8 / 110
第一章 転生しました。
三人娘とお茶会。
しおりを挟む
王宮へ着いたのだから、きっとお兄様と会えるだろうと思っていた。
だって、お兄様も住んでる所らしいから。
優しく聡明で莫大な魔力持ちの何コレチート?なお兄様。
お喋りなメイド3人情報によると、将来楽しみな絶世の美少年だそう。
――――リアル乙女ゲームキャラじゃないソレ。
けれど、お兄様は今とても忙しく、この国に居ないらしいのだ。
あちこちに出掛けているとのこと。
兄が十歳になったら皇帝に即位するそう。
今、皇帝の席は空いている。
このまま空くと他国に舐められるので、若さに関係なく即位となった。
私はまだ5才なので、戴冠式に参加する事も出来ない。
戴冠式の話は、護衛の為に参加する騎士にでも聞こうと思う。
お兄様に会えるのはまだ先かもなー、寂しくはないからいいんだけど。
生まれてから一度も会ってない相手を恋しくなんて思えない。
アンナに会えなかったら泣く、泣き暮らす。
そういうものだと思う。
アンナによって3時と設定された、5人で仲良くお茶タイム。
1人で啜るお茶なんて寂しいからとごねにごねて、最終的に泣き落としでアンナの許可をもぎ取った私。
月の宮の庭限定なら3人娘ともお茶の許可が出た。
当初アンナは「私はお茶に参加しません」の一点張りだったけど、
「アンナが居ないとする意味がない!私のお茶会に私が一番大好きなアンナが居ないのはおかしい!」
と訴えたら、アンナは頬を染めてあっさり参加してくれた。
――――アンナちょろいですね。変な男には気をつけてね。
今日のお茶は少し酸味のあるローズヒップティー。
美肌効果もあるので女子に大人気だ。
高価な甘いお菓子に、美味しいお茶…女の子の口もより軽くなるってもの。
うっかりイケメン情報を漏らしたり?
どこぞのメイドが騎士の誰と恋仲とかいうお話もでたり?
あの令嬢が鍛錬場に足繁く通うのは、誰が目当てだから。
などなど……軽くなるのは仕方がないのである。
――――それが狙いとは言わない。
アンナは始終眉間に皺を寄せて、たまに小さな溜息を零してるけど。
見た目5才の私の楽しみなんてこれくらいしかないのよ!
絵を描くのも積み木を積むのも、花を愛でるのもちょっと飽きたの!
キャッキャウフフが欲しいの……
たまには頑張って絵描くから、お茶の席では許してちょうだいね!
「ねぇ、みなさん。わたくし、きしだんのたんれんをみにいきたいです」
稚拙な言葉でたどたどしく話す。
3人娘がギョッとした顔でクラウディアを見た。
実は本人に自覚はないが、もう最近では5才児らしからぬ大人びた話し方をしていた。
「うちの姫様は、流石シュヴァリエ様の妹だけあって聡明でいらっしゃる」
と周囲は認識している。
そんなクラウディアが、急に幼児っぽい話し方をしたので、
「何で急に頭の弱い話し方を…?」と思われたのだが、本人は気付いてない。
「きしだんは、くにをまもるたいせつなおしごとです。まもってくれてありがとうとつたえたり、たんれんしているすがたをみたいです」
姫だから、また離宮の様に囲われ仕様なのかな…
そんなつまらないのは嫌だわー。
「そうですね。姫様も毎日宮に閉じこもってばかりでは、よくありませんね。護衛の者達と話し合って日程を決めましょうか。」
アンナが仕方がないですねって感じで認めてくれた。
――――やった!大好きアンナ!
「まだ姫様付きの正式な護衛も決めてないですし、見学がてら候補になりそうな者を選ぶのもいいかもしれません。」
「ありがとう、アンナ。そうします。」
神妙な表情を取り繕って同意しておいた。
3人娘も「そういえば、そうですわね」と頷く。
私の心の中では、要望が通った喜びにサンバの音楽が鳴り響いてる。
どんなイケメン騎士がいるのかなー、護衛として選出した人達と3人娘の恋…
イイ!恋バナが聞ける日も近いなコレは!
