22 / 28
skillが壊れる時
しおりを挟む
ピー ピー ピー
頭の中に電子音が響いている。不思議と身体は縛られているように動かすことができない。頭を上げろ! 身体を起こせ! そう、身体に命令するが、その命令が実行される気配はない。
『結構な無茶したね~。』
まるで、脳内に語りかけるような声にビックリした。いや、実際、誰かに話しかけられている。そして、この声には聞き覚えがある。
そう、この即死Skillをもらった時の声だ。
『なら、叶えてやろう。』
そう私――逗鞠とどまり 結愛ゆめに告げた声。そして、今話しかけてきている声。
「どちら様ですか?Skillをくれた方ですか。」
一応、腰は低くしておく。
(だって、ダンジョンの神です! とか、言われたら失礼じゃん。一生ダンジョン配信できなくなりそうだし……。)
『残念だけど、そろそろ目が覚めそうだしバイバイ。結愛ゆめちゃん。Skillは、好きに使っていいから。使い方は君に任せるよ。そういえば……』
言い終えぬうちに、フィードバッグしていく声。
また、ピー ピー ピーという電子音しか聞こえなくなっていく。
最後に、あの声がなにを言いたかったのかその時の結愛は、知る由もなかった。
***
少しずつはっきりとしていく視界。白いまっさらな世界に少しずつ色がついていくような感覚。しかし、部屋の色がもともと白いのか、中々ぼやけている視界の大半は白色だ。
そして、鼻に付く消毒液の匂い。
これらの情報から私の脳は病院だという結論を出した。そして、身体中に痛みが広がり、ここが現実だということが分かる。
側に誰かいたのか、私に駆け寄るような足音が、聞こえた。そして、そこに現れたのは私の母親の顔だった。
その顔は、ひどく泣いていたのか赤い目をしていて、涙の跡が顔には残っていた。そして、その跡を沿ってまた涙がこぼれ始める。
「良かった……。良かった……。」
そう話す母親の後ろには、少し暗い顔をした、社長が壁にもたれかかって立っていた。私と目が合うと……。少しほほ笑みかけてくれる。
今は、いつもの眼鏡をかけていない。さっきもパ母親の顔を見てしまった。目を合わせてしまった。
今も、社長と、目を合わせている。このままではここは血の海となってしまう。気が緩んでいた。
しかし、そこは温かい空気が漂ったままだった。誰かが、死ぬことはなかった。
それは、私のSkillが亡くなっていることを意味している。どうしてかは、分からなかった。しかし、頭の中にはずっと、謎の声の言葉が響いていた。最後の言葉である、あの言葉
『そういえば……』
その言葉の後ろには、この言葉が続いたのではないだろうか。
『そういえば、結愛ちゃんは、しばらくSkillを使えなくなってしまうよ。』と。
私の背筋はひどく凍えた。しかし、それは誰にも、伝わることはなかった。
***
skillが使えなくなって、一週間。Leliveの夢風 アマネは、【活動休止】をしていた。どうすることもできず、ただネットの反応を見ていた結愛は、小さくため息をつく。
彼女が見ていたのは、自身の活動休止を発表をした時のコメント。その内容は様々で、
【いきなり? どうしたのアマネちゃん?】
【いつまでも、待っているから、ゆっくり休んでね】
と、いった。温かい言葉を投げかけてくれる人もいれば
【最近、顔ばれとか多くない?】
【少し、心配だな……。見ていて、しんどくなってきた(運営 しっかりしてくれ!)】
と、Leliveに対して、不信感を持ってきたファンの声も増えるようになってきた。
社長には、Skillを使えなくなってしまったのは、病室に来た時に伝えた。
社長も私と目が合った時の違和感で、理解するのにそんなに時間はかからなかった。そのため、活動休止を、私に提案したのも、社長だ。
その後、すぐにSkillに詳しい研究者のいる人に聞いてみたが、原因は分からなかった。その人は、私に向けて
「もしかしたら、もうSkillは使えない可能性があります。覚悟をしておいてください。」
と言った。しかし、わたしは絶対その結果だけにはならないという、確証があった。なぜなら……
『結愛ゆめちゃん。Skillは、好きに使っていいから。使い方は君に任せるよ。』
あの声は、言っていただから。これは、もうSkillを自由に使えという、メッセージなのだから。正体も分からないあの声を、信じることができれば、の話だが……。
私と、一緒にダンジョンに潜った探索者の方々も全員無事だったらしい。まだ、会えていないが、今度会いに行きたい。
しかし、パーティーリーダーの赤池さんだけ、精神的なダメージで、もう探索者は続けられない状態らしい。
「結愛ゆめちゃん。大丈夫?」
メリサさんと、ユーゥさんは私が、事務所にいくと真っ先に私に向けて聞いた。その後も、
「すぐ治るよ。」
「心配しなくても大丈夫だよ。」
「少し疲れていただけだよ。」
と、私をはじめましてくれた。その言葉が、嬉しくて少し前を向いてみることにする。
活動休止の間にリンさんは、新しい夢風 アマネの衣装を作ってくれるらしい。
「可愛い衣装を作るのだ!期待しておいてほしいのだ。だから、ゆめちゃんも、頑張るのだ!」
そう、言って肩を叩いてくれたことは一生忘れない。この絶望を乗り越えてこそ、夢風 アマネだ。どんだけ、失敗しても前だけを向いてやる。だから、休止中の間で、わたしは新しいダンジョンに向けて身体を鍛えておく。
もう、新しいダンジョンにつまずかないためにも。私は、探索者の方よりも未熟だ。だけど、こんな強いSkillをもらったからには、多くの人を助けたい。
結愛の中で、新しい夢を見つけた瞬間だった。
