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第一章〜はじまりの森〜
出発!
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朝、誰よりも早く起きた。
あっ、もちろん騎士の人は何人か起きてたよ。
警戒していないといつ魔物が来るか分からないから交代で見張ってたらしい。
「おはようございます!」
「おはよう、朝早いね」
みんな私が朝起きられないと思ってたでしょ?
実は出発する時にフェンリルにめっちゃ言われたんだよ、朝の寝起きが悪すぎるって。
前世はもちろん始発に乗ってたから、早起きは得意だった。
でもフェンリル達と一緒に寝ていた時は絶対の安心感というか、とりあえず不安要素が全くなくてぐっすり寝てしまっていた。
さすがに騎士団と一緒にいて迷惑かけるわけにはいかないからね。
魔法で私だけに聞こえるよう目覚ましをセットしていた。
『カナ?』
私が動いたことでアーサーくんが起きてしまった。
「おはよう、ごめん起こしちゃったね」
『いつもこのくらいに起きるから大丈夫だよ。そろそろみんな起きるかな』
そういえば何も掛けないで寝たはずの自分に毛布がかけられていることに気づく。
「あれ? 誰か毛布掛けてくれたのかな?」
『オリバーが掛けていたよ』
「そっか起きたらお礼を言わないとね。あっ、アーサーくんもありがとう!」
もちろん枕にしてごめんなさいという意味も込めてお礼を言った。
アーサーくんは返事を返す代わりに目を細めて頭を擦り寄せてくる。
はぁ、マジで癒し……
のほほんと首の付け根当たりを優しく撫でていると、オリバーさんがテントから出てきた。
続いてリオさん、ライリーさんも出てくる。
「おはよう」
テントから出てくると一直線にこちらへ向かって来た。
「おはようございます。昨日は毛布ありがとうございました」
「どういたしまして」
それから続々とテントから出てきて朝ごはんの準備をし、あっという間にテントを片付けて出発した。
移動中私はアーサーくんに乗せてもらうことになった。
アーサーくんが私に懐いていることと、団長の前にいるのが1番安全ということらしい。
馬に乗るのはもちろん初めてだったけど、みんな気を使ってゆっくり進んでくれているし、オリバーさんが支えてくれているから落ちる心配はなかった。
「それで、どうして森にいたんだ?」
ついにこの時がやってきたか。
「えっと、自分でもよく分からないんですけど何故か森にいて、私動物と話せるから少しだけ動物達と一緒に生活していたんです。でもその動物達から森じゃなくて人間の街に行った方がいいと言われて、出てきたのはいいんですけど暗いのとか寂しかったとか色々あって進めなくなってしまって……」
ベラベラと話しすぎたかな。
一応嘘は言っていない。ちょっと話を盛った気がするけど。
「そうか……よく話してくれた」
オリバーさんはそう言いながら頭を撫でてくれた。
「優しい動物達と一緒だったんだ。でも森には怖い魔物もいっぱいいるから、これからは1人で歩いちゃダメだよ!」
「はい!」
「うん、いい返事だね」
リオさんに言われて元気に返事をした私だけど、多分すぐに1人で行動します。
ごめんねリオさん。
だって旅する仲間がいないんだもん。
すると後ろから「やっぱり捨てられたか?」とか「盗賊にあって1人だけ逃げてきたとか」なんていうコソコソ話も聞こえてきたが、全くそんなことは無い。
誤解を生んでしまったようだが、あえて訂正はしないでおいた。
──────────
やっぱり千字では書ききれない(><)
あっ、もちろん騎士の人は何人か起きてたよ。
警戒していないといつ魔物が来るか分からないから交代で見張ってたらしい。
「おはようございます!」
「おはよう、朝早いね」
みんな私が朝起きられないと思ってたでしょ?
実は出発する時にフェンリルにめっちゃ言われたんだよ、朝の寝起きが悪すぎるって。
前世はもちろん始発に乗ってたから、早起きは得意だった。
でもフェンリル達と一緒に寝ていた時は絶対の安心感というか、とりあえず不安要素が全くなくてぐっすり寝てしまっていた。
さすがに騎士団と一緒にいて迷惑かけるわけにはいかないからね。
魔法で私だけに聞こえるよう目覚ましをセットしていた。
『カナ?』
私が動いたことでアーサーくんが起きてしまった。
「おはよう、ごめん起こしちゃったね」
『いつもこのくらいに起きるから大丈夫だよ。そろそろみんな起きるかな』
そういえば何も掛けないで寝たはずの自分に毛布がかけられていることに気づく。
「あれ? 誰か毛布掛けてくれたのかな?」
『オリバーが掛けていたよ』
「そっか起きたらお礼を言わないとね。あっ、アーサーくんもありがとう!」
もちろん枕にしてごめんなさいという意味も込めてお礼を言った。
アーサーくんは返事を返す代わりに目を細めて頭を擦り寄せてくる。
はぁ、マジで癒し……
のほほんと首の付け根当たりを優しく撫でていると、オリバーさんがテントから出てきた。
続いてリオさん、ライリーさんも出てくる。
「おはよう」
テントから出てくると一直線にこちらへ向かって来た。
「おはようございます。昨日は毛布ありがとうございました」
「どういたしまして」
それから続々とテントから出てきて朝ごはんの準備をし、あっという間にテントを片付けて出発した。
移動中私はアーサーくんに乗せてもらうことになった。
アーサーくんが私に懐いていることと、団長の前にいるのが1番安全ということらしい。
馬に乗るのはもちろん初めてだったけど、みんな気を使ってゆっくり進んでくれているし、オリバーさんが支えてくれているから落ちる心配はなかった。
「それで、どうして森にいたんだ?」
ついにこの時がやってきたか。
「えっと、自分でもよく分からないんですけど何故か森にいて、私動物と話せるから少しだけ動物達と一緒に生活していたんです。でもその動物達から森じゃなくて人間の街に行った方がいいと言われて、出てきたのはいいんですけど暗いのとか寂しかったとか色々あって進めなくなってしまって……」
ベラベラと話しすぎたかな。
一応嘘は言っていない。ちょっと話を盛った気がするけど。
「そうか……よく話してくれた」
オリバーさんはそう言いながら頭を撫でてくれた。
「優しい動物達と一緒だったんだ。でも森には怖い魔物もいっぱいいるから、これからは1人で歩いちゃダメだよ!」
「はい!」
「うん、いい返事だね」
リオさんに言われて元気に返事をした私だけど、多分すぐに1人で行動します。
ごめんねリオさん。
だって旅する仲間がいないんだもん。
すると後ろから「やっぱり捨てられたか?」とか「盗賊にあって1人だけ逃げてきたとか」なんていうコソコソ話も聞こえてきたが、全くそんなことは無い。
誤解を生んでしまったようだが、あえて訂正はしないでおいた。
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やっぱり千字では書ききれない(><)
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