自称神様に無理矢理異世界に転生させられました  

ルー

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転生編

ここはどこですか?

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「ホンギャー!」


産声をあげて産まれてきた。


まだ目の見えないその赤ん坊は泣くだけだ。


「王妃様。産まれました!元気な女の子です。」


「見せてもらえる?」


王妃は疲れた表情をしていたが産まれたばかりの赤ん坊を見る目は優しい。


「リル。名前はどうするか?」


王冠をかぶったいかにも位の高そうな男がその王妃の名前を呼んだ。


「そうね、ユリアでどうかしら?」


「いい名前だ。」


ユリアはこの世界に咲くとても珍しい花だ。


赤ん坊は名前の意味も知らずにスヤスヤと眠っていた。










「お母様。立てるようになりましたわ。」


今日で5歳の誕生日を迎えるユリアは来年からパーティーに出られようになる。


「こら!ユリア、はしゃいでは駄目よ。」


「分かってます。」


叱られてあからさまにしゅんとするユリアにリルはため息をついた。


「いつから、そんなに演技上手になったのかしら?」


王妃であるリルが娘と言えどもユリアに会う機会は少ない。


兄も姉もいないユリアは時期王位継承権を持つ。


いわゆる皇太子だ。


「それにしても。今日は勉強が終わるの早いわね?」


「そ、そう?」


微妙に声が震えるのをリルは見逃さなかった。


「ユリア?勉強終わってないでしょ?」


片目で睨む母親にユリアは悲鳴をあげた。


「ごめんなさいごめんなさい!今すぐやります!」


止める隙も与えずユリアは駆けていった。


ユリアが私室に戻ると家庭教師長のラルアがいた。


「皇太子様。逃げないでください。明日までにこの単元を終わらせなければなりません。もし。終わらなかったら、徹夜で終わるまで勉強です。」


「は、はい。」


(せっかくの誕生日に勉強とかマジでありえないんだけど?)


ぶつぶつ文句を言いながらも席に座ったユリアは後ろからにじみ出る殺気に振り返った。


「ラルア?」


「覚悟してください。今までの分全部まとめてやりますから。」


「ヒェー。勘弁してよ。」


口元は笑っているのに目は笑っていない。


「ちょっと?ラルア?怖いよ?」


殺気を出すラルアから逃げようとするユリアだった。
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