頭の中に電子音が響いている。不思議と身体は縛られているように動かすことができない。頭を上げろ! 身体を起こせ! そう、身体に命令するが、その命令が実行される気配はない。
『結構な無茶したね~。』
まるで、脳内に語りかけるような声にビックリした。いや、実際、誰かに話しかけられている。そして、この声には聞き覚えがある。
そう、この即死Skillをもらった時の声だ。
『なら、叶えてやろう。』
そう私――逗鞠とどまり 結愛ゆめに告げた声。そして、今話しかけてきている声。
「どちら様ですか?Skillをくれた方ですか。」
一応、腰は低くしておく。
(だって、ダンジョンの神です! とか、言われたら失礼じゃん。一生ダンジョン配信できなくなりそうだし……。)
『残念だけど、そろそろ目が覚めそうだしバイバイ。結愛ゆめちゃん。Skillは、好きに使っていいから。使い方は君に任せるよ。そういえば……』
言い終えぬうちに、フィードバッグしていく声。
また、ピー ピー ピーという電子音しか聞こえなくなっていく。
最後に、あの声がなにを言いたかったのかその時の結愛は、知る由もなかった。
***
少しずつはっきりとしていく視界。白いまっさらな世界に少しずつ色がついていくような感覚。しかし、部屋の色がもともと白いのか、中々ぼやけている視界の大半は白色だ。
そして、鼻に付く消毒液の匂い。
これらの情報から私の脳は病院だという結論を出した。そして、身体中に痛みが広がり、ここが現実だということが分かる。
側に誰かいたのか、私に駆け寄るような足音が、聞こえた。そして、そこに現れたのは私の母親の顔だった。
その顔は、ひどく泣いていたのか赤い目をしていて、涙の跡が顔には残っていた。そして、その跡を沿ってまた涙がこぼれ始める。
「良かった……。良かった……。」
そう話す母親の後ろには、少し暗い顔をした、社長が壁にもたれかかって立っていた。私と目が合うと……。少しほほ笑みかけてくれる。
今は、いつもの眼鏡をかけていない。さっきもパ母親の顔を見てしまった。目を合わせてしまった。
今も、社長と、目を合わせている。このままではここは血の海となってしまう。気が緩んでいた。
しかし、そこは温かい空気が漂ったままだった。誰かが、死ぬことはなかった。
それは、私のSkillが亡くなっていることを意味している。どうしてかは、分からなかった。しかし、頭の中にはずっと、謎の声の言葉が響いていた。最後の言葉である、あの言葉
『そういえば……』
その言葉の後ろには、この言葉が続いたのではないだろうか。
『そういえば、結愛ちゃんは、しばらくSkillを使えなくなってしまうよ。』と。
私の背筋はひどく凍えた。しかし、それは誰にも、伝わることはなかった。
***
skillが使えなくなって、一週間。Leliveの夢風 アマネは、【活動休止】をしていた。どうすることもできず、ただネットの反応を見ていた結愛は、小さくため息をつく。
彼女が見ていたのは、自身の活動休止を発表をした時のコメント。その内容は様々で、
【いきなり? どうしたのアマネちゃん?】
【いつまでも、待っているから、ゆっくり休んでね】
と、いった。温かい言葉を投げかけてくれる人もいれば
【最近、顔ばれとか多くない?】
【少し、心配だな……。見ていて、しんどくなってきた(運営 しっかりしてくれ!)】
と、Leliveに対して、不信感を持ってきたファンの声も増えるようになってきた。
社長には、Skillを使えなくなってしまったのは、病室に来た時に伝えた。
社長も私と目が合った時の違和感で、理解するのにそんなに時間はかからなかった。そのため、活動休止を、私に提案したのも、社長だ。
その後、すぐにSkillに詳しい研究者のいる人に聞いてみたが、原因は分からなかった。その人は、私に向けて
「もしかしたら、もうSkillは使えない可能性があります。覚悟をしておいてください。」
と言った。しかし、わたしは絶対その結果だけにはならないという、確証があった。なぜなら……
『結愛ゆめちゃん。Skillは、好きに使っていいから。使い方は君に任せるよ。』
あの声は、言っていただから。これは、もうSkillを自由に使えという、メッセージなのだから。正体も分からないあの声を、信じることができれば、の話だが……。
私と、一緒にダンジョンに潜った探索者の方々も全員無事だったらしい。まだ、会えていないが、今度会いに行きたい。
しかし、パーティーリーダーの赤池さんだけ、精神的なダメージで、もう探索者は続けられない状態らしい。
「結愛ゆめちゃん。大丈夫?」
メリサさんと、ユーゥさんは私が、事務所にいくと真っ先に私に向けて聞いた。その後も、
「すぐ治るよ。」
「心配しなくても大丈夫だよ。」
「少し疲れていただけだよ。」
と、私をはじめましてくれた。その言葉が、嬉しくて少し前を向いてみることにする。
活動休止の間にリンさんは、新しい夢風 アマネの衣装を作ってくれるらしい。
「可愛い衣装を作るのだ!期待しておいてほしいのだ。だから、ゆめちゃんも、頑張るのだ!」
そう、言って肩を叩いてくれたことは一生忘れない。この絶望を乗り越えてこそ、夢風 アマネだ。どんだけ、失敗しても前だけを向いてやる。だから、休止中の間で、わたしは新しいダンジョンに向けて身体を鍛えておく。
もう、新しいダンジョンにつまずかないためにも。私は、探索者の方よりも未熟だ。だけど、こんな強いSkillをもらったからには、多くの人を助けたい。
結愛の中で、新しい夢を見つけた瞬間だった。
3
あなたにおすすめの小説
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる