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第一章 転生しました。
三人娘とお茶会。
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王宮へ着いたのだから、きっとお兄様と会えるだろうと思っていた。
だって、お兄様も住んでる所らしいから。
優しく聡明で莫大な魔力持ちの何コレチート?なお兄様。
お喋りなメイド3人情報によると、将来楽しみな絶世の美少年だそう。
――――リアル乙女ゲームキャラじゃないソレ。
けれど、お兄様は今とても忙しく、この国に居ないらしいのだ。
あちこちに出掛けているとのこと。
兄が十歳になったら皇帝に即位するそう。
今、皇帝の席は空いている。
このまま空くと他国に舐められるので、若さに関係なく即位となった。
私はまだ5才なので、戴冠式に参加する事も出来ない。
戴冠式の話は、護衛の為に参加する騎士にでも聞こうと思う。
お兄様に会えるのはまだ先かもなー、寂しくはないからいいんだけど。
生まれてから一度も会ってない相手を恋しくなんて思えない。
アンナに会えなかったら泣く、泣き暮らす。
そういうものだと思う。
アンナによって3時と設定された、5人で仲良くお茶タイム。
1人で啜るお茶なんて寂しいからとごねにごねて、最終的に泣き落としでアンナの許可をもぎ取った私。
月の宮の庭限定なら3人娘ともお茶の許可が出た。
当初アンナは「私はお茶に参加しません」の一点張りだったけど、
「アンナが居ないとする意味がない!私のお茶会に私が一番大好きなアンナが居ないのはおかしい!」
と訴えたら、アンナは頬を染めてあっさり参加してくれた。
――――アンナちょろいですね。変な男には気をつけてね。
今日のお茶は少し酸味のあるローズヒップティー。
美肌効果もあるので女子に大人気だ。
高価な甘いお菓子に、美味しいお茶…女の子の口もより軽くなるってもの。
うっかりイケメン情報を漏らしたり?
どこぞのメイドが騎士の誰と恋仲とかいうお話もでたり?
あの令嬢が鍛錬場に足繁く通うのは、誰が目当てだから。
などなど……軽くなるのは仕方がないのである。
――――それが狙いとは言わない。
アンナは始終眉間に皺を寄せて、たまに小さな溜息を零してるけど。
見た目5才の私の楽しみなんてこれくらいしかないのよ!
絵を描くのも積み木を積むのも、花を愛でるのもちょっと飽きたの!
キャッキャウフフが欲しいの……
たまには頑張って絵描くから、お茶の席では許してちょうだいね!
「ねぇ、みなさん。わたくし、きしだんのたんれんをみにいきたいです」
稚拙な言葉でたどたどしく話す。
3人娘がギョッとした顔でクラウディアを見た。
実は本人に自覚はないが、もう最近では5才児らしからぬ大人びた話し方をしていた。
「うちの姫様は、流石シュヴァリエ様の妹だけあって聡明でいらっしゃる」
と周囲は認識している。
そんなクラウディアが、急に幼児っぽい話し方をしたので、
「何で急に頭の弱い話し方を…?」と思われたのだが、本人は気付いてない。
「きしだんは、くにをまもるたいせつなおしごとです。まもってくれてありがとうとつたえたり、たんれんしているすがたをみたいです」
姫だから、また離宮の様に囲われ仕様なのかな…
そんなつまらないのは嫌だわー。
「そうですね。姫様も毎日宮に閉じこもってばかりでは、よくありませんね。護衛の者達と話し合って日程を決めましょうか。」
アンナが仕方がないですねって感じで認めてくれた。
――――やった!大好きアンナ!
「まだ姫様付きの正式な護衛も決めてないですし、見学がてら候補になりそうな者を選ぶのもいいかもしれません。」
「ありがとう、アンナ。そうします。」
神妙な表情を取り繕って同意しておいた。
3人娘も「そういえば、そうですわね」と頷く。
私の心の中では、要望が通った喜びにサンバの音楽が鳴り響いてる。
どんなイケメン騎士がいるのかなー、護衛として選出した人達と3人娘の恋…
イイ!恋バナが聞ける日も近いなコレは!
私の楽しみがまた増える。
だって、お兄様も住んでる所らしいから。
優しく聡明で莫大な魔力持ちの何コレチート?なお兄様。
お喋りなメイド3人情報によると、将来楽しみな絶世の美少年だそう。
――――リアル乙女ゲームキャラじゃないソレ。
けれど、お兄様は今とても忙しく、この国に居ないらしいのだ。
あちこちに出掛けているとのこと。
兄が十歳になったら皇帝に即位するそう。
今、皇帝の席は空いている。
このまま空くと他国に舐められるので、若さに関係なく即位となった。
私はまだ5才なので、戴冠式に参加する事も出来ない。
戴冠式の話は、護衛の為に参加する騎士にでも聞こうと思う。
お兄様に会えるのはまだ先かもなー、寂しくはないからいいんだけど。
生まれてから一度も会ってない相手を恋しくなんて思えない。
アンナに会えなかったら泣く、泣き暮らす。
そういうものだと思う。
アンナによって3時と設定された、5人で仲良くお茶タイム。
1人で啜るお茶なんて寂しいからとごねにごねて、最終的に泣き落としでアンナの許可をもぎ取った私。
月の宮の庭限定なら3人娘ともお茶の許可が出た。
当初アンナは「私はお茶に参加しません」の一点張りだったけど、
「アンナが居ないとする意味がない!私のお茶会に私が一番大好きなアンナが居ないのはおかしい!」
と訴えたら、アンナは頬を染めてあっさり参加してくれた。
――――アンナちょろいですね。変な男には気をつけてね。
今日のお茶は少し酸味のあるローズヒップティー。
美肌効果もあるので女子に大人気だ。
高価な甘いお菓子に、美味しいお茶…女の子の口もより軽くなるってもの。
うっかりイケメン情報を漏らしたり?
どこぞのメイドが騎士の誰と恋仲とかいうお話もでたり?
あの令嬢が鍛錬場に足繁く通うのは、誰が目当てだから。
などなど……軽くなるのは仕方がないのである。
――――それが狙いとは言わない。
アンナは始終眉間に皺を寄せて、たまに小さな溜息を零してるけど。
見た目5才の私の楽しみなんてこれくらいしかないのよ!
絵を描くのも積み木を積むのも、花を愛でるのもちょっと飽きたの!
キャッキャウフフが欲しいの……
たまには頑張って絵描くから、お茶の席では許してちょうだいね!
「ねぇ、みなさん。わたくし、きしだんのたんれんをみにいきたいです」
稚拙な言葉でたどたどしく話す。
3人娘がギョッとした顔でクラウディアを見た。
実は本人に自覚はないが、もう最近では5才児らしからぬ大人びた話し方をしていた。
「うちの姫様は、流石シュヴァリエ様の妹だけあって聡明でいらっしゃる」
と周囲は認識している。
そんなクラウディアが、急に幼児っぽい話し方をしたので、
「何で急に頭の弱い話し方を…?」と思われたのだが、本人は気付いてない。
「きしだんは、くにをまもるたいせつなおしごとです。まもってくれてありがとうとつたえたり、たんれんしているすがたをみたいです」
姫だから、また離宮の様に囲われ仕様なのかな…
そんなつまらないのは嫌だわー。
「そうですね。姫様も毎日宮に閉じこもってばかりでは、よくありませんね。護衛の者達と話し合って日程を決めましょうか。」
アンナが仕方がないですねって感じで認めてくれた。
――――やった!大好きアンナ!
「まだ姫様付きの正式な護衛も決めてないですし、見学がてら候補になりそうな者を選ぶのもいいかもしれません。」
「ありがとう、アンナ。そうします。」
神妙な表情を取り繕って同意しておいた。
3人娘も「そういえば、そうですわね」と頷く。
私の心の中では、要望が通った喜びにサンバの音楽が鳴り響いてる。
どんなイケメン騎士がいるのかなー、護衛として選出した人達と3人娘の恋…
イイ!恋バナが聞ける日も近いなコレは!
私の楽しみがまた増える。
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