13 / 110
第一章 転生しました。
美形しかいない…この騎士団。
しおりを挟む
誤字チェックして改稿しようと思ったものの…
気付けばたくさんの文章を付け足してしまい。
また長くなっている…
先に読まれた方が見る機会はないんだろうなー…申し訳ない(;´Д`)
✂----------------------------
模擬戦も6組目を迎えた頃――――
「ねえねぇ、スザンヌ、モニカ、バーバラは誰がいい?」
直球で尋ねてみるクラウディア。
「そうですね…まだ6組目ですが、先程の5組目のオーガスト様はいいんではないでしょうか。
自分よりも大きい相手にも打ち負ける事なく追い詰めていました。」
モニカが冷静に答えた。
「今のカーティス様もいいと思うわ。サラサラの前髪から覗く切れ長の瞳…
蔑んだ目で見られたいですわ。」
バーバラがうっとりと目の前の模擬戦を眺めながら答える。
――――え、それって強い事に関係あるの?それよりも、モニカ特殊な癖を持ってるのね…
クラウディアは少し引いた。
アンナの唇の端がピクリと引き攣る。
バーバラはアンナの説教を後で受ける事間違いなしだろう。
「スザンヌはだあれ?」
まだ答えてないスザンヌにも聞いてみる。
ガキン!ガキン!と重い音が響く鍛錬場。
「まだコレという方はお見かけしていませんわね。もうひとつ足りないと言った感じがします。」
首を傾げながらスザンヌが答えた。
まだ6組目だしね、スザンヌのタイプ見つかるといいね!
この模擬戦は、近衛騎士団副隊長であるカルヴィンさんが前もって直々に、
その中でも特に強い騎士を選出して、その騎士達総勢20名程を組みあわせ、
今、目の前で繰り広げられている模擬戦を行ってるそうだ。
…という事は、残り4組という事になる。
近衛騎士団の中でも特に能力のある者同士を戦わせているのだ、簡単に勝敗がつかない。
迫力があって、躍動する筋肉に胸が高鳴るけれど…
一戦一戦長いのが……
――――顔と筋肉と三人娘のときめき具合いを見てサクサク決めるつもりだったのに。
理想と現実は上手くいかないのである。
模擬戦が行われている間も、他の騎士は鍛錬場の空いたスペースで素振りをする者や、
腹筋、腕立て、土嚢入りを背負いスクワットしている者もいる。
鍛錬の時間を有意義に使い、己を筋肉と持久力高みに上げる事に余念がない様だ。
筋肉を鍛錬する事なく模擬戦を見つめる騎士達もいる。
何となく初々しい雰囲気が出ている事から、所属されて間もない新人に近い人達かもしれない。
強い者同士が戦う模擬戦を食い入る様に見て、そこから何か学ぼうとしているのだろう。
――――私の嗜好にはないけど、腐られたお姉様達の嗜好を満足させる男子でなければ…
戦い方を学ぶ為の真剣な眼差しだと思う。多分。
選出基準の第一条件が見目だという、弱き者を守る為に強さを極める事が本懐の騎士からすれば、
近衛騎士団の選出条件は、「見世物扱い」に受け取られかねなく、
家を継ぐ事の出来ない貴族子息の就職先のイメージだ。
と、言うのは他国の話。
この国はそこに更に厳しい条件が追加される。
見目重視は他の国と一緒でも、
この国はそこに“4つの騎士団所属の騎士の中でも比類無き強さを誇る者”が続くのだ。
だから、国内に点在する騎士養成所や国立学院騎士科在学中の時に、
見目が良い事で第一条件をクリア出来ても、やっとスタートラインに立てたというだけでしかなく、
比類無き強さが認められなければ、学院卒業後も身分の高い貴族子息でも配属はされないのだ。
この国の近衛騎士団所属の騎士に戦場で剣を交わす時、美しいだけの花だと思い侮れば、
地面とキスする羽目になるのは、自分達なのだと理解しなければならない。
目の前で熱い戦いが繰り広げられる中、クラウディアは騎士チェックに忙しい。
空きスペースで自己鍛錬に勤しむ騎士達にチラリと視線を向け、また模擬戦で筋肉の躍動を眺め、
…これは……!と、確信していた。
――――ここには美形しか居ない!と。
頭の中は安定のお花畑である。
クラウディアは悩まし気な顔で、小さな顎に手をあて小首を傾げ思案する。