私の楽しみがまた増える。
だって、お兄様も住んでる所らしいから。
優しく聡明で莫大な魔力持ちの何コレチート?なお兄様。
お喋りなメイド3人情報によると、将来楽しみな絶世の美少年だそう。
――――リアル乙女ゲームキャラじゃないソレ。
けれど、お兄様は今とても忙しく、この国に居ないらしいのだ。
あちこちに出掛けているとのこと。
兄が十歳になったら皇帝に即位するそう。
今、皇帝の席は空いている。
このまま空くと他国に舐められるので、若さに関係なく即位となった。
私はまだ5才なので、戴冠式に参加する事も出来ない。
戴冠式の話は、護衛の為に参加する騎士にでも聞こうと思う。
お兄様に会えるのはまだ先かもなー、寂しくはないからいいんだけど。
生まれてから一度も会ってない相手を恋しくなんて思えない。
アンナに会えなかったら泣く、泣き暮らす。
そういうものだと思う。
アンナによって3時と設定された、5人で仲良くお茶タイム。
1人で啜るお茶なんて寂しいからとごねにごねて、最終的に泣き落としでアンナの許可をもぎ取った私。
月の宮の庭限定なら3人娘ともお茶の許可が出た。
当初アンナは「私はお茶に参加しません」の一点張りだったけど、
「アンナが居ないとする意味がない!私のお茶会に私が一番大好きなアンナが居ないのはおかしい!」
と訴えたら、アンナは頬を染めてあっさり参加してくれた。
――――アンナちょろいですね。変な男には気をつけてね。
今日のお茶は少し酸味のあるローズヒップティー。
美肌効果もあるので女子に大人気だ。
高価な甘いお菓子に、美味しいお茶…女の子の口もより軽くなるってもの。
うっかりイケメン情報を漏らしたり?
どこぞのメイドが騎士の誰と恋仲とかいうお話もでたり?
あの令嬢が鍛錬場に足繁く通うのは、誰が目当てだから。
などなど……軽くなるのは仕方がないのである。
――――それが狙いとは言わない。
アンナは始終眉間に皺を寄せて、たまに小さな溜息を零してるけど。
見た目5才の私の楽しみなんてこれくらいしかないのよ!
絵を描くのも積み木を積むのも、花を愛でるのもちょっと飽きたの!
キャッキャウフフが欲しいの……
たまには頑張って絵描くから、お茶の席では許してちょうだいね!
「ねぇ、みなさん。わたくし、きしだんのたんれんをみにいきたいです」
稚拙な言葉でたどたどしく話す。
3人娘がギョッとした顔でクラウディアを見た。
実は本人に自覚はないが、もう最近では5才児らしからぬ大人びた話し方をしていた。
「うちの姫様は、流石シュヴァリエ様の妹だけあって聡明でいらっしゃる」
と周囲は認識している。
そんなクラウディアが、急に幼児っぽい話し方をしたので、
「何で急に頭の弱い話し方を…?」と思われたのだが、本人は気付いてない。
「きしだんは、くにをまもるたいせつなおしごとです。まもってくれてありがとうとつたえたり、たんれんしているすがたをみたいです」
姫だから、また離宮の様に囲われ仕様なのかな…
そんなつまらないのは嫌だわー。
「そうですね。姫様も毎日宮に閉じこもってばかりでは、よくありませんね。護衛の者達と話し合って日程を決めましょうか。」
アンナが仕方がないですねって感じで認めてくれた。
――――やった!大好きアンナ!
「まだ姫様付きの正式な護衛も決めてないですし、見学がてら候補になりそうな者を選ぶのもいいかもしれません。」
「ありがとう、アンナ。そうします。」
神妙な表情を取り繕って同意しておいた。
3人娘も「そういえば、そうですわね」と頷く。
私の心の中では、要望が通った喜びにサンバの音楽が鳴り響いてる。
どんなイケメン騎士がいるのかなー、護衛として選出した人達と3人娘の恋…
イイ!恋バナが聞ける日も近いなコレは!
私の楽しみがまた増える。
252
あなたにおすすめの小説
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
実は、公爵家の隠し子だったルネリア・ラーデインは困惑していた。
なぜなら、ラーデイン公爵家の人々から溺愛されているからである。
普通に考えて、妾の子は疎まれる存在であるはずだ。それなのに、公爵家の人々は、ルネリアを受け入れて愛してくれている。
それに、彼女は疑問符を浮かべるしかなかった。一体、どうして彼らは自分を溺愛しているのか。もしかして、何か裏があるのではないだろうか。
そう思ったルネリアは、ラーデイン公爵家の人々のことを調べることにした。そこで、彼女は衝撃の真実を知ることになる。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる