そんなに俺との婚約が嫌なのか!?
そこで決まったのはラリシエルが学園を卒業するまでに婚約解消したいという気持ちが変わらなければこの婚約は解消できる、だった。
「姪は泣いて嫌がっているのですが。」
侯爵の言葉に俺は慌てて言った。
「一回だけラリシエルに会わせてくれ!」
父上と母上も頼み込んでくれ、何とか面会の場は整った。
それから2日後。
ラリシエルがシュナイダー侯爵と一緒に登城した。
「入りたまえ。」
大好きなラリシエルをみて格好つけたくてふんぞり返った言ったら、シュナイダー侯爵の言葉に慌てた。
「これはこれは王子殿下。ご機嫌麗しゅう。さて、ラリシエル。帰りましょうか。」
最初はきょとんとしていたラリシエルも嬉しそうにうなづいている。
「はい!帰りましょう叔父様。」
いや、待て待て!!
「ま、待て!!まだ挨拶しかしていないぞ!ラリシエルにいたっては挨拶すらしていないではないか!」
なんで俺はこんな言い方をしてしまうんだろう。
「・・・会いましたよね。王子殿下のご希望はラリシエルと会う、でしたよね。会わせました。もう、よろしいですか?」
確かに、おかしなことは言っていない。納得した後に慌てて言った。
「と、とにかくシュナイダー侯爵は下がれ!俺はラリシエルと一対一で話がしたいんだ!」
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