傍目から見ていると『自分の守護騎士選定に真剣に悩む姫様』である。
――――確かに見目が最初の条件な事はあるよなー、皆美形だわ。
でも、この国に転生して思うけど、綺麗な顔の人多いよね?近衛騎士はその中でも特にって気はするけど。
真剣に悩んでるのは護衛としてではなく、
自分のキャッキャウフフの為であるという、残念な姫である。
美少年タイプに美青年タイプ、中性的なタイプもいれば…精悍なタイプに、野性味あるタイプもいる。
良くこれだけ色々揃ったね!?豊富なラインナップだ。
「皆、どこかの国の王様か王子様みたいな顔してる……」
と、ポツリと零したら、アンナには聞こえたらしい。
「ふふっ姫様も女の子なのですね。見目の良い殿方が多いこの国でも、
男性で一番美しいのはシュヴァリエ様ですよ、姫様。
勿論、その妹であらせられる姫様も女性の中で一番可愛らしいですわ。」
「……有難う?アンナ」
照れくさくなりお礼を言ったけど、アンナは私が大したことなくても世界一可愛いと言いそうだからな。
鏡を見る限り、将来が楽しみな容姿はしている自覚はあったけどさ。
自分でいて自分じゃない気がするからな…私。
――――5才だけど5才を受け入れてないから、今の姿に違和感しかなくて、鏡あんまり見ないし…。
仕度の時ですら、直視はしない。
そういえば…一週間後は兄様の誕生日らしい。
朝の仕度を3人娘にされながら、そんな事を聞いた気がする。
この国の世継ぎである兄様の誕生日は、通常は盛大に誕生会をするらしい。
けれど今年は、色々あった後だから何もしないそうだ。
確かに皇帝も皇妃も側室も亡くなって、おめでとう!誕生日!にはならないよね。
皇帝であった父も処刑だったと聞くし。
私の母もアンナは病死と言ったけど、何らかの方法で殺されたんじゃないのかと思う。
アンナは私の心を守りたくて、優しいウソをついたのだろう。
不思議な親子関係だったから、気にしないでいいのに。
前世思い出したという事もあって、特に何の気持ちも生みの親にはない。
でも、アンナにはそんな事は分からないから、5才の子として接したんだろうしね。
兄様の誕生日から一週間後がいよいよ戴冠式。
それまでには国に帰って来るみたいだし、会えるかな…?
生まれてから一度も会った事のない兄様。存在する筈だけど現実感はない。
アンナの話だと、男性では国一番の美貌らしいし。
絵姿も見た事ないから、興味はある。
周りの話を全て鵜呑みにするなら、聡明で心優しい皇子様らしいから。
7組目が始まるのを眺めつつ…
――――これ、もう帰ったらダメかな?長すぎだよ。
飽きてきた…
皆、クラウディアに選ばれる為に真剣に模擬戦に挑んでるというのに、
アンナにバレれば特大の雷が落ちそうな失礼な事を考えてしまうクラウディアなのだった。
気付けばたくさんの文章を付け足してしまい。
また長くなっている…
先に読まれた方が見る機会はないんだろうなー…申し訳ない(;´Д`)
✂----------------------------
模擬戦も6組目を迎えた頃――――
「ねえねぇ、スザンヌ、モニカ、バーバラは誰がいい?」
直球で尋ねてみるクラウディア。
「そうですね…まだ6組目ですが、先程の5組目のオーガスト様はいいんではないでしょうか。
自分よりも大きい相手にも打ち負ける事なく追い詰めていました。」
モニカが冷静に答えた。
「今のカーティス様もいいと思うわ。サラサラの前髪から覗く切れ長の瞳…
蔑んだ目で見られたいですわ。」
バーバラがうっとりと目の前の模擬戦を眺めながら答える。
――――え、それって強い事に関係あるの?それよりも、モニカ特殊な癖を持ってるのね…
クラウディアは少し引いた。
アンナの唇の端がピクリと引き攣る。
バーバラはアンナの説教を後で受ける事間違いなしだろう。
「スザンヌはだあれ?」
まだ答えてないスザンヌにも聞いてみる。
ガキン!ガキン!と重い音が響く鍛錬場。
「まだコレという方はお見かけしていませんわね。もうひとつ足りないと言った感じがします。」
首を傾げながらスザンヌが答えた。
まだ6組目だしね、スザンヌのタイプ見つかるといいね!
この模擬戦は、近衛騎士団副隊長であるカルヴィンさんが前もって直々に、
その中でも特に強い騎士を選出して、その騎士達総勢20名程を組みあわせ、
今、目の前で繰り広げられている模擬戦を行ってるそうだ。
…という事は、残り4組という事になる。
近衛騎士団の中でも特に能力のある者同士を戦わせているのだ、簡単に勝敗がつかない。
迫力があって、躍動する筋肉に胸が高鳴るけれど…
一戦一戦長いのが……
――――顔と筋肉と三人娘のときめき具合いを見てサクサク決めるつもりだったのに。
理想と現実は上手くいかないのである。
模擬戦が行われている間も、他の騎士は鍛錬場の空いたスペースで素振りをする者や、
腹筋、腕立て、土嚢入りを背負いスクワットしている者もいる。
鍛錬の時間を有意義に使い、己を筋肉と持久力高みに上げる事に余念がない様だ。
筋肉を鍛錬する事なく模擬戦を見つめる騎士達もいる。
何となく初々しい雰囲気が出ている事から、所属されて間もない新人に近い人達かもしれない。
強い者同士が戦う模擬戦を食い入る様に見て、そこから何か学ぼうとしているのだろう。
――――私の嗜好にはないけど、腐られたお姉様達の嗜好を満足させる男子でなければ…
戦い方を学ぶ為の真剣な眼差しだと思う。多分。
選出基準の第一条件が見目だという、弱き者を守る為に強さを極める事が本懐の騎士からすれば、
近衛騎士団の選出条件は、「見世物扱い」に受け取られかねなく、
家を継ぐ事の出来ない貴族子息の就職先のイメージだ。
と、言うのは他国の話。
この国はそこに更に厳しい条件が追加される。
見目重視は他の国と一緒でも、
この国はそこに“4つの騎士団所属の騎士の中でも比類無き強さを誇る者”が続くのだ。
だから、国内に点在する騎士養成所や国立学院騎士科在学中の時に、
見目が良い事で第一条件をクリア出来ても、やっとスタートラインに立てたというだけでしかなく、
比類無き強さが認められなければ、学院卒業後も身分の高い貴族子息でも配属はされないのだ。
この国の近衛騎士団所属の騎士に戦場で剣を交わす時、美しいだけの花だと思い侮れば、
地面とキスする羽目になるのは、自分達なのだと理解しなければならない。
目の前で熱い戦いが繰り広げられる中、クラウディアは騎士チェックに忙しい。
空きスペースで自己鍛錬に勤しむ騎士達にチラリと視線を向け、また模擬戦で筋肉の躍動を眺め、
…これは……!と、確信していた。
――――ここには美形しか居ない!と。
頭の中は安定のお花畑である。
クラウディアは悩まし気な顔で、小さな顎に手をあて小首を傾げ思案する。
傍目から見ていると『自分の守護騎士選定に真剣に悩む姫様』である。
――――確かに見目が最初の条件な事はあるよなー、皆美形だわ。
でも、この国に転生して思うけど、綺麗な顔の人多いよね?近衛騎士はその中でも特にって気はするけど。
真剣に悩んでるのは護衛としてではなく、
自分のキャッキャウフフの為であるという、残念な姫である。
美少年タイプに美青年タイプ、中性的なタイプもいれば…精悍なタイプに、野性味あるタイプもいる。
良くこれだけ色々揃ったね!?豊富なラインナップだ。
「皆、どこかの国の王様か王子様みたいな顔してる……」
と、ポツリと零したら、アンナには聞こえたらしい。
「ふふっ姫様も女の子なのですね。見目の良い殿方が多いこの国でも、
男性で一番美しいのはシュヴァリエ様ですよ、姫様。
勿論、その妹であらせられる姫様も女性の中で一番可愛らしいですわ。」
「……有難う?アンナ」
照れくさくなりお礼を言ったけど、アンナは私が大したことなくても世界一可愛いと言いそうだからな。
鏡を見る限り、将来が楽しみな容姿はしている自覚はあったけどさ。
自分でいて自分じゃない気がするからな…私。
――――5才だけど5才を受け入れてないから、今の姿に違和感しかなくて、鏡あんまり見ないし…。
仕度の時ですら、直視はしない。
そういえば…一週間後は兄様の誕生日らしい。
朝の仕度を3人娘にされながら、そんな事を聞いた気がする。
この国の世継ぎである兄様の誕生日は、通常は盛大に誕生会をするらしい。
けれど今年は、色々あった後だから何もしないそうだ。
確かに皇帝も皇妃も側室も亡くなって、おめでとう!誕生日!にはならないよね。
皇帝であった父も処刑だったと聞くし。
私の母もアンナは病死と言ったけど、何らかの方法で殺されたんじゃないのかと思う。
アンナは私の心を守りたくて、優しいウソをついたのだろう。
不思議な親子関係だったから、気にしないでいいのに。
前世思い出したという事もあって、特に何の気持ちも生みの親にはない。
でも、アンナにはそんな事は分からないから、5才の子として接したんだろうしね。
兄様の誕生日から一週間後がいよいよ戴冠式。
それまでには国に帰って来るみたいだし、会えるかな…?
生まれてから一度も会った事のない兄様。存在する筈だけど現実感はない。
アンナの話だと、男性では国一番の美貌らしいし。
絵姿も見た事ないから、興味はある。
周りの話を全て鵜呑みにするなら、聡明で心優しい皇子様らしいから。
7組目が始まるのを眺めつつ…
――――これ、もう帰ったらダメかな?長すぎだよ。
飽きてきた…
皆、クラウディアに選ばれる為に真剣に模擬戦に挑んでるというのに、
アンナにバレれば特大の雷が落ちそうな失礼な事を考えてしまうクラウディアなのだった。
225
あなたにおすすめの小説
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
妖精隠し
棗
恋愛
誰からも愛される美しい姉のアリエッタと地味で両親からの関心がない妹のアーシェ。
4歳の頃から、屋敷の離れで忘れられた様に過ごすアーシェの側には人間離れした美しさを持つ男性フローが常にいる。
彼が何者で、何処から来ているのかアーシェは知らない。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
攻略なんてしませんから!
梛桜
恋愛
乙女ゲームの二人のヒロインのうちの一人として異世界の侯爵令嬢として転生したけれど、攻略難度設定が難しい方のヒロインだった!しかも、攻略相手には特に興味もない主人公。目的はゲームの中でのモフモフです!
【閑話】は此方→http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/808099598/
閑話は最初本編の一番下に置き、その後閑話集へと移動しますので、ご注意ください。
此方はベリーズカフェ様でも掲載しております。
*攻略なんてしませんから!別ルート始めました。
【別ルート】は『攻略より楽しみたい!』の題名に変更いたしました
